Team ’23へようこそ!

本ブログは、こちらに掲載されている英文ブログの意訳です。内容に相違がある場合は、原文が優先されます。

また1年が過ぎ、今年もチームのためのイベント「Team ’23」の季節となりました。

G'day(こんにちは)!オンラインか現地かに関わらず、毎年このイベントに戻ってきてくださる皆様を大変ありがたく思うと共に、初めて参加してくださる方にも感謝しています。これから沢山の情報を共有していきますので、シートベルトをしっかり締めてください。準備は良いですか?こんな感じです!

さて、一歩下がって我々を取り巻く環境全体を俯瞰して見ると、私たちはみな、1年前とは大きく異なる経済情勢の中にいることに気付かされます。どのチームも、さまざまな制約がある中で、より少ない資源でより多くを行うことを、より短い時間でより生産的になることを、そしてかつてないほど大きな夢を持つことを求められています。厳しい状況に対して課せられた、大きなチャレンジです。

しかし幸いなことに、厳しい時代はいつまでも続きませんが、辛苦に耐えられるチームは生き残ります。

昨夜のオープニング・セッションでは、映画監督のジェームス・キャメロン氏に、最も厳しい時というのは、振り返ってみると、往々にして最も素晴らしい時であったというお話を伺いました。そのような瞬間は、チームの集合天才力が最も輝く瞬間です。間抜けに思える質問を許容し、率直に意見を共有し合えば、事実上どんな問題にも解決策を見出すことができます。

Team ’23の開幕にあたり、この先どのような障壁が待ち受けようとも、どんなにゴールが遠く思えても、チームの力で乗り越えることができるということを、改めて思い知らされました。今年のTeam ’23のテーマはImpossible Aloneです。イベントを通して、不可能を可能にしたチームワークの例をいくつかお見せします。Giving Tree(金のなる木を実証する、タップすると寄付をすることができるバーチャル募金)やDream Keeper(夢を現実にする、テキストを画像へ変換するAIプラットフォーム)から、Earworm Eraser(頭を離れない音楽を追い出す聴覚の「お口直し」)まで、Impossible Aloneを具現化したこれらのプロジェクトは、イノベーションとは団体競技であり、不可能と思える課題も、チームが一丸となれば乗り越えることができることを、私たちに示してくれています。

その事を念頭に、すべての皆さんがチームワークで課題をチャンスに変えていくことを願っています。そして勿論、アトラシアンは皆さんのチームがチャンスをつかむ支援するために、進化をつづけています。以下は、そのほんの一例です。

Atlassian Intelligenceを発表

AI技術の活用は、当社の製品がチームにとってどれだけ有益なものになりうるかに、多大な影響与えます。そのため私たちは何年も前から、ユーザーにとって関係のある業務の検索結果を表示したり、即時の応答を返したりする機能を製品に実装するために、AIを活用してきました。そしてこの度、Atlassian Intelligenceでこの取組をさらに一歩先へ進め、AIの持つパワーと魔法をより多くのクラウドプロダクトへ導入します。

Atlassian Intelligenceは、仕事を捗らせるコラボレーションを熟知した新しいバーチャルチームメイトとして、あなたのチームに加わります。ソフトウェア、IT、ビジネスに関わる各チームの作業計画、トラッキング、デリバリー方法に関する20年超分のデータが反映され、特定のチームの協働スタイルがモデル化されたチーム・グラフと合わせて、チームワークに関する優れた知識を持っています。

Atlassian Intelligenceは、当社の内部モデルとOpenAI社とのコラボレーションによるAIを活用し、当社のクラウド製品共通のテクノロジー基盤であるAtlassian Platformに組み込まれます。Atlassian Intelligenceは、不可能を可能にするチームの能力を劇的に促進することでしょう。以下は、Atlassian Intelligenceで実現できる機能の一例です。

  • Jira Service Managementに常駐し、サポートワークフローを自動化することで、作業チームの時間とコスト削減に貢献します。この新しいバーチャル・エージェントは、強力なチャット機能と統合することで、リクエストの履歴データとAIをもとに、SlackやMicrosoft Teams内で、幅広い会話による即座のサポートを提供することができます。
  • 例えば、Confluence上の製品仕様をもとにプレスリリース原稿を作成するなど、自然言語による指示から、新しいコンテンツを生成することができます。
  • コンテンツから概要や情報を抽出し、チームの作業を促進します。
  • 記録されているデータから、オンデマンドで活用可能な用語集、辞書、ナレッジ図などを自動的に作成し、チーム、プロジェクト、略語、社内用語などに関する共通認識をもたらします。
  • 自然言語による問いかけで、Confluenceにある社内のナレッジや規定を教えてくれたり、Atlassian Analyticsの複数のデータソースからの見識を生成したり、すべてのJira Cloud製品を横断した検索をするJiraクエリ言語(JQL)を生成することができます。

Atlassian Intelligence に関する詳細は、 こちら をご覧ください。

Atlassian Platformの強化

Atlassian Cloud Platformには、チーム、情報、ワークフローをより緊密にする新しい機能を搭載していきます。当社のゴールは、皆様の働く環境を横断したデータドリブンな意思決定を可能にすることでです。本日正式にリリースされたAtlassian Analyticsはそれを可能にする機能のひとつであり、Jira Software、Jira Service Management、ConfluenceのEnterpriseエディションでお使いいただけます。

さらに、現在開発中でベータ版として提供している機密データへの脅威検知ツールであるBeaconや、データレジデンシーの拡大、情報保護の強化、高度な中央管理機能などを通して、お客様のセキュリティ、プライバシー、データのコンプライアンスを適切に守るため、エンタープライズレベルのプラットフォームの改善に取り組んでいます。

Atlassian Platformのアップデートに関する詳細は、こちら をご覧ください。

革新するConfluence

2003年に登場したConfluence 1.0は、当社にとって2つ目の製品でした。それ以来何度もアップデートを繰り返していますが、さらに新しい種類のコンテンツや機能を搭載し、ナレッジ共有を超えた製品へと革新しています。これまで愛用されてきた機能はそのままに、以下のような新機能が追加されます。

  • ホワイトボード:考えを行動につなげるためのデジタルホワイトボードを搭載します。Confluenceホワイトボードは、構造化されていないブレストの情報を、Jiraの課題やConfluenceのページなどのアウトプットへシームレスに変換することで、アイディアを実行に移す支援をします。
  • データベース:散在する作業同士をつないだり、トラッキングするためのより強力な機能として、データベース機能を導入します。Confluenceデータベースは、構造化された動的なテーブルで、JiraのタスクやConfluenceのページ、担当者、期日、ステータス、その他多くの情報の関係性を整理し、単一のデータベーステーブルに格納します。
  • 外部コラボレーション機能:Confluenceスペースにゲストを追加したり、公開リンクを使って閲覧のみのConfluenceページを外部に共有するなどして、より効率的に作業を進めることができるようになります。また、Atlassian Ventureの投資先企業の1社であるHypothes.isと提携し、どこからでも自由なコラボレーションを可能にします。新しいChrome拡張を使えば、Confluenceユーザーが、あらゆるWebページから、Confluence内と同じようにコメントすることが可能になります。

最新のConfluenceについての詳細は、こちらをご覧ください。

ツールを得ても愚か者は愚か者のままである(少し早くなっただけ)

当社は、ツールを提供するだけではなく、成功するために必要な実践方法に関するガイダンスも一緒に提供しています。この度、良いことも悪いことも含めて、私たちが経験して学んだ教訓を体系化し、Ways of Workingとして提供します。モダンワークコーチ、Atlassian Team Playbook、製品テンプレート、プラクティスを集めたAtlassian Universityのコースなどをまとめ、どなたにでも無料で使っていただけるようにすることで、あらゆるチームの可能性を解き放つことに貢献します。詳細については、こちらをご覧ください。

私たちにとってとても重要な年になりましたが、これだけではありません。この続きは、ぜひ基調講演でご確認ください。


最後に、すべてのお客様とパートナー様にお礼を申し上げます。私たちはこの数ヶ月の間に何度も、自分たちやチームに対して、私たちがいまここに存在しているのは、お客様のおかげであると言い聞かせてきました。この旅路を支援していただき、本当にありがとうございます。これからも私たちは、皆様にベストをお届けするため、挑戦を続けて参ります。