By Scott Farquhar
March 18, 2019
企業にとってデジタルトランスフォーメーションが選択肢の1つだった時代は終わり、今ではどの会社もこれをを避けて通れません。
活躍しているデジタルな組織の多くが、Jiraをベースにして自立的なアジャイルチームを構築しています。組織が大きくなり、アジャイル化が進むにつれ、コラボレーションはより複雑で難しいものになります。しかもこの問題は、規模の拡大に比例して深刻化の一途をたどります。
アジャイルチームが多数集まると、チーム間でステータスの最新情報を集め、キャパシティを体系的に把握できず、価値の創出を測定しようとして、多大な時間がかかることは、周知の事実です。この種の課題に対処するには、リーダーたちに必須の可視性を与え、状況にタイミングよく対処できる、まったく新しいツールセットが必要です。
エンタープライズのお客様から、こうした問題は対処が非常に難しいとの声がこれまでにも寄せられ、アトラシアンのサポートが必要とされてきました。このため、大規模なアジャイル変革を実現できるリーダーであるAgileCraft社の買収合意をご報告できる運びとなり、嬉しく思います。AT&T、Anthem、NCR、TIAA、Duke Energyをはじめとするアトラシアンの多数のお客様が、自社チームのアジャイルの実践を拡大するためにAgileCraftに信頼を寄せています。
AgileCraft: デジタルエンタープライズでアジャイルの規模を拡大、業績を向上
AgileCraftは組織全体のチームワークをまとめ上げ、戦略、業務、業績を結び付ける包括的な視野を提供します。大規模なテクノロジー戦略は複雑さが増しているため、このような可視性、コンテキスト、すり合わせが不可欠となります。
AgileCraftは、エグゼクティブがすべてを明確に把握できるように、複数のプログラムやポートフォリオの仕事を一元管理し、同期することによってこのような複雑さを克服し、組織がアジャイルを推進できるようお手伝いします。しかも、各アジャイルチームはJiraでもTrelloでも使いやすいツールを使い続けながら、迅速に対処し、顧客に最善なサービスを提供できます。AgileCraftは拡大するアジャイルに欠かせないもう1つのカギである「各組織のニーズに合わせてカスタマイズでき、実績あるフレームワーク」もサポートします。AgileCraftはSAFe、LeSS、Spotifyのほか、多数の大規模なアジャイル開発フレームワークに対応します。
AgileCraftに凝縮された豊富な情報は、さまざまなチームが状況をよりよく認識する手がかりとなります。たとえば、戦略のコンテキストなどの周知で、全員がリアルタイムで優先順位の推移を理解できます。AgileCraftを利用するリーダーは、ビジネス全体を細かく把握して、当初から好調なモバイルプロジェクトへの投資を10%増やしたり、顧客価値が予測ほど伸びなかった統合イニシアチブを縮小したりするなど、各戦略オプションを評価できます。
全社規模でチームの潜在能力を解放
アトラシアンは数千社のお客様から、ソフトウェア開発を変革し、あらゆる形でアジャイルを推進するツールとサービスのプロバイダーとして信頼されてきました。アトラシアンのアジャイル製品ファミリーにAgileCraftが加わったことで、アトラシアンは一段と奥深く幅広いアジャイルチームをサポートできます。アトラシアンはアジャイルジャーニーのあらゆる段階でお客様をサポートできるよう注力しています。それは単一のチームがJira Softwareを使用して足並みをそろえて進捗を追跡することであったり、Portfolio for Jiraで複数のプロジェクトをまとめて把握することや、AgileCraftで企業戦略を顧客へのサービスにつなげることなどすべてにわたります。企業組織の多様なニーズに合わせて拡張でき、さまざまな開発チームで実績を積んできたツール類を活かしながら、アトラシアンとAgileCraftが協力し、チーム単位やエンタープライズ単位でアジャイルの統合ソリューションを提供いたします。
アトラシアンのすべてのチームとお客様に代わり、AgileCraftチームがアトラシアンの仲間となることを歓迎します。アトラシアンはこれからも、AgileCraftを独立したサービスとして提供する一方で、AgileCraftとのコラボレーションを通じて大規模チームの潜在能力を開花させるソリューションを構築してまいります。
AgileCraftとアトラシアンの大規模アジャイルに関する計画については、ラスベガスで開催予定のAtlassian Summitで詳しくご報告します。どうぞお見逃しなく。皆さまのご来場を心よりお待ちしています。