【Team ’23】Day 1 – 会場の様子とオープニングキーノートレポート

Atlassian Team '23 - Expo

【Team '23】日本から楽しむ3つの方法 に続き、アトラシアン最大の年次カンファレンス「Team '23」 の日本語ブログ第 2 弾を、会場のラスベガスからお届けします!本ブログでは、イベント初日(Day 1)のコンテンツのハイライトをご紹介していきます。

Impossible Alone

Team '23 のイベントテーマは、「Impossible Alone」です。

「あらゆるチームの可能性を解き放つ」ことをミッションとするアトラシアンは、チームの力を信じています。人類の歴史を見ても、偉大な業績の核心には、必ずチームワークの存在があります。ひとりでは不可能なことを可能にするために必要な、チームによるコラボレーションを支援する製品群を、アトラシアンは提供しています。

今後、「Impossible Alone」は、Team ’23 のイベントテーマにとどまらず、アトラシアンが社内外で発信する、あらゆるブランドコミュニケーションの軸となるブランドプラットフォームとして機能していきます。

Team ’23 で発信される多種多様なコンテンツを通して、皆さんのチームがアトラシアンの製品群を活用して実現できることに思いを馳せていただけますと幸いです。

展示エリア

Team ’23 会場内 展示エリアのエントランス

Team ’23 会場内展示エリアのアーチ型のエントランスを抜けると、正面の「Product Support Bar」を囲むように、各種パートナーを含むスポンサーや、アトラシアン製品のブースが立ち並びます。アトラシアン製品エキスパートや Atlassian Marketplace アプリ提供企業によるオープンシアターセッションなども各所で開催されていました。

不可能を可能にする3つの特別展示

会場の展示エリアでは、「Impossible Alone」を体現する、コラボレーションによって不可能を可能にした3つの革新的なソリューションを特別にご用意しています。

The Giving Tree / ギビングツリー

英語の諺で「金のなる木はない」という言葉がありますが、それはもう過去の話です。Stripe 社とバッテリーパーク、来場者とのコラボレーションによって実現される、緑地保全に貢献するための募金ツリーが設置されています。2023年4月24日~5月19日の間、Team ’23 のギビングツリーに加え、ニューヨークのバッテリーパークにもツリーが設置される予定です。

クレジットカードやスマートホンを正面のプレートにかざすと、木を囲む白い輪が光り、電子決済で$5ドルがバッテリーパークと自然保護団体のシエラクラブに寄付されます。

The Dreamkeeper / ドリームキーパー

寝ている間に見た夢を覚えていることは難しいですよね。しかし、それももう過去の話です。自分のつかの間の夢を永遠の芸術作品に変えて、他の人の夢まで探求できる、最先端のAI体験が作られました。

会場に設置されたQRコードから専用サイトに飛びます。夢の断片の記憶を入力すると、AIによって映像が生成されます。専用サイトのギャラリーでは他の人が登録した夢も見ることができます。

The Earworm Eraser / イヤーワームイレイサー

会場に設置されたQRコードからYouTube動画が視聴できます。

キャッチーな曲のメロディーが頭から離れないことってありますよね。英語で「イヤーワーム」と呼ばれるその現象は、解決する方法はないと思われてきましたが、それももう過去の話です。キャッチーな曲のメロディーの脳内再生を止めるのに最適な音色とリズムで構成されたオンライン体験が作られました。

オープニングキーノート:不可能を可能にするチームワークとテクノロジーの融合

続いて、オープニングキーノートのご紹介です。初日のオープニングキーノートでは、「ターミネーター」や「タイタニック」、「アバター」といったSFやCG技術を駆使した歴史に残る超大作の監督をつとめ、それらのプロデュースに携わる Lightstorm Entertainment のCEOでもあり、探検家としての一面も知られる、ジェームズ・キャメロン氏と、アトラシアンの共同創業者兼CEOであるスコット・ファークァーが登壇し、不可能を可能にするチームワークとテクノロジーの融合について語り合いました。

左:アトラシアンの共同創業者兼CEOであるスコット・ファークァー / 右:ジェームズ・キャメロン氏

対談の中では、キャメロン氏の映画製作の歴史を辿りながら、限られた資金の中でストップモーションを活用して映画を製作した1984年公開の「ターミネーター」から始まり、1989年公開の「アビス」のあの印象的なシーンで、CGによって柔らかい表面のキャラクターの制作が初めて実現された話や、2009年の公開を皮切りに、昨年続編が公開され、今後、3、4、5作品目まで公開を予定している「アバター」の製作技術の進化の話などを通して、キャメロン氏の映画と製作技術のイノベーションの関係について語られました。

映画「アビス」でCGが使われたシーン
深海探査の映像を背景に

また、世界で最も深いマリアナ海溝への単独到達に成功していることでも有名なキャメロン氏の深海探査の取り組みについても触れられ、映画製作と深海探査に共通するリーダーシップやチーム、組織のカルチャーにおいて求められる要素について語られました。リーダーシップにおいては、モラル、チーム編成の仕方、ある程度融通の効くマイルストーンの設置、検証や失敗の必要性を理解することなどがあげられ、チームやカルチャーについては、個々人の特性に合わせたコミュニケーションや、心理的安全性、チーム内での情報の透明性の重要性についてなど、我々のビジネスの世界においても役に立つ、多くの示唆に富むお話がありました。

そして話題は、Skynet(スカイネット)に。目まぐるしく進化を遂げるAIや機械学習技術による脅威について心配する声に対しては、仮に人間と同様の感性や思考回路を持つAGI(汎用人工知能)によってAIの思い通りに世界がコントロールされたとしても、不可解で誰も仕切っているわけではない状況という意味では、今の世界と大して変わりがなく、その影響を証明することは難しいのではないか、と。ある意味、世界が合理的になってきたら、コントロールされているサインなのかもしれない、と冗談を交えつつ述べられました。

後半では、これまでさまざまなことにチャレンジして功績を残してきた中で、後世にはどのような存在として記憶されたいかという質問にキャメロン氏から、次世代のために少しでも環境を良くすることに貢献したいという思いが語られると、会場では拍手が沸き起こりました。そして、ライフワークとなっているサステナビリティ活動については、植物性タンパク質食品や農業への投資、Netflixでも公開され話題となったドキュメンタリー映画「ゲーム・チェンジャー」の製作についてまで話が及び、あっとういう間の1時間でした。

Team ’23 ブログ、第 3 弾となる Day 2 ブログでは、ファウンダーキーノートの内容について、エバンジェリストの野崎がレポートします。ぜひ、お楽しみに!