これまで10年にわたり、どこからでもアクセスして直感的に使用できるフレームワークを改良しながら、生産性の向上をサポートしてきたTrelloが、この度さらに進化しました。ボード、リスト、カードからなるTrelloのモデルがさらに発展し、様々なコンテキストをコンテンツに反映できるようになり、プロジェクトやツール間に発生するサイロを解消します。
アトラシアンは、世界中に分散しながらも常に連携した仕事を求められる新時代のチームワークを支援するため、製品の開発を進めてきました。そして今、全く新しいTrelloへの第一歩を踏み出しました。
まず、Trelloのボードでデータを可視化するための新しい方法が加わりました。ダッシュボード、タイムライン、テーブルといった新しいビューでは、やるべきことや担当者、そして進行が滞っているタスクなどが、よりわかりやすく表示されます。これにより、プロジェクトの全体像を把握しながら、手元のタスクを管理することができます。
そして、ボード間、あるいはアプリ間をつなげる新たなカード機能も誕生し、これによってTrelloは、チームの信頼できる唯一の情報源(single source of truth)となるでしょう。また、必要な情報に簡単にたどり着けるよう、新たなナビゲーション機能も公開される予定です。
さらに、Trelloの進化の総まとめとして、ユーザーの皆さまの日々の生産性向上やプロジェクトの遂行、そして目標の達成を祝し、この度、10年ぶりにロゴとブランドを刷新するに至りました。
以下では、新しいTrelloを、より詳しくご紹介します。
Trello のビューを使用して作業の見方を一新する
誰が見ても分かりやすく、シンプルかつポップなTrelloボードは、チームのコラボレーションに変革をもたらしました。Trelloの新たなビューもまた、これまでに体験したことのないチームワークを実現します。アイデアの構築から計画、実行まで、プロジェクトのどのフェーズにおいても、全体的な状況から日々消化すべき細かなタスクまで把握することができます。
ビューを活用すると全体の状況を瞬時に把握できるため、より適切な判断につながるほか、やるべきタスクを次々と進めていくことができます。Trelloの新しいビューである、タイムライン、テーブル、ダッシュボード、カレンダーについて詳しく見ていきましょう。ボードの左上にあるビューの切り替えボタンからアクセスし、これまでにないボードの使い方をご体験ください。
Trelloの新しいビューは、Business ClassあるいはEnterpriseプランをご利用のお客様に提供される機能となります。Freeプランをお使いの方は、Business Classの無料トライアルをお試しください!
タイムラインビュー
タイムラインビューでは、各タスクの状況を把握しつつ、進行中のタスク同士の関係を時系列で見ることができます。プロジェクトを破綻させる穴ができないよう、チーム全体のパイプラインを可視化します。優先順位やニーズの変化に応じて、開始日や期限を都度変更することで、プロジェクトの締め切りに向けて重要なタスクの見落としを防ぎます。
タイムラインでは並べられたカードを、リストやラベル、メンバーごとに簡単にグループ化できるため、ワークロードやタスク間の依存関係を明確にすることができます。時代遅れになりつつあるスプレッドシートでのプロジェクト管理に別れを告げ、タイムラインを活用し始めましょう。
テーブルビュー
複数のチームやボードにまたがった規模の大きな業務を進める際、Trelloのテーブルビューがその力を発揮します。テーブルビューでは、チームのボードを選択すると、それらのボードからカードを取り込んで、使いやすいスプレッドシート型のリストとしてカードを表示できます。並べ替えやフィルタリングの機能があるため、必要なカードだけを絞り込むことが可能です。
重要なプロジェクトや企業目標の進捗確認、チームのミーティング内容のまとめなど、あらゆる業務の管理がテーブルビューで実現します。
ダッシュボードビュー
チームの進捗状況についてやりとりする際、より伝わりやすい方法を選びましょう。チームがどのように機能しているかをダッシュボードビューから把握することで、ステークホルダーに対し、常に自信を持って全体像を示すことができます。
ダッシュボードでは、期限、メンバー、リストごとのカード数といった主要な指標を可視化し、プロジェクトの全景を俯瞰できるため、ボトルネックを発生前に回避することが可能です。
ニーズにあわせてデータをカスタマイズし、独自のレポートを生成することも簡単です。例えば、メンバーが仕事を抱え過ぎていないか、改善すべき非効率なタスクがないかなど、プロジェクトやプロセスにおいて特に重要なポイントを把握するには、チャートやグラフが最適です。プロジェクト完了へのロードマップにおいて、ダッシュボードは要となる役割を果たすでしょう。
カレンダービュー
その日に取り組むべきタスクを把握し、1日のよいスタートを切りましょう。毎月のマーケティングカレンダーを管理する場合も、日々のto-doを忘れないようにしたい時も、カレンダービューが便利です。開始日や期限が一元的に表示され、チェックリストの各項目も期限とともに示されます。期限を変更するのも簡単です。変更先の日付にカードをドラッグアンドドロップするだけで、Trelloが自動的にカードをアップデートします。
ビューの今後
より多くの機能強化を予定しています。近い将来、テーブルビューと同様に、カレンダー、タイムライン、そしてダッシュボードでも、チームのあらゆるボードからカードをまとめることができるようになります。フィルターを保存しておけば、カレンダービューで業務予定を確認したり、タイムラインビューで全社レベルのプロジェクトを管理したり、ダッシュボードビューで現在のワークロードを確認したり、必要なビューに必要な情報を即座に表示させることができるでしょう。
また、Trelloによるビューのプラットフォームをサードパーティーのデベロッパーに公開し、チームが普段使っているアプリやサービス向けのビューを、多くのデベロッパーが構築できるようにする予定です。他にも、今後数か月の内に新たな機能を追加しますので、楽しみにお待ちください。
カードにも新たな機能を追加
何かしらの仕事を進めるにあたり、最適なアプリを選ぼうとすると選択肢が無限にある――私たちは今、そのような世界で暮らしています。しかし、必要な機能を備えたソフトウェアにすぐ手が届くということは、一つの組織の中で、多くのアプリや異なるツールにある情報にチームが依存していることを意味します。
このため、Trelloだけでなく、チームが使用する様々なアプリからもデータを取り込めるよう、カードを進化させています。これにより、データがどこにあるかに関わらず、Trelloボードがあらゆる点をつなぎ、ワークマネージメントのハブとなります。
そこで、Trelloがチームの信頼できる唯一の情報源となるよう、次のような新しい種類のカードを導入しました。
- リンクカード:カードのタイトルとしてURLを貼り付けるだけで、カードに情報が埋め込まれ、外部ツールへのリンクとなります。YouTube、Instagram、Dropbox、Stripe、Salesforce、Invision、Google Driveなど、対応する30種のツールをTrelloのカードとして取り込めます。
- ボードカード:リンクカードと同様、カードのタイトルにボードのURLを貼り付ければ、そのボードへ遷移する視覚的なリンクが生成され、プロジェクトや部署を超えてTrello内でつながることができます。
- ミラーカード:間もなく登場するミラーリング機能は、カードを複製して複数のボードに表示する機能です。元のカードをアップデートすれば、ほかのボードにあるカードにも反映されるため、チームのメンバーが別のボードで作業していても、影響がある全プロジェクトに常に最新の情報を伝えることができます。
新しいサイドバーと進化したナビゲーション
業務の把握だけでなく、業務の整理に向けた新たな機能も登場します。間もなく、画面の左側から新しいTrelloのサイドバーが登場し、これにより自身に合った方法で業務を組み立てられるようになります。
新しいサイドバーはワークスペースごとに編成されます。各ワークスペース内には、そこに分類されたボードが並びます。サイドバーから、スター付きのボード、チーム単位のビュー、そしてワークスペース内にある全てのボードを確認することができます。
この機能は、現在、順次展開しているため、すでにご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。まだ表示されていない方も、近々ご利用いただけるようになります。サイドバーについてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
新たな10年と新たな外観
この機会を記念して、ロゴ、イラスト、メッセージングを更新してブランドを刷新することで、Trello のこの新しい進化を彩りました。これは、お客様が目標を達成して業務を遂行する上で日々のチームワークのメリットを感じていただけるようサポートする (そして、お祝いする!) 私たちの取り組みを、視覚的に喚起するためのものです。追伸: Tacoも健在です!
チームをサポートするにあたり、私たちは新しいやり方を常に歓迎しながら、最高の楽しさと、高い柔軟性、そして使いやすさをTrelloで貫いてきました。また、世界中のTrelloユーザーの生産性向上の道のりを反映し表現する、より現代的で包括的なブランド体系を誇りに思います。チームスピリットとは、人々が最高の状態でともに仕事をできるようにする姿勢であり、エネルギーでもあります。そして、これこそ私たちがTrelloブランドで体現したい思いでもあります。
Trelloは単なるボードやプロジェクト管理ツールではなく、タスクを整理するためだけの場所でもありません。Trelloはチームの中で行われる全てを管理するハブです。仕事は単体で存在するものではありません。チーム内でそれぞれの業務が互いにどう関わるのかを把握することは、仕事の未来におけるスタンダードとなるでしょう。
この10年間、Trelloとともに成功への道を歩んでくださり、誠にありがとうございます。長年にわたってユーザーの皆さまとともに成長してこられたことを光栄に思います。