GitHubがBitbucketと同様に無料のプライベートリポジトリを提供

本ブログは、こちらに掲載されているHarpreet Singhによる英文ブログの翻訳です。万が一内容に相違がある場合は、原文が優先されます。

By Harpreet Singh
January 8, 2019

GitHubがBitbucketと同様に無料のプライベートリポジトリの提供を開始しました。これはGitHubのユーザー、そして開発者全体にとって非常に喜ばしいニュースです。

多くの個人およびチームが、自社プロジェクトや、プロジェクトベースで開発者が携わる顧客向けのソフトウェア開発、あるいは仲間同士でコラボレーションする新しいアプリやスタートアップのアイデアなど、公の目に触れるべきではないソフトウェアのプロジェクトに取り組んでいます。無料かつ無制限のプライベートリポジトリは、こうしたプロジェクトに取り掛かるための障壁を下げる、キーとなる要素です。今回、GitHubが無料版においても3ユーザーまで無制限のプライベートリポジトリを提供することによって、イノベーションを促進する方向に舵を切ったことを知り、我々も時が来たと感じています。

Bitbucketにおける我々のゴールは、多くのチームが「ひらめき」を素早くアイデアから形にし、革新を起こせるようにすることです。真のイノベーションは、チームがモダンなソフトウェア開発のプラクティスを取り入れ、最適なツールを使った時に起きると、我々は信じています。継続的デリバリーやマイクロサービスを導入することで、モノリシックなアプリケーションを小さくデプロイしやすい塊に分割し、より早く顧客に届けることができるようになります。これまでの「1プロジェクトに1リポジトリ、そして1つのJiraプロジェクト」は「1プロジェクトに複数のリポジトリ(複数のマイクロサービス)、そして複数のJiraプロジェクト」に変わるでしょう。複数のリポジトリを持つことがスタンダードとなり、無制限のリポジトリを持つことは必須となります。アイデアの実現におけるコラボレーションには、TrelloやConfluence、JiraやBitbucket Pipelinesといった、ライフサイクル全体にわたるシームレスな体験を実現するツールが必要で、開発者を生産的にかつ幸せにすることが成功の鍵となります。

Bitbucketでは引き続き、無制限のプライベートリポジトリを5ユーザーまで無料で提供し、多くの開発者がチームを組み、ソフトウェアのプロジェクトにおいて協業できるよう、下記の機能を通じて貢献します:

  • コードレビュー – IDEのような横並びでの差分の可視化や、プルリクエストのステータス変更によるJiraの課題の遷移、インラインコメント、コードレビューフィードバックのためのタスクの作成、ターミナルではBitbucketのREST APIを経由したコメントや「Like」の管理ができます。
  • 組み込みの継続的デリバリーBitbucket Pipelinesはサーバーのセットアップや、ユーザー管理のための設定、あるいはリポジトリの同期は不要です。Bitbucket Deploymentsを使うことで、デプロイのトラッキングやプレビューを一箇所で行うことができ、Deployments ダッシュボードでは特定のデプロイで解決したJiraの課題を確認することもできます。
  • アトラシアン製品群との最高の統合性Jiraと統合することで、課題からブランチを作成したり、Bitbucketの画面から移動することなく課題を更新したり、コミットやブランチ、プルリクエストをJiraの課題と自動で連携させることができます。さらに、Bitbucket内で直接Trelloのボードを使うことができ、バックログやコードの情報をすべて一箇所にまとめることができます。
  • Slackなどのサードバーティのツールとの統合性 – チームのチャンネルから、マージやコメント、プルリクエストのレビュアーにコンタクトする、といったアクションを起こせます
  • ブランチの整合性 – マージの確認やブランチのアクセス権、さらには、BugfixやFeature、Hotfix、Releaseといった既定のブランチタイプの名前を使用して一貫した命名規則を設定することで、チームのプロジェクトで共同作業するための基礎を確立できます。

これからも開発者のコラボレーションに貢献できるよう尽力してまいります。また、2019年も多くのリリースを予定しております。今後の公開を楽しみにお待ちください。

Harpreet Singh
Head of Product, Bitbucket Cloud