Atlassian Automationは次のステージに – 100億を超え、増え続ける自動化アクション

ワークフローの自動化を拡げ、ツールとチームを繋げる

Atlassian Automation

もし、少ない労力と時間でより多くのことを行い、イノベーションを推進する依頼を受けるたびに1ドル支払われていたら、私たちは億万長者になっていたことと思いますが、本当の価値は、それをどう実現するのか、という点です。自動化は、チーム全体で質の高い仕事をスピードを持って行うために重要なツールの1つです。Forrester社も「初期のデジタル投資による利益の増加が頭打ちになるにつれ、企業は競争上の優位性を高めるために自動化に目を向けるようになっている」と言います。1

アトラシアンでは、自動化によってチームの生産性が向上し、サイロを超えたコラボレーションが可能になると考えています。2020年にJira向けの自動化機能を発表して以来、Atlassianプラットフォーム上で100億以上もの自動アクションが実行されており、お客様は自動化を導入することの真の価値を体験されています。例えばCanva社では、自動化により社内のチームが月に150時間を節約できていると見積もっています。これだけの時間があれば、どれだけ顧客価値を高められるようになるでしょうか。

こうした背景を受け、この度、自動化機能であるAtlassian Automationをアトラシアン製アプリとサードパーティ製品にも対応できるよう拡張しました。この進化により、ソフトウェア開発チームやIT運用チーム、ビジネスチームなど、組織全体のチームコラボレーションが高まり、効率化が推進されます。

  • Confluence向けの自動化機能を活用することで、コンテンツを整理し、より簡単に必要なコンテンツに辿り着けるようになります。
  • JiraとDevOpsツールチェーン全体のつながりが強化され、開発者の生産性を向上させます。
  • Jira Service Managementでは、サービスの自動化により、サポートおよびインシデントのオペレーションが進化されます。

以下では、新しい自動化機能をいくつか取り上げ、詳しくご紹介します。

Confluenceでのコンテンツ管理を自動化

Confluenceのコンテンツ管理では、多くの担当者がその繰り返し発生する退屈な作業に苦しめられてきました。必要な情報にアクセスし、円滑に業務を行うためにコンテンツ管理は重要な作業ではあるものの、手動での作業は、より戦略的な優先事項に取り組む時間を蝕みます。そこで、Confluenceの自動化機能の出番です。Confluence Cloud PremiumまたはEnterpriseをご利用の管理者は、コンテンツの管理やスペースの整理、SlackおよびMicrosoft Teamsへの更新の通知にConfluenceの自動化機能を活用することができます。以下にその流れをご紹介します。

プロジェクトのキックオフから社内文書まで、非アクティブなコンテンツは自動的にトラッキングされ、個人またはチームスペースのオーナーと管理者に通知されます。この通知をもとに、スペースを整理したり、コンテンツが有用であるよう保つことができます。情報が古いコンテンツを自動でアーカイブすることも可能です。

スペースの管理者権限を持つユーザーは、毎月のビジネス報告やスプリントのふりかえりといった、定期的に発生するコンテンツ作成を自動化することもできます。

ぜひ、Confluenceでの一般的な自動化ルールや、Confluenceの自動化機能の詳細もご覧ください。

Jiraとツールチェーン間の接続を増やして開発者の生産性を向上

ソフトウェアチームが、単一製品や単一ベンダーの製品だけで作業することはありません。だからこそ、アトラシアンでは自社ツールのみでなく、あらゆるツールチェーンにわたる作業をつなげるために自動化を使えるよう注力しています。Jira、Confluence、リリース管理ツール間のネイティブ接続だけでなく、JiraとGitツール間の双方向アクションにより、DevOpsツールチェーン全体を自動化できます。

これにより、Jira管理者は簡単に、Confluenceのスペースを接続してConfluenceのテンプレートの作成をトリガーしたり、スプリント後にふりかえりページを立ち上げたりできます。

また、Jira管理者がLaunchDarklyをJira Softwareと同期させることで、統合開発環境から操作した場合であっても、開発者がエピックや課題のステータスを移動した際に機能フラグが自動的に作成されるようになります。これにより、プロジェクトを手動で更新しなくてもJiraを最新の状態に保つことができます。

Jira管理者は、Bitbucket、GitHub、または GitLab にブランチを作成するための双方向の自動化を簡単に設定することができ、コードとプロジェクト管理ツールがシームレスにつながります。

私たちにとって、Jiraの自動化は不可欠です。多くの時間を節約でき、シンプルで簡単に使用しているツール全体に自動化を構築することができます。

Lyft社 Jira管理者 David Yu 氏

サービスの自動化でサポートとインシデント対応を進化

従来型のツールを使用しているサービスチーム*は、サイロ化され、十分に情報共有がされず、業務の流れが滞ってしまいます。モダンなサポートおよび運用チームでは、能力を最大限に発揮するために、可視性と連携を維持しながら迅速に業務を進められる自律性を必要としています。

*サービスチーム: 社内の従業員がより良く働き、成功できるよう、サービスを提供するチーム。情報システム部門や、人事、総務など。

Jira Service Managementの自動化は、より素早いインシデント対応を実現し、開発チームを運用上の障害から解放し、ビジネスチームが優れたサービス体験を提供できるよう支援します。

IT運用チームは、アラートやインシデントの対応において、予測可能で反復的なアクションを完了することが多く、より戦略的な作業に集中する時間が奪われがちです。Amazon Web Services(AWS)との新しい接続により、IT運用チームは手動タスクを自動化し、AWSでアクションを実行できるようになります。例えば、インシデントが発生した際、自動メッセージでサービスの関係者にインシデントについて通知したり、AWS サーバーの動作が停止した際には、エージェントがJira Service Managementから離れることなくアクションを実行してサーバーを再起動させることができます。

また、GitHub、GitLab、Bitbucket Pipelinesなどを含むCI/CDツールと、Jira Service Managementとの接続も拡張し、変更リクエストの作成を自動化できるようにしました。開発者は変更リクエストを手動で作成する必要がなくなり、運用チームは各変更についての記録とコンテキストを確認することができます。

その結果、IT運用チームはJira Service Managementにより、変更リクエストの管理に費やす時間を25%削減し、1か月あたり115時間を節約できるようになりました。

Jira Service Managementにより、開発作業とより連携した変更管理のワークフローを自動化できるようになりました。

Nextiva社 シニア アトラシアン ソリューション スペシャリスト Josh Costella氏

また、アセットオブジェクトと紐づいたローコード/ノーコードのフォームの作成機能により、パワフルなフォームをビジネスチームが自ら簡単に作成できるようになりました。もうITチームに頼る必要はありません。傾向を取得し、あらかじめ入力された選択肢をドロップダウンで提示することで、各リクエストに必要なデータを効率的かつ正確に集めることができます。

Atlassian Automationを活用し、少ないリソースで多くの成果を

組織がより少ない労力でより多くのことを行うにあたり、自動化の活用は生産性とコラボレーションの重要な推進力となります。だからこそ、自動化をAtlassianプラットフォームの重要な柱と位置付けて、Atlassian Automationに投資をしています。アトラシアンのビジョンは、アトラシアン製品やAtlassian Marketplace内の製品だけでなく、チームが日々使用するあらゆるツールにおける作業を自動化し、より多くの時間を重要な作業に費やすことができるようにすることです。

スペース/サイト/プロジェクトオーナーの方は、Confluence テンプレートライブラリ(日本語ページ準備中)をご確認の上、Confluenceでの自動化機能や、高度なIT自動化ルールの設定、DevOpsツールとの接続などをお試しください。


1. Forrester Research, Inc.「Take The First Steps Toward An Automation Fabric」(発行日:2022年5月19日)