By Scott Farquhar
October 18, 2018
2002年に必要とされていたJira Softwareは、今日必要とされるJira Softwareとは異なります。2010年に構築したワークフローは、今日必要とされるワークフローとは異なります。初期のJira Softwareを導入したユーザー向けに構築したパーミッションモデルは、今日の組織でJira Softwareを使用するすべてのチームに適切なモデルとは限りません。
このような背景から、現代のソフトウェアチームにとってより使いやすく強力な製品となるよう、Jira Softwareを再考しました。この新しいエクスペリエンスでは、Jira管理者が期待する権限を提供しながら、ソフトウェアチームがより主体的に作業を行うことができます。
5つのポイント
Jiraをシンプルでパワフルにすることに重点を置き、次世代のJiraに向けて全く新しいプロジェクトのエクスペリエンスを公開しました。
- 自身のボードを作成: ワークフローや課題のタイプ、フィールドをカスタマイズし、要望やニーズに合ったボードを作成できます。管理者に依頼する必要も、他のプロジェクトのカスタマイズに影響を与えることもありません。
- 課題の再設計: あらゆる種類のツールやチームを横断する作業をつなぐJiraの課題は、ソフトウェア業における核として機能します。新たに設計された課題では、何が最重要事項であるのか、また、作業を進めるためにいかにアクションを取るかを、より簡単に把握できます。
- すべてのアジャイルを、より迅速に: 次世代プロジェクトではチームのニーズに合った方法をデザインできます。まずは手軽なアプローチから始め、徐々にバックログや見積もり、スプリントなどの機能を追加できます。すべてクリックのみで実現できます。
- 独自のフィルター: 課題のオーナーやエピック、ラベルなどによる独自のフィルターを使用すると、ほんの数秒で次世代ボードのカスタムビューを生成できます。JQLは必要ありません(必要に応じてJQLを使用することはできます)。
- どこでもJira: Jira Cloud for Mobileがあれば、いつでも重要なプロジェクトの進捗を確認することができ、あなたが課題の進捗を妨げる原因になることもありません。帰宅中のバスの中でノートPCを取り出す必要もありません。このモバイルアプリがあれば、どこにいても次の作業ができます:
- 課題やコラムの作成・確認・更新・削除
- バックログの整理やスプリントの開始・完了
- コメントへの返信や関係者のタグ付け
新しい技術スタック
クラウドでソフトウェアを構築する現代のソフトウェア開発チームをサポートするために、Jira Softwareは現代のクラウドアプリとして大きく変わる必要がありました。これは、技術スタックからパーミッション、そしてUXまで、すべてを変えることを意味しました。モノリスからマイクロサービスに向けた動きは、私達がJiraを構築する方法を変え、そして私達がJiraに行なった変化は、Jiraでの作業方法を大きく変えました。今、開発者はさらに自立性を高め、管理者はこれまで以上の柔軟性を獲得し、上級ユーザーはより強力な機能を得ました。これに加え、Jiraが全体的によりシンプルに使えるようになりました。これにより、開発チームと仕事をする人は皆、簡単に協働できます。
現代のソフトウェアチーム
ソフトウェアの構築には、コーディングを超えたチームの努力が必要です。素晴らしい製品を作成するには、デザイナー、アナリスト、マーケターやその他が一緒に働かなければなりません。こうした背景から、再設計されたJiraの課題と自動的に同期する新しいインテグレーションを多数追加し、手動でJiraを更新することなく関係者全員が進捗を把握できるようにしました。
Jiraのロードマップ機能
クラウドソフトウェアの開発チームにとって、毎日がリリース日です。この新しいJira Software Cloudが好例です。Jira Software Cloudは、ひとつのチームではなく、多くのチームによって作られたものです。また、すべてのチームが揃って特定のリリース日を目指して作られていません。お客様にとって良いものであるという成果に達するまで、各チームがテストし、イテレーションを回し、機能フラグを用い、ユーザーの利用状況や反応を計測してきました。各チームがそれぞれのゴールに達した時点で、一般ユーザーにも機能が公開されています。直接Jiraに搭載したロードマップなどの新しい機能を含む、Jira Software Cloudに実装された変更は、こうした現代のソフトウェア開発モデルを元に導き出されました。
Jira Software Cloudの次世代プロジェクトのためのロードマップ機能を使うと、数回のクリックで簡単に大まかな全体像を関係者に見せることができます。このJiraのロードマップ機能は、どういった大きな戦略が進行中なのか、これらの戦略が各プロジェクト内の実際の作業項目にどう位置付けられるのか、といったことを全員が明確に把握するのに役立ちます。
新しいJiraが今、始まる
ここで発表した次世代のJira Softwareが提供するエクスペリエンスを気に入っていただければ幸いです。新しいJiraはまだ完成した訳ではありません。引き続き、新しい機能や改良が予定されています。現代のクラウドチームが価値あるものを構築するとき、毎日がリリース日となり得ます。Jira Software Cloudに何が予定されているか、新しい公開のロードマップをご覧ください。
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