Bitbucket Server 5.13 では、より迅速なデータのフェッチが可能になるGit プロトコルv2をサポートした他、リポジトリや特定のコミットに紐づいたプルリクエストを検索しやすくなりました。
Git v2 サポート
Git v2によってGitコマンドラインの利用方法は変わらないですが、フェッチ速度の改善が実感できます。この改善は、フェッチを多用するCI/CDツールにとって有用です。GoogleによるとGit v2の展開後、「50万件の参照を含むリポジトリ上の、単一ブランチへのno-opフェッチパフォーマンスの向上が3倍」見られたそうです。Bitbucketは両方のプロトコルをサポートするため、環境が整っていればGitクライアントのリクエストに応じたプロトコルを使用します。
コミットに関連するプルリクエストの表示
コードやコミット履歴を読み解くのは、チームの年代記に飛び込むようなものです。ある変更を見て、どうしてそのような変更をしたのか首を傾げたくなるようなこともあるでしょう。最新のコミット検索改善によって、特定のコミットに関連するプルリクエストを確認することができるようになりました。これにより、なぜ変更が承認されたのかを理解するのに役立ちます。
リポジトリを見つけやすく
あるリポジトリにコミットしながら、別のリポジトリからのプルリクエストをレビューするということを毎日のようにしてはいないでしょうか。組織やチームの運用が長くなったり、規模が大きくなるにつれ、関わるリポジトリの数も増えてきます。そうなると、目的のリポジトリを見つけるのは複雑で時間のかかる作業になります。
新しく改善されたBitbucketでは、リポジトリにラベルを付加することができるため、大量のリポジトリを整理して検索するのに役立ちます。リポジトリあたり最大5つのラベルを使って、言語やフレームワーク、サービスの種類などでリポジトリを識別できます。
新しく入った開発者でも、リポジトリやプロジェクト名を知るにつれて関連するサービスを簡単に見つけられるようになるでしょう。
Bitbucket Server 5.13 に関する詳細は、こちらのリリースノート*をご参照ください。
*リリースノートの最下部にて当該バージョンにおける不具合の対応状況がご確認いただけますが、日本語版リリースノートについては、こちらが正しく表示されない問題が確認されております。そのため、同内容については英語版リリースノートをご参照ください。