新しいチームワークの総覧、Atlasのご紹介

それぞれに最適な方法で協働する

もし、組織内のすべての人を同じ方向に向かわせることができれば、いかなる産業、市場、競争でも、勝ち取ることができる。
長年のベストセラー『The Five Dysfunctions of a Team: A Leadership Fable』の著者パトリック・レンシオーニ

創業から20年、アトラシアンは「あらゆるチームの潜在能力を解き放つ」ことをミッションとしてきました。その中で、チームがより大きな成果を上げるための鍵は「統制」と「自律」の適切なバランスをとることにあると学びました。アラインメント(連携・結びつき)が強ければ強いほど、チームは自分たちの北極星(進むべき方向)を理解し、より多くの自主性を持つことができます。ただし、その完璧なバランスを見つけること自体がそもそも難しい上に、成長や変化、あるいは業務のデジタル変革を進めている最中であれば、さらに困難を極めます。

最近、Okta社が発表したBusinesses at Work 2022レポートによると、組織に展開されているアプリ数の平均は89で、これは2016年から24%の増加となります。また、従業員数2,000人以上の企業では、平均で187のアプリが配布されています。業務に関する情報はこれらの異なるアプリに散在し、必要な情報に辿り着くことがこれまで以上に困難になっており、その結果、チームの足並みが乱れる可能性が高まります。

こうした場合、一般的には少ないアプリケーション群に整理、標準化することで、問題を解決しようとしがちです。しかし、最善の仕事を行うために必要なアプリの使用を制限することは、チームが目標に向かって前進するための自律性を損ない、従順な従業員とそこそこの成果がもたらされることになります。

そこでアトラシアンは、チーム、アプリ、そして業務に点在する情報を関連づける、チームワークの初の総覧ともいうべき「Atlas」を作りました。Atlasは、チームがオープンにコミュニケーションし、業務の文脈を共有するための共通言語を備えています。

  • 何をしているのか、なぜしているのか?
  • 進捗はどうか?
  • 誰が担当か?

こうしたシンプルな疑問であっても、誰に聞けばいいのか、どこを見ればいいのかわからなければ、なかなか答えは見つかりません。

Atlasとは

Atlasは、あらゆるチームがお互いの業務についてオープンにコミュニケーションし、仕事に関する文脈を把握することを可能にします。これにより、チームの統制を実現しながら、大きな成果を生み出すための自律性を高める鍵を手に入れることができます。

過去1年間、AtlasはTeam Centralという名称でプライベートベータ版として提供されていました。Canva社やWarby Parker社、LaunchDarkly社、Turnitin社などがこれを利用してチームの統制を取り、より大きな成果をだすことに役立てています。

以下にその仕組みをご紹介します。

「何を、なぜしているのか?」:check_mark:

アラインメントの実現にはまず、何をなぜするのかについて、共通の認識を持つことから始まります。そこでAtlasでは、必要とされる文脈をすぐに確認できるよう、すべてのプロジェクトに「ホームページ」が用意されています。

すべてのプロジェクトにはホームページがある

ホームページは、プロジェクトで実施しようとしていることや成功の定義を理解できる場となります。プロジェクトや目標のホームページは、スマートリンクを使って情報を充実させることが可能で、LoomやGoogle Docs、Figma、Confluenceといった、広く利用されている作業管理ツールのドキュメントを埋め込み、プレビュー表示できます。

チームに目的を与える

自分の業務が、組織のより上位の目標にどのように結びついているかを理解することは、モチベーションの向上につながります。Atlasでは、すべてのプロジェクトを目標につなげることができ、自分の仕事を成果につなげることで、チームに目的を与えることができます。

目標達成に向けた段階が表示され、目的が明確になる

これは、チームが担当する個別のプロジェクトの詳細を確認するのではなく、チームが成果に対してどう進捗しているかを俯瞰して把握する必要があるリーダーにとって最適な方法です。

重複して作業することなく、各自に最も適した見方で情報を確認し、チームがつながることができます。

実際の作業場所とつなげる

Atlasは、業務についての共通言語を通してチームを連携し、チームの業務がいかに共通の成果につながるかを可視化します。アラインメントにより、TrelloやJira Software、Google Workplace、Asanaなど、チームにとって最適なアプリで仕事をすることができるようになり、スマートリンクによって、使用しているアプリの種類を問わず、その作業内容を可視化しすることができます。

スマートリンクによる、実際に業務がすすめられている場所と文脈をつなぐ

また、スマートリンクを使用して、ConfluenceのページやJiraの課題、Trelloボードに、プロジェクトや目標についてのライブプレビューや更新情報を追加することもできます。Atlas内のプロジェクトや目標、ハッシュタグへのリンクを貼り付けるだけで、ライブリンク、カード、埋め込みとして表示されます。

Confluenceのページに埋め込まれたプロジェクトや目標のステータスや最新情報

近日中に、リンクされたJira Software内のエピックからプロジェクトの更新を確認したり、投稿できるようになる予定です。

近日公開予定:Jira Softwareのエピック内でのプロジェクトのアップデートの表示・投稿

私たちは、アトラシアンとサードパーティ製アプリの両方において、より強力な統合と豊富なコンテキスト体験を継続的に構築しています。

「進捗はどうか?」 :check_mark:

誰もが忌み嫌う進捗会議。「私の順番はまだ?」「みんな本当に私の話を聞いているの?」「私の伝えている進捗は役に立っているのだろうか?」「なんだか全員、別のことをしていない?」などと思うことはないでしょうか?

進捗確認会議は不要

Atlasがあれば、必要な情報を非同期に確認できるので、進捗確認のために会議を行う必要はありません。最適なタイミングでアップデートを記入したり、確認することができます。プロジェクトなら毎週、目標なら毎月、アップデートを記入するよう、担当者にリマインドされます。

そして毎週月曜日には、フォローしているプロジェクトや目標に関する最新情報をダイジェストで確認できるため、必要なポイントのみ把握することができます。

自分が関連するプロジェクトや目標だけをフォローすることで、必要な情報のみ確認

文字数制限と工夫で情報を確実に届ける

Atlasでは、ステータスの更新を280文字に制限しています。完璧なツイート文の作成方法を習得するように、担当者が必要十分なコンテキストの提供に集中することで、より良いコミュニケーションが促されます。なお、動画や画像、GIFアニメーションを埋め込むことで、アップデートをより効果的で魅力的な内容にすることもできます。

文字数制限により「ちょうど良い」コンテキストでのアップデートを実現

より効率的に情報を把握

Atlasのフィードに加え、毎週のはじめにパーソナライズされたダイジェストがメール、Slack、またはMicrosoft Teamsで直接届きます。

毎週月曜の朝に配信されるパーソナライズされたダイジェスト版

また、プロジェクトや目標をSlackの特定のチャンネルに接続し、関係者全員がリアルタイムで最新情報を把握することもできます。

プロジェクトや目標の更新をSlackチャンネルに自動投稿

関係者にとって意味のあるアップデートで、かつフォロワーの反応を促すアップデート方法により、Atlasは、チーム間のアラインメントをすぐに促進します。

「誰が担当か?」:check_mark:

企業には従業員名簿はありますが、それだけではあまり役に立たないことが多いのではないでしょうか。会社の構造をトップダウンで確認できる従来の社員名簿は、組織図を作成する場合には便利ですが、仕事を進める上では役に立ちません。名簿が業務とつながっていないため、社内でどのように連携しているのか、従業員が何に取り組んでいるかという現状が反映されません。

全体像を把握する

部署を超えたクロスファンクショナルなコラボレーションは、かつてないほど一般的になっています。その結果、「チーム・オブ・チーム」と呼ばれる新たな自己管理チームが常に形成され、プロジェクトで共同作業を行っています。そのため、業務を進めるには、その人の上司だけでなく、属しているチームやそのチームの取り組みも把握することが肝になります。

Atlasでは、どのプロジェクトや目標でも、取り組んでいるチームを確認できます。そしてチームは毎週プロジェクトの情報を更新するので、誰がそのプロジェクトに取り組んでいるのか、最も正確で最新の情報が提供されます。

Atlas、Jira Cloud、Confluence Cloudでチームメイトの名前にカーソルを合わせると追加情報が表示

各個人のプロフィールでは、肩書きや勤務地、メールアドレスといった属性情報や、取り組んでいる業務、所属チームや関係者などが一目で把握できます。またAtlasは、Oktaのような一般的なIDプロバイダーと同期できるので、常に確かな情報源を元にした情報がユーザーに提供されます。

属性や業務内容、関係者やチームなど、チームメイトについての全体像を把握可能

チームワークの実態を正確に把握する

トップダウンで社内を把握するだけでなく、自己組織化されたチームもプロフィールが作成され、ボトムアップで確認できます。

自己組織化されたチームに社内の働き方の実態が反映

Atlassianプラットフォーム上に構築されたチームプロファイルには、チームメンバーの情報だけでなく、チームの業務内容や業務が進められている場所(アプリ)についての情報も集約したビューがAtlasによって提供されます。

各チームの業務とその背景、そして進捗を正確に把握可能

そして最も重要なのは、このユニバーサルプロファイルが、Jira CloudやConfluence Cloudを始め、既に使用されているアトラシアン製品に埋め込まれている点です。これにより、Jira課題の担当者であっても、Confluenceで@メンションされているチームであっても、Atlasがすべての要素を集めて、確認したい対象のコンテキストを提供します。

Jira CloudやConfluence Cloudで、チームメイトが取り組んでいる業務やその背景を確認

担当がわからなくても必要な情報が手に入る

さらにAtlasでは、チームが保有するスキルや専門分野をチームのプロフィールに追加し、情報を充実させることができます。あるトピックについて、もっと知りたいと思ったとき、Atlasで社内に存在するそのトピックに関するすべての更新情報やプロジェクト、目標、知識、人を総合的に検索できるので、問い合わせ先の検索に時間をかけることなく、関心のあるトピックの詳細をすぐに取得できます。

近日公開:業務の「What」「Why」「How」「Who」をトピックでつなぐ

以上が、チーム、アプリ、そしてあらゆる場所で発生する業務を結びつける、チームワークの総覧「Atlas」の紹介でした。

アラインメントを実現してより大きな成果を達成

Canva社やWarby Parker社、LaunchDarkly社、Turnitin社のように、Atlasでチームの統制をとり、より大きな成果を達成しませんか?Atlasは今日から利用開始でき、全社で無料でお使いいただけます。

今年の後半に予定されているAtlasのベータ版終了までに、いかに本製品が皆さまのチームの可能性を解き放つのかを見るのを、楽しみにしています。