Jira Work Management発表

コラボレーションは新たな時代に突入。ビジネスチームにJiraの強力な機能を直感的に使いやすく提供

Jira Work Management発表

本ブログは、こちらに掲載されている英文ブログの翻訳です。万が一内容に相違がある場合は、原文が優先されます。

この度、ビジネスチーム向けに新たな業務の拠点を発表できることを嬉しく思います。 Jira Work Managementは、現在のコラボレーションスタイルを踏まえて構築された新機能を備え、マーケティングや人事、経理、法務、総務、営業、デザインチームが、技術部門の担当者とつながり、シームレスに協業することができます。

DXが進展する時代に、さらなる未来を見据えて作られたツール

昨年、多くの組織が新しい働き方に適したツールを急ピッチで導入し、数年かけて行われるデジタルトランスフォーメーションが数週間で実現されるのを目の当たりにしました。時間が経つにつれ、企業は、デジタルに協業することは、単にデジタルで仕事をするよりもはるかに難しいということに気づきました。

Jira Work Managementは、業務を可視化するための直感的な方法を備え、価値提供までの時間を短縮し、組織全体のコラボレーションのための技術部門との連携を可能にする新しいJiraです。

これまで20年近くにわたり、多くの技術チームがアトラシアン製品を活用しながらアジリティを持って協働し、宇宙探査機の開発や新型コロナワクチンの提供を実現してきました。そして、Jira Softwareはアジャイル開発を採用するソフトウェアチームに最も利用されるツールとなり、Jira Service Managementは開発チームとIT運用チームに新しい働き方をもたらしました。

しかし、技術チームの強化だけでは十分ではありません。組織内のどこかに分断されたチームや部署があれば、それは企業全体を失速させる可能性があり、あらゆるチームを同じツールで統合することが、これまで以上に重要になっています。こうした背景から、この度、マーケティングや人事、経理、総務、デザイン、法務、営業といったビジネスチーム向けにJira Work Managementを提供し、組織内のすべてのチームにJiraの機能を拡張するに至りました。

Jiraを基盤とした革新的なワークマネージメント

作業の管理が急速に困難になっており、企業の成長とデジタル変革のペースに追随できるのはJira製品だけであるという声をお客様からいただきました。

Jira Work Managementでは、組織全体の一貫性を保つために共有可能で構造化されたワークフローや、ルーチン化されたタスクの強力な自動化、情報を安全に保つための高度なプライバシー制御など、Jira製品群に提供されるエンタープライズ向けの豊富な機能をすべて利用できます。これらの核となる機能により、企業はすべてのチームに迅速にベストプラクティスを浸透させ、今日のビジネスにおける製品やプラットフォームに比類のない作業継続性を実現することができます。

Jira Work Managementは、組織に主に3つのメリットをもたらします。

ビジネスチーム向けに設計された新しいビュー

Jira Work Managementには、業務を「To do」から「完了」まで進めるための新しい方法が5つあります。いずれも入念に設計され、お客様にも調査し、作業の管理をシンプルで簡単に行えるよう、業界のベストプラクティスに沿って作られました。

リストビュー

リストビューは、迅速なパフォーマンスを発揮するインライン編集が組み込まれ、スプレッドシートの直感的なエクスペリエンスをJiraで実現しています。個別の作業量から企業全体で行う大規模なプロジェクトまで、あらゆる規模の作業を、見やすく効率的に管理できます。

カレンダービュー

作業に時間のコンテキストを追加し、視覚的に誰にでもわかりやすく表示します。期限を確認し、把握しやすい形式で作業を更新できるため、より迅速で効率的に計画を立てることができます。

タイムライン

従来のガントチャートを微調整したタイムラインビューは、ワークストリーム間のつながりと依存関係が明確に表示されるよう、設計されています。担当者やステータスなどのデータがバーに追加されるので、チームはプロジェクトの全体像を即座に把握できます。

ボード

ボードビューには、ワークフローに応じた進行状況ごとに作業タスクが表示されるため、進行中の作業の確認、管理、レポートを柔軟に行えます。チームはカスタムワークフローを設計し、作業が「To do」から「Done」に移行するのを追跡することができます。

フォーム

このビューにより、プロジェクトに他のチームからの要件を簡単に取り入れることができます。ドラッグアンドドロップで瞬時にフォームを作成してリクエストを収集し、プロジェクトに関連する作業を統合できるため、チーム間の摩擦や分断を減らします。

価値提供の時間を短縮

Jira Work Managementは、開始初日から価値を提供することに重点を置いています。チームは短時間で使用開始し、すぐに価値を見つけ、生産性向上を加速することができます。

  • 迅速に開始 – あらゆるビジネスチームのニーズを満たす、23種類の新しいビジネスプロジェクトテンプレートが用意されているため、管理者とユーザーは短時間で新しいプロジェクトを作成できます。各テンプレートには、カスタムフィールドや課題タイプ、権限を含む、業界で試されたワークフローと構成が用意されています。さらに、管理者は既存プロジェクトの構成を新しいプロジェクトに共有することができます。
  • すぐに真意を把握 – ビジネスチームがコミュニケーションや運用を行う方法は、技術チームとは異なるため、Jiraの用語をビジネス向けに変換しました。
    • チームメンバー向けには、「ストーリー」や「バグ」(ソフトウェア開発)ではなく、「タスク」や、カスタムの課題タイプである「アセット」(デザインやマーケティング)や「候補者」(採用)といった用語が表示されます。
    • 画面左端に表示されるナビゲーションには、コードやバックログ、コンポーネント、リリースなどのソフトウェア開発に特化した機能の代わりに、新しいビューやフォームなどの機能が表示されます。ソフトウェア開発の概念に精通しているビジネスチーム向けに、管理者はコンポーネントやエピックなどをプロジェクトに組み込むこともできます。
  • 生産性向上を加速 – 時間の節約につながる自動化機能を、プロジェクト内で上限なく使用できるため、チームをより意味のある作業に集中させることができます。自動化のルールは、新たに加わったビジネス向けのライブラリから事前に用意されたものを選択するか、ユースケースや部門に合わせて独自に作成します。自動化をSlackやMicrosoft Teams、およびEメールプロバイダーと連携し、Jiraの機能を他のツールに拡張することもできます。

技術チームとの自然な連携

自分たちの仕事が組織のイニシアチブにどのように結びついているか、そして他者にいかに影響を与えるかをチームメンバーが理解した時、チームワークはその力を最も発揮します。 Jira Work Management、Jira Software、Jira Service Management間に共通のJiraアーキテクチャにより、所属するチームや部門に関係なく、組織内のあらゆるプロジェクト間で情報がシームレスにつながります。たとえば、Webサイトの更新リクエストは、Jira Service Managementのフィードバックポータルを介して顧客から収集されます。関連するデザインとテキストは、Jira Work Managementで共同作業するマーケティング担当者とデザイナーによって作成され、最終的にJira Softwareを通して開発者に渡り、開発そして実装されます。

それだけではありません。チームやリーダーはカスタムダッシュボードを活用し、進捗状況やブロッカー、作業量に関する会社全体のレポートを作成することもできます。そして、部門やチームをまたがるワークストリームをポートフォリオソリューション(Jira Software Premiumで利用可能な高度なロードマップや、Jira Align)に統合できます。どの段階であっても、チームの連携が明確になります。

アトラシアンでは、ビジネスチームと技術チームとのコラボレーションを改めて見直しています。Jiraの製品群からチームに合った製品を選択し、あらゆるチームでJiraを活用することで、広大なサイロの時代は終わります。

今後の展開

今回の発表は、アトラシアンにとって新しい方向性であり、大きな可能性を確信しています。引き続き、Jira Work Managementへの投資を継続しており、今後数年かけて多くのアップデートや新機能を予定していますが、直近のロードマップから、いくつかをご紹介します:

  • すべてのプロジェクトビューのための高度な機能
  • より詳細なインサイトのための最適化されたレポート機能
  • 迅速なサインオフと作業の完了のための承認機能

Jira Work Managementを今すぐ開始

Jira Cloud製品をまだ使用されていないお客様:
下の「今すぐ開始」ボタンをクリックして、これまでご紹介したJira Work Managementの機能をご利用ください。無料でお使いいただけます。

Jira Cloud製品をご利用のお客様:

  • 既にビジネスプロジェクトをご利用の場合
    すべてのJira Cloud製品で作成された既存のビジネスプロジェクトは、追加費用なしでJira Work Managementに自動的に転換されます。これは、Jira Core、Jira Software、およびJira Service Managementで作成されたビジネスプロジェクトが対象となります。すべてのプロジェクトのデータや設定への影響はなく、加えて新しい機能をご利用いただけます。
  • ビジネスプロジェクトをご利用でない場合
    無料でJira Work Managementをお使いいただけます。Jira管理者にお問い合わせの上、ビジネスチーム向けの新しいJira Work Managementのプロジェクトをご利用ください。さらに詳しい情報や技術的な詳細については、FAQ(英語)をご確認ください。

アトラシアンのミッションは、あらゆるチームの可能性を解き放つことです。今回、すべてのチームに向けてJiraを公開したことで、このミッションの実現にさらに一歩近づきました。Jira Work Managementで組織のサイロを解消しましょう。