優秀なイノベーターたちはいつもスピードアップしたいと願っています。ボストン・コンサルティング・グループによって行われたイノベーションに関する最近の調査によると、高速な開発サイクルはさらなるイノベーションとコストダウンをもたらすことが分かっています。アトラシアンは、開発チームがソフトウェアをより速く開発するためのお手伝いに貢献しています。昨年 9 月、当社は開発チームを支える新たな可能性を発表しました。それは、Bitbucket を使ってより高速に開発を行うことです。今日は以下の機能を喜んで発表させていただきます。
- Smart Mirroring が分散チーム向けにクローン性能を向上します。Bitbucket Data Center で利用可能です。
- Git LFS がファイルサイズに関わらずあらゆる種類のファイルでの協同作業をサポートします。Bitbucket Server と Bitbucket Data Center で利用可能です。
- Projects が複数のリポジトリを管理します。Bitbucket Cloud、Bitbucket Server、Bitbucket Data Center で利用可能です。
Smart Mirroring
大量の履歴情報、一枚板リポジトリの使用、大きなファイルの保存、あるいはこれら 3 つの組み合わせにより、Git を使用している多くのソフトウェアチームは、大規模なリポジトリを何度もビルドすることになります。遠隔地で作業する開発者は、クローニングの際に何時間も待たなければなりません。それは生産性を大きく損ないます。Smart Mirroring を使うと、大規模なリポジトリで作業している分散チームの読み込み (クローン、フェッチ、プル) 性能が劇的に向上します。近くのサーバーでリポジトリを利用可能にするためです。たとえば、私たちが行った内部テストでは、5GB のリポジトリを サンフランシスコとシドニーの間でクローンするスピードを 25 倍高速にできました。
ミラーサーバーは設定がシンプルで管理も簡単にでき、自動的に既存の認証機構を使用します。市場に出回っている他のソリューションとは異なり、ミラーサーバーを構築したりリポジトリを一つずつミラーしたりするために、新しいインスタンスのインストールや設定は必要ありません。管理者は、ミラーサーバーがとてもシンプルにホストできることを気に入るでしょう。そして開発者は、クローンとフェッチの時間短縮により、自分たちの作業が大幅に高速化することを喜んでくれるでしょう。
Smart Mirroring に興味がありますか? 3 月 3 日のウェビナーにご参加ください。「Bitbucket Data Center の Smart Mirroring で分散開発をスピードアップ」
Git Large File Storage (LFS)
中核をなす現代のソフトウェアチームは、開発者だけではなくデザイナーや QA エンジニア、ライター、その他の人たちも含む構成になっています。これらのチームは、グラフィックや動画、その他のバイナリファイルなどの資産を管理していて、それらは本質的にサイズが巨大なファイルです。分散バージョンコントロールとしての Git が従来目標としていた性能は、巨大なバイナリファイルを管理するために最適化されていたわけではありません。そのため巨大な資産の保存には適していません。Git LFS によるサポートを追加することで、ソフトウェアチームは生産するすべての資産を 1 箇所で追跡することができ、同時に生産性も向上します。巨大なファイルはストレージに並行して保存され、軽量な参照がGit リポジトリに保存されるので、ユーザーが利用するリポジトリはより小さく高速になります。
Projects
組織の成長と共にチームは大きくなり、どんどん多くのリポジトリが追加されていきます。そして、目的のリポジトリを探し出すことは次第に難しくなっていきます。Projects を使うことで、チームがリポジトリを簡単に管理することができ、Bitbucket Cloud でさらに生産的になります。この機能はすでに Bitbucket Cloud で利用可能です。また、当社は今回 Bitbucket Cloud のユーザーインターフェイスを一新し、探し物がもっと簡単に見つかるように改良しました。
Bitbucket で始めよう
Smart Mirroring、Git LFS、Projects の追加により、Bitbucket はこれまでにないほどプロフェッショナルチームに適した製品になっています。Verizon や Nordstrom などの大企業から、Pinger や Kaazing などのスタートアップまで、あらゆる規模の組織が現在 Bitbucket を使用しています。さらに、多くの方から近いうちにこれらの新機能を使う予定だと聞いています。
「当社の顧客の多くが分散チームを持っており、巨大なバイナリファイルの保存やクローンの性能で苦労した経験があります。Smart Mirroring と Git LFS は、状況を大きく変える 2 大要素です。世界中で、Bitbucket を使用しているクライアントの生産性を向上するでしょう。すべての顧客にこの製品を広めたいと思います」 – Zubin Irani、チーフ・エグゼクティブ・オフィサー、cPrime
「当社の開発者たちは世界中に散らばっています。顧客にパワフルなソリューションを構築する際には、Bitbucket が開発者たちの足並みをそろえるのに役立っています。私たちは Bitbucket の Smart Mirroring に非常にわくわくしています。この機能は、複数の場所でクローンを行う際の性能を向上するだけではなく、分散チームの開発生産性も向上することになるでしょう」 – Kurt Chase、ディレクター・オブ・リリースエンジニアリング、Splunk
当社の JIRA Cloud を使用する顧客は、ナンバー 1 Git ソリューションとして Bitbucket を選びました。また、フォーチュン 500 の 3 社に 1 社以上が Bitbucket を信頼していて、より速くイノベーションを起こすために毎日使用しています。Git にまだ慣れていない方は、「きっとできる Git (Git チュートリアル)」をご参照ください。
Git に切り替えることをすでに決断された方は、下にある大きな緑色のボタンをクリックしてください!
*本ブログは Atlassian Blogs の翻訳です。本文中の日時などは投稿当時のものですのでご了承ください。
*原文 : 2016 年 1 月 21 日投稿 "Distributed teams can now build faster with Bitbucket"