今回は、ソフトウェア開発の定常的なワークフローを効率化するソリューションを提供されている Rocro 株式会社の代表取締役社長 小早川様に寄稿いただきました。
はじめに
アトラシアンブログ読者の皆様こんにちは、Rocro (株) の小早川と申します。読んでくださってありがとうございます。
今日はソフトウェア開発者向けサービス Rocro のご紹介をさせてください。
Rocro とは
Rocro は、ソフトウェア開発の周辺に発生する定常的なワークフローを効率化することで、世界中のソフトウェア開発者がより本質的な仕事に集中できるようにすることを目指しています。
提供しているサービスは自動コードレビュー&修正サービスの Inspecode、APIドキュメント生成&ホスティングサービスの Docstand、自動負荷試験サービス Loadroid の3つです。
Inspecode
Inspecode は静的解析を SaaS で手間なくご利用いただけるものです。
Bitbucketのレポジトリと連携し、プッシュごとに自動的に静的解析を実行します。実行結果は Inspecode による Web サーバでホスティングしますので、サーバの維持管理作業は不要です。レポジトリごとに使用されている言語を推定し、適切な解析ツールを自動適用します。ツールによる出力を直接利用できるのはもちろん、見やすいダッシュボードで直感的な理解も容易です。
Docstand
Docstand は、チーム開発に欠かせない Doxygen、Sphinx、GoDoc などのAPIドキュメントツールを Bitbucket レポジトリと連携して自動で実行、結果をホスティングするサービスです。
レポジトリへのプッシュを契機にAPIドキュメントを自動生成するため、常に最新のAPIドキュメントが手間なく維持されます。生成したAPIドキュメントは Docstand によるWebサーバでホスティングするため、サーバの維持管理作業が不要になります。ドキュメントは当該レポジトリのリード権限を持っているアカウントからしか閲覧できないため、特別なアカウント管理不要で安全にチーム開発を効率化できます。
Loadroid
Loadroid は、自動負荷試験サービスです。ユーザが作成したシナリオに沿ってクラウド上で負荷を自動発生、パフォーマンスを自動計測します。負荷試験シナリオは YAML で記述するため、開発者への親和性が高く、再利用も容易です。
最大の特長は、負荷サーバをシナリオに合わせてクラウド上に自動構築すること。必要な量の負荷を発生できるだけのサーバを自動的にプロビジョニングしてくれます。数万 TPS (Transaction Per Second) は実証済み、原理的には発生負荷に上限はありません。シナリオにそって低負荷から超高負荷まで最適に負荷発生サーバを自動構築するため、どんな条件でも最適コストで試験を実施することができるのです。これにより、数百万ユーザも模擬可能ですし、また CI に組み込んで全自動で反復的に負荷試験を行いながら負荷試験結果のトレンドを追い、パフォーマンス悪化原因特定を容易にすることも可能です。
サービスご提供の現在とお知らせ
Inspecode と Docstand は、βサービスとして提供しておりますので、現在のところ無料でお使いいただけます(Loadroid のみクローズドテスト中)。
2017年11月1日の夜に、アトラシアンと Rocro で共催ハンズオンセミナーを実施する予定ですので、是非いらしてください!
Bitbucket + Rocro ハンズオンセミナーでは、Bitbucket を中心とした Jira や Trello を活用したチーム開発の解説と、Bitbucket と Rocro ソリューションのハンズオンを実施します。軽食とドリンクもお準備します。イベント終了後は、懇親会も実施予定です 〜 tnagasawa