(事例) 組織の成長とともに進化するナレッジマネジメント、ロフトワーク

本日は株式会社ロフトワークの代表取締役社長 諏訪様、システムDiv. 関井様、クリエイティブディレクター 水野様にお話をお伺いします。ロフトワーク様は約 15,000 名のクリエイターが登録する loftwork.com を運営しています。社員の多くはディレクターと呼ばれる職種でプロジェクトマネジメントを行い、外部のクリエーターとコラボレーションしてモノづくりを行っています。ウェブサイト制作を中心としたクリエティブなソリューションを提供するユニークな企業です。

どのアトラシアン製品を使用していますか?

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諏訪 (以下、記載がないものは諏訪氏):企業向け Wiki 製品である Confluence (コンフルエンス) をイントラネットとして使用しています。社内で共有すべき情報の管理や、ナレッジマネジメントツールとして活用しています。導入したのは今から 3 年ほど前になります。当時グループウェアをいくつか使っていましたが、ナレッジマネジメントに適したツールがなかったため、Confluence を導入しました。
(右の写真、左から関井氏、水野氏、諏訪社長)

ナレッジマネジメントとして Wiki を選んだ理由は?

Wiki はたくさんの情報をためておける、検索機能が優れている、世界中で上手く活用されているなどの点から興味を持っていました。また、弊社の組織はフレキシブルで流動的です。アメーバ型の広がりもあります。そういった組織で使えるツールが Wiki でした。ページを作成した後の移動や編集が簡単にできるので、組織の変更や拡張にも対応できるのです。

なぜ Confluence を選定したのですか?

オープンソース製品を含めてかなり多くの Wiki 製品を調べました。その中で Confluence を選び、テスト導入してみたところ、すぐに定着しました。Confluence を選んだ理由はページの作成や移動が簡単で、全体的に使い勝手が良かったためです。「機能が優れていても使いづらいシステムは定着しない」と考えていますので、使い勝手は特に重視し選定しました。ナレッジマネジメントにおいては情報を入力することがとても重要です。入力しやすい、編集しやすいという点は外せないポイントです。

それからアトラシアンの企業文化やフィロソフィーにも共感しており、信頼がおけると感じました。製品を導入する際に、ベンダーの企業文化と合うかどうかというのは意外と大きなポイントです。アトラシアンは企業としてオープンな雰囲気があり、実際に製品もオープンなプラットフォームで、サードパーティが開発したプラグインなどもたくさんありますし、インターフェースも汎用的でした。

誰が使用していますか?

社員のほぼ全員が使用しています。スペースは 20 以上ありますが、もう少し集約できる気もしています。また、社員が入社した時に必ず見るページを Confluence 上に作成しています。このページは一部門だけではなく、みんなで更新しています。

途中入社の方の反応は?

関井:私は Confluence が導入されて、間もなく入社しました。以前 Wiki を使ったことがあったため簡単に使うことができました。特に Confluence は視覚的に分かりやすい操作方法になっていると感じました。また弊社では、全ての情報が Wiki 上にあるという文化にすでになっていたので、迷わずに使うことができました。

水野:昨年入社しましたが、前職ではこのようなナレッジマネジメントは行っていませんでした。ロフトワークでは皆が新しい情報を Wiki に入力しますし、皆がそれを見るので良いサイクルができあがっています。*情報が「生きている」*という感じがします。また、入社以前に入力された情報を見る機会も多いです。Wiki にいけば情報があるんだという認識を持っています。

他のツールとのすみ分けは?

Confluence の他に、Google Sites や Yammer (Yammer 導入レポート) なども使用しています。Yammer は社内 Twitter とも呼ばれるソーシャルネットワークツールです。

定期ミーティング時の発表資料などを Google Sites に仮置きし、長期的に保管するべき、恒久的に保管すべきと判断したものを Confluence に書き込みます。そのようなスキームを確立しています。Confluence 上で注目すべきページを作成すると、その URLを貼りつけてYammer を使って他の社員にそのことを連絡したりしています。社内 Wiki を運用する場合、いかに Wiki のページに注意を振り向けるか苦労するところだと思いますが、弊社ではYammerとの組み合わせでとてもうまくいっています。

CMS としても使用しているのですか?

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関井:はい、CMS (コンテンツマネジメントシステム) としても使用しています。弊社では WebRelease や MovableType などいくつかの CMS 製品を扱っています。Confluence も CMS として多く使われていることを知っていましたので、試験的に Confluence を使用してウェブサイトを制作しました。弊社が開催した既存のお客様向けのユーザー会のサイト (「CMS学会」) は、Confluence で作ったものです。

関井:Adaptavist 社の Builder Theme プラグインを使用し、見た目を
ウェブサイトらしくカスタマイズしています。また、Scaffolding プラグインを活用して、編集できる項目を制限し、編集者に見せる画面をシンプルにしています。他の CMS 製品と比較すると Confluence は編集作業が容易である点が特長です。日々更新が必要だったり、コンテンツを編集する機会が多かったり、編集作業者の数が多い場合に使えると感じました。また、アカウント単位でアクセス管理が必要な場合にも使えます。たとえば、CMS 学会のホームページの編集制限をCMS学会会員に限定するといった場合です。

今後の予定は?

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弊社では一つの Confluence インスタンスを使って社内向け Wiki と、外向けのサイト (CMS 学会) を作成しています。このような使い方ができますので、社内の情報の一部をパートナー企業と情報を共有したい場合などに活用できるのではないかと思っています。

また、社内でためたノウハウを活かして、社内Wikiとして、また外部向けのCMSとしてお客様へ提案していきたいと考えています。Wiki のイメージはどちらかと言えば理系の社員が使うようなイメージがあるかと思いますが、弊社では文系の社員も普通に使っています。理系の方だけではなく、文系の方にも使ってもらえるような手助けができると思っています。


ロフトワークの皆様、ありがとうございました!

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