本リリースでは、以下の新機能追加ならびに改善が行われています。
- プロジェクトごとの優先度設定
- サブタスクのドラッグ&ドロップ
- JMXを利用したリアルタイム監視
- ボードにおける課題カードの列間移動動作改善
- サーバーおよびデータセンターにおけるパフォーマンスと安定性改善
プロジェクトごとの優先度設定(Priorities per Project)
チームの関わる業務が異なれば、必要な優先度が異なるのは当然です。また、複数のチームを擁する大規模な組織では、優先度のリストは長くなり、各チームに適した選択をしようとするユーザーを混乱させてしまうこともあるでしょう。これまでこういった問題についての回避策としては、グローバル権限を持つ管理者にて、新たな優先度の作成を制限してしまうことでしたが、この場合各チームごとの異なるニーズに適合するとは限らない選択肢の中からの選択を余儀なくされてしまいます。Jira Software Server 7.6では、グローバル権限を持つ管理者がプロジェクトごとの優先度を設定できるようになり、チーム個別のニーズを満たすことが可能になりました。
JAC(ジャック)とは、アトラシアンが管理運営しているJIRA環境 jira.atlassian.com のことで、お客様が直接アトラシアン製品開発部に対して、バグ報告や機能改善・追加リクエストを行うことができるプラットフォームです。報告されたバグや各種機能リクエストは、すべて一般に公開され、検索が可能。同様の報告やリクエストがある場合は、既存の課題に「投票」することができるオープンな仕組みとなっています。
JACチケットの作成(要英語入力)は、日本語サポート窓口でも支援することが可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
サブタスクの表示順を効率的に変更する
課題の優先度同様、サブタスクの一覧もチームにとって取り組むべき課題を明確にします。幾つかのサブタスクであれば個別に上下ボタンで並び順を変更するのもあまり手間ではありませんが、多くのサブタスクを整理したい場合はそうもいきません。今回のリリースでは、課題に紐づくサブタスク一覧の表示順をドラッグ&ドロップによって整理することが可能になったため、サブタスクの並び順を効率的に決めることができるようになりました。
Jira Softwareに関するメトリクスをJMXでリアルタイムに監視
大規模なJira サーバーやData Centerインスタンスでは、ユーザー数、課題数、カスタムフィールド数などの数字に代表される各種メトリクスを管理者が把握しておくと、保守や最適化、マシンリソースの拡張などに関する判断を必要とされる時に役立ちます。Jira Software Server 7.6では、Java Management Extensions(JMX)を有効化することで、容易にデータの収集と監視を行うことが可能となり、より効果的な将来のプランニングをサポートします。
その他
かんばんボードにおける課題カード移動の内部的仕組みを変更し、よりストレスのないスムーズな移動を実現した他、特にJACにて報告・投票のあったパフォーマンスや安定性に関する課題に集中的に取り組み、改善しています。詳しくは、Jira Software 7.6 リリースノート(現在英語のみ。リリース後まもなくして日本語も公開予定)をご参照ください。