共同創立者のスコットと私は、仕事が産業革命以来最大の変化に直面し転換点を迎えていると考えています。グローバル化、ギグ・エコノミー、人材ギャップ、キャリア期間の長期化、現在あらゆる企業がソフトウェア企業になりつつあることの影響、これらがかつて見たことがないほど複雑で困難な原動力となっています。世界中に 9 億人のナレッジワーカーが存在しますが、生産性において最も重要となる観点は、彼らがこの新しい現実世界でどのように共同作業をするかということです。
そのため、チームワークを確立することが私たちの時代を特徴づける挑戦であり、機会でもあります。それにより、各産業は世界が必要としていること、たとえば、癌治療、クリーンエネルギーの開発、世界的飢餓の解決、火星の植民地化などが達成できるのです。それがアトラシアンで私たちが取り組んでいる仕事です。私たちは、チームワークの重要な要素をサポートするチームを対象として、果敢にもオペレーティングシステムの開発に取り組んでいます。チームワークの重要な要素とは、組織化、議論、そして仕事の完遂です。
チームワークを成功させることは、現代の明瞭な挑戦であり機会である。
アトラシアンは、6 万の顧客と共にチーム生産性に変化をおよぼしています。それはマイクロソフトが個人の生産性に変化をおよぼしたこととよく似ています。しかし、個人の強化からチームへの注力に仕事が変化するにつれ、生産性は真のチーム競技として再定義されなければなりません。また、単にチームワークを促進するものとしてではなく、活動的なチームメンバーとして、これから AI が主要な役割を担うようになります。問題は、チームにボットがあるかどうかではなく、むしろ、チームにボットがいくつあるかということになります。チームと機械をペアにする必要があるのです。
当社の年次カスタマーカンファレンス Summit 2016 が本日開始しました。チームが必要とするパワーとスケールを提供するために、アトラシアンがどのように革新を起こしているのかをご覧頂けます。その革新により、チームは今後、これまで以上に共同作業がしやすくなります。当社は、HipChat で業界初となる機能を紹介します。それは、新市場に展開する JIRA Service Desk の新機能、世界最大で最も厳しい各企業を対象に開発された当社製品全体の新機能、コンテンツエディタに最新のワークコンテンツを取り込める Confluence の新機能など、他にもさまざまな機能を用意しています。
Summit で当社が公開する画期的な新機能を詳しくご覧ください。また、15 ヵ国以上で 50 以上のパートナー企業が Pledge 1% 活動に参加した経緯についてもご覧頂けます。Pledge 1% は、企業慈善活動を変える取り組みです。
新しい Data Center で顧客の選択肢に注力
企業が開発に何を求めているかに関わらず、チームワークはもっと簡単になるべきです。そのため、アトラシアンは当社製品に複数の選択肢を用意しました。それは、Cloud、Server、そして豪華な Data Center ソリューションです。現在、当社 Data Center は JIRA Software、Bitbucket、JIRA Service Desk、Confluence で利用可能です。本日の発表は、組織全体に渡るミッションクリティカルアプリケーションをスケールしたいチームにとって重要なものになります。
AWS 自動スケーリング: AWS は、現在アトラシアン Data Center がサポートするプラットフォームです。Quick Starts と CloudFormation テンプレートにより、顧客は AWS 上で迅速にデプロイが行えます。現在では JIRA Software と Bitbucket がサポート対象となっており、追って Confluence と JIRA Service Desk もサポート対象となります。
SAML 2.0 サポート: SAML 2.0 サポートにより、Data Center の全製品に渡るシングルサインオンが可能となります。これは、コーポレートアイデンティティ標準として SAML を採用する企業にとって非常に重要なことです。SAML 2.0 サポートは JIRA Software と Bitbucket から始まり、追って Confluence と JIRA Service Desk もサポートします。
HipChat Data Center Beta: HipChat Data Center により、顧客はインフラ上でのスケーラブルでリアルタイムな共同作業が行えます。
ブログ記事をご参照ください
JIRA Service Desk が外部サポートを開始
JIRA Service Desk は、社内 IT 部門だけではなく、顧客の意見を製品開発に反映させたい外部サポートチームも支援します。実際、アトラシアンの最近の調査によると、JIRA Service Desk を利用する顧客の 3 分の 1 が、すでに組織外の顧客サポート専用として利用しています。JIRA Service Desk を外部サポートに利用すると、サポートエージェントにとって開発活動の可視化が容易になり、顧客フィードバックが製品開発に迅速に反映されるようになります。当社は現在、外部顧客サポートチームを支援する以下のような新機能を追加しています。
- 組織内へ顧客をグルーピング: 今では同じ企業内のエンドユーザーはお互いのチケットを簡単に共有して共同作業することができ、サポートエージェントは各企業に特化したサポートを行うことができます。
- 顧客に特化したメール送信: 今では顧客とのコミュニケーションやメールを統合してカスタマイズすることができます。それにはローカライゼーションサポートや通知によるきめの細かい運用も含まれます。
- エージェントナレッジビュー: 新しくなったナレッジ統合には、ナレッジの組み込みエージェントビューに加え、ナレッジの利用法および有効性のレポート機能も含まれます。
ブログ記事をご参照ください(日本語翻訳中)
Bitbucket はクラウド上で行うソフトウェア開発の未来に賭けています
セキュリティと信頼性の問題により、以前はクラウド上にソースコードを置くことは考えられませんでしたが、時代は変わりました。現在のトレンドは、「クラウド用にビルドするのなら、クラウド上でビルドするべき」というものです。Bitbucket はこの方向における大きなトレンドになり、2013 年には 5 万チームが Bitbucket Cloud を利用していましたが、現在では 90 万以上のプロフェッショナルソフトウェアチームがソースコードをクラウド上へ移行しています。当社顧客のクラウド上へのスケールを支援するために、現在当社はセキュリティ、共同作業、性能に特化した新機能を公開しています。
- Bitbucket Pipelines: ビルド、テスト、デプロイを Bitbucket から行えます。Pipelines は Bitbucket 内に直接ビルドされ、コーディングからデプロイメントまでエンドツーエンドの可視性をユーザーに提供します。Bitbucket があれば、CI サーバーをセットアップする必要はなく、ユーザー管理を設定したりリポジトリを同期したりする必要もありません。
- Git Large File Storage (LFS): 巨大なバイナリファイルやリッチメディアを使用する開発者は、今ではあらゆるサイズの 80 以上のファイルタイプを共同作業で使用でき、さらにそれらのファイルを一カ所に保存できます。Git LFS は巨大ファイルを外部に保存し、実際の Git リポジトリを軽快なまま保ちます。その結果、クローニングとフェッチング時間が高速になります。
- スマートミラーリング: スマートミラーリングにより、分散チームが作業する巨大なリポジトリがそれぞれのネットワーク内でローカルで利用可能になるため、リード (クローン、フェッチ、プル) 性能が劇的に向上します。
- マージチェック: ワークフローのカスタマイズを支援するため、プルリクエストがマージされるときにチェックすることができます。たとえば、最小数の承認を要求する場合、タスクの解決を要求する場合、最小数の適切なビルドを行う場合などにチェックすることができます。
ブログ記事をご参照ください (日本語準備中)
アトラシアンがチャンネルプログラムを再設計
アトラシアンには、独自のセルフサービスセールスアプローチから生まれた、チャンネルパートナーの活発なエコシステムがあります。それは、専門のコンサルティングサービスを 70 ヵ国以上の当社顧客に展開するものです。Summit 2016 では、当社は新しい Solution Partner プログラムを公開します。それにより、当社事業が成長し世界的に拡大されるにつれ、経験豊富で熟練したエコシステムによりチャンネルプログラムが新しい需要に応えることになります。アトラシアンの新しいチャンネルプログラムは以下の点が変わりました。
Solutions Partners: 新しいプログラムブランド Solutions Partners では複数のプログラム (シルバー、ゴールド、プラチナ) を用意しているため、パートナーは顧客に他社との違いを見せ売り込むことができます。
Charlie Academy: 新しい学習管理プラットフォーム Charlie Academy では、パートナーが専門サービスと統合サポートを提供できるように、より良い教育とスキルアップを行います。
認定プログラム: プログラムセットに基づく Atlassian Solution Partners 用の新しい認定プログラム、および最低限の認可条件。
共に本当の変化をもたらす – Pledge 1% に参加してください
Pledge 1% は、各企業が原点回帰するように促すことで企業慈善活動の様相を変える世界的活動です。各企業が、資本、収益、製品、時間のいずれかから 1% を提供することで、同コミュニティを各事業の重要なステークホルダーにします。
アトラシアンは共同創立者として、17 ヵ国から 50 以上のアトラシアンパートナーが Pledge 1% 活動に参加したことを誇りに思います。これには Summit スポンサーの 40% が含まれます。当社エコシステムが同コミュニティと世界に与え得る影響にわくわくしています。全体では、現在までに 30 ヵ国から 1,000 以上の企業が参加しています。
力を合わせれば、真の変化を起こせる – Pledge 1%に参加しよう
Pledge 1%は、企業が恩返しを自らのDNAに組み込むようインスパイアすることで、企業の社会貢献活動の姿を変えつつあるグローバルな運動です。企業は、コミュニティを自社事業にとっての重要な利害関係者とし、株式・利益・製品・ならびに/もしくは時間の1%を自社で選んだ大義のため使うと誓約します。 Atlassianは創立パートナーとして、当社サミットスポンサーの40%を含む、17ヶ国からの50以上のパートナーがPledge 1%運動に参加していると発表できることを誇りに思います。当社生態系が私たちのコミュニティと世界に対して持ちうる影響力には、わくわくさせられます。全体では、これまでに30ヶ国からの1,000社以上が誓約をしています。
Pledge に参加する準備はできましたか?
Pledge 1% では、1% を提供する行程を知るための情報、リソース、法的文書、ケーススタディを提供し、誰でも参加してプロセスの支援がサイトからすぐに得られるようにしています。今こそ、差別化に取り組む最高のタイミングです。ソリューションの一員となって Pledge を始めましょう!
待ってください、まだあります!
本日の基調講演では、製品全体の画期的な進歩についても説明し、各製品が連携してより良く機能するための当社の継続的な取り組みについて紹介しました。Summit を通して、顧客はアトラシアンがどのように各企業のチームワークを向上させているかを共有することになります。
基調講演に出席できない方はライブストリームで議論に参加して、https://www.atlassian.com/summit/watch-sessions でセッションの録画をご覧ください。
アトラシアンの使命は、あらゆるチームの可能性を引き出すことです。今日は大いなる一歩となりました。
このブログは、http://blogs.atlassian.com/2016/10/the-year-of-the-team/ を翻訳したものです。