3人のグループであっても、数千人の従業員を抱える大企業であっても、コラボレーションが成功の鍵となることに変わりはありません。ただし残念ながら、すべてのタイプの組織で機能するような単純な手法はありません。どのチームもコラボレーションを円滑に進めるために、読みやすいコンテンツを作成したり、必要な作業を洗い出して整理したり、重要な情報を正しく届けるよう、常に工夫しています。
そこでConfluenceです。この広く利用されているコラボレーションツールにより、チームメンバーがどこにいても、1か所で仕事の計画を立て、業務を整理し、関係者を繋ぐためのプラットフォームが提供されます。アトラシアンのお客様の90%以上が、クラウド製品を利用して世界中に拠点を持つチームとコミュニケーションを行っています。サーバーからクラウド・ファーストの未来に向けた取り組みに伴い、アトラシアンは現在、あらゆるチームがどこにいても一緒に最高の仕事を行える環境を提供することに注力しています。
お客様がクラウドを選択する理由はさまざまですが、主なものとして、価値創出までの時間、投資対効果、イノベーションの3点が挙げられます。この記事では、Confluence Cloudによってもたらされる、高い作業効率によるメリットや費用以上の対価、そしてユーザーの業務遂行を推し進める新しい機能についてご紹介します。
価値創出までの時間を短縮
Confluence Cloudは、チーム力を高め、価値創出までの時間短縮を促します。これにより、チームは新しい製品やサービスを素早く、かつ効率的に公開することができます。
より短時間でコンテンツを作成
アイデアが浮かんだ時、それを短時間で形にするための機能がConfluence Cloudの新しいエディタには揃っています。
1. スラッシュコマンド
「/」を入力すると、スラッシュコマンドで数多くのマクロがドロップダウンメニューで表示され、スクロール、あるいは続けてマクロの名前を入力して、必要なものを選択できます。マクロを挿入する度にページ上部のメニューバーに移動する必要がなく、シームレスに作業を進めるためのツールが手元に用意されます。
Confluenceの言語設定が日本語の際、マクロ名が日本語で表示されるものは、スラッシュコマンドでのマクロ名も日本語で入力する必要があります。こちらの改善リクエストで、日本語、英語どちらのマクロ名でもスラッシュコマンドを利用できるよう依頼していますので、優先順位を上げるために投票のご協力をいただけると幸いです。
2. テンプレート
これまでConfluence Cloudに追加された80種類以上のテンプレートも、アイデアを形にするまでの時間を短縮するのに大いに役立ちます。テンプレートはサイドバーに表示され、スクロールや検索で目的のものを探したり、プレビューできます。また、既に適応されているテンプレートを入れ替えることも可能です。テンプレートには、ミーティング議事録や、プロジェクトの進捗を追跡するもの、ブログ、新入社員のオンボーディングに使用できるものなどがあり、ベストプラクティスを元にページを作成できます。
3. スマートリンク
以前は、ハイパーリンクやURLをコピー&ペーストするのが、Confluenceのページにコンテンツを埋め込む唯一の方法でした。今は「スマートリンク」です。ConfluenceやJiraはもちろん、Google DriveやFigma、Dropboxといった他社製ツールのファイルへのリンクを表示する際、URLだけでなく、ファイル名のインライン表示や、より多くの情報を共に表示できるカード形式、そしてコンテンツをプレビューできる埋め込みなども選択できます。もはやリンク先の内容を確認するために、別のタブでリンクを開く必要はありません。
「もっと働く」のではなく「かしこく働く」
改善されたクラウド版の検索機能には、ユーザーのこれまでの閲覧履歴を分析し、次に何が必要かを予測する機械学習が備わっています。これによりConfluence Cloudでは、ページで@メンションする際、最も関係性の高い同僚のリストが表示されます。同じ苗字の同僚が社内に複数いるからといって、フルネームを入力する必要はありません。また、クラウド版の検索はConfluenceやJiraをはじめとするアトラシアン製品間でつながっており、検索の関連性が高まります。
「かしこく働く」の一環として、必要なことに集中し、やるべきことに素早くアクセスできることが挙げられるのではないでしょうか。そこで、Confluence Cloudのナビゲーションを改良し、常に上部に表示されるようにしました。これで必要なメニューにいつでもアクセスできます。また、ホームページもモダンに改良し、リンクは継続的に更新され、必要に応じてカスタマイズすることもできます。
モバイルでもConfluenceを使う
iOSやAndroid向けに提供されているアプリを使えば、外出先でも必要なコンテンツにアクセスできます。Confluence Cloudは、ダークモードや通知のカスタマイズ、サイトの切り替えといった、サーバー版のアプリとは異なるユニークな機能を備えています。
投資対効果(ROI)
アトラシアンでは、何がお客様に機能しているのかを継続的に把握しながら、Confluence Cloudの管理者体験を変化させ、更新しています。Confluence Cloudの管理者機能には、トラブルシューティングのオプションやバルク(一括)アクション、高度なスペース権限など、サーバー版にはない機能が用意されています。
ユーザーが必要な情報に集中し、スペースが整理された状態を効率的に保てるよう、管理者は複数のページを一度にアーカイブ/削除することができます。このバルクアクションの機能はサーバー版にはありません。また、ユーザーのIPアドレスを元に、決まったユーザーのみを特定のコンテンツにアクセスできるよう管理できます。
また、クラウド版のConfluenceに特長的な機能の一つにアナリティクスがあります。より良いコンテンツを作成するには、誰がどれくらいページを見ているのかを知るのが近道です。そこで、アナリティクス機能を使って、サイトやスペース、ページの一定期間の閲覧数を把握できます。アナリティクスは製品内で確認できるのはもちろん、データをExcelにエクスポートすることも可能です。また、管理者は組織全体におけるConfluenceの利用度を把握するのに、このデータを利用できます。
イノベーション
Confluence Cloudチームは、ユーザーがより効率的に業務を行えるよう、継続的に新しい技術を取り入れています。ニーズを先取りしながら製品を強化することに力を入れており、クラウド版では、最新かつ最良のConfluenceの機能をご利用いただけます。この取り組みは、コメント機能の改良や、他社製ツールとの統合や拡張性といった新しい機能に表れており、管理者やエンドユーザーの業務遂行を推し進めます。
よりリアルタイムでのコラボレーション
アトラシアンは、効果的なコラボレーションが素晴らしいイノベーションにつながることや、早い段階でチームが関与することで、より短期間で良い仕事ができることを知っています。これを後押しすべく、クラウド版では編集モードでもインラインコメントを利用できるようにしました。これでもう、インラインコメントを確認するために2つのタブを行き来する必要はありません。編集に必要な情報はすべて1つのページにまとまっています。
また、絵文字や日付などのマクロを直接コメントに入れることができ、よりわかりやすく、シームレスなコメントのやり取りがクラウド上で実現されます。
機能だけでなく、パフォーマンスも向上しています。これまでに寄せられたお客様のご意見や、アトラシアンスタッフが感じていた不便を元に、次のようなパフォーマンス向上に対応しました。
- 誤ってコメントを「解決」にしてしまった場合、すぐに取り消せます
- 解決済みのコメントを再オープンした際のページのリロードを無くしました
- コメントの記入中に他のページへ移動しようとした場合、コメントの入力を続けるか、作成途中のコメントを破棄してページを移動するかを選択できます
- 新しいコメントについてのEメールの通知から直接、当該ページの該当コメントに遷移するため、素早く返信できます
- ページ閲覧中のインラインコメントのハイライトがすぐに表示されるようになり、ロードにかかる時間も短くなりました
- 権限がコメント機能により正確に反映されるようになりました
統合により、多くの機能を実現
Confluence Cloudで統合できるサービスの多くはサーバー版でも同様に利用できますが、クラウドでのみ利用できるものが、いくつかあります。Google DriveやOffice 365、Microsoft Teams、Zoom、Zoho、そしてOpsgenieが、クラウドに特化している代表的な統合機能となります。また、既に幅広くご利用いただいているSlackやTrelloとの統合は、クラウドではより多くの機能が利用できます。
毎月、次々とアプリが追加されているので、ぜひ定期的にMarketplaceをご確認の上、Confluence Cloudで利用可能なオプションをご覧ください。
以上、サーバー版と比較しながら、Conflucen Cloudに最近追加された機能をご紹介しました。
まだConfluence Cloudをご利用でない方は、まずは無料プランをご利用ください。現在、サーバー版をご利用でしたら、新しく登場した無料の移行トライアルをお試しください。