Trelloのチームボードに関する変更、Butlerによる自動化、地図表示、そして13のEnterprise機能について

本ブログは、こちらに掲載されているMichael Pryorによる英文ブログの翻訳です。万が一内容に相違がある場合は、原文が優先されます。

By Michael Pryor
March 19, 2019

世界中のチームがTrelloを使用してプロジェクトを管理し、素晴らしいことを成し遂げています。ビジネスの成長、教育の現場、さらには政府の運営においてもTrelloが活用されています。 Trelloチームは、Trelloが何百万もの人々の生活をより良くしているのを目の当たりにできることに喜びを感じ、これまでも、あらゆる規模のチームにとって使いやすくカスタマイズ可能な製品を作ることに一点集中してきました。

今、世界で100万以上のチームにTrelloを積極的に利用いただいていることを嬉しく思います。こうしたチームは、Trelloが提供する世界レベルのモバイルアプリや、他製品とボードを統合できる100以上のPower-Up(アドオン)、より楽しく仕事をできる絵文字機能などを利用しています。また、カスタムフィールドを使用してチーム固有のワークフローを構築したり、お好みのボード背景を設定してボードをカスタマイズして利用されています。2018年には99.99%のアップタイムを維持し、Trelloは必要な時に利用可能な、頼れるものになりました。

将来を見据え、ビジネスの現場でTrelloをより信頼性の高いプロジェクト管理ツールにするために製品を強化しています。最近の調査によると、70%以上の人が業務上の課題を解決するためにTrelloを利用しており、こうしたチーム向けにTrelloをより強力にすべく、新しい機能を公開しました。

また、このより良いチームワークへの投資を可能にするために、Trelloのチームに変更を加えます。

Trelloのチーム

Trelloでは誰でも「チーム」を作成し、共同作業するボードとメンバーを簡単に管理できます。このTrelloのチームは無料プランでもお使いいただくことができ、もちろんBusiness Class、またはEnterpriseの一部としても使用可能です。無料プランのチームをBusiness ClassおよびEnterpriseにアップグレードすると、Trelloでのコラボレーションをより強化できる多くの機能が利用可能になります。最大100名までのチームの場合はBusiness Classを、より大きなチームの場合はEnterpriseをご利用ください。

 

3月19日より、Trelloの無料プランでご利用いただけるチームボードは最大10個までとなり、数に制限なくチームボードを利用するにはBusiness ClassまたはEnterpriseへのアップグレードが必要となります。なお、3月19日時点で、既に10以上のボードを持つ無料プランのチームは、引き続きそれらのボードをご利用いただけますが、さらにチームボードを追加するには、Business Classへのアップグレードが必要となります。

ただし、2019年5月1日までは移行期間として、既存の無料プランのチームはBusiness Classにアップグレードすることなく、最大10個のボードを追加できます。この変更に関する詳細はヘルプのドキュメントをご確認ください。なお、すべてのTrelloユーザーは引き続き、数に制限なくボード、リスト、そしてカードを作成することができます。この変更はTrelloの無料プランのチームボードにのみ適用され、その他のボードには影響しません。

私たちは、世界レベルのビジネス向け機能をより早くご利用いただけるよう、この変更を行なっています。そして、Trello Business ClassとEnterpriseを、ビジネスの現場におけるお客様の課題に対処する、より有用で強力なものにしていきます。

私たちが最も興味を持っているエリアの1つに、チームがよりスマートにそしてより効率的に働くためにいかに貢献できるか、ということがあります。そこで、Butler Power-Upで実現されるTrelloの自動化について、お伝えすることがあります。

すべてのユーザがBulterの自動化を利用可能に

チームは、Butlerを使用してTrelloの自動化機能を活用できるようになりました。Trelloの全ユーザーが利用できます。チームメンバーが同じ繰り返しの作業をしなければならないとき、非効率性は倍増します。Butlerはこのようなタスクを自動化します。Trelloに組み込まれたButlerを使えば、誰でもボード上で動作する簡単な自然言語のコマンドを作成し、多くの時間を節約することができます。

 

以下が、Butlerの主な機能の一部です。

  • ルールの自動化を設定 – 「カードがDoneに移動されたら、Butlerは自動的に期限にチェックマークを入れ、未完了のチェックリストを完了にする」といったように、ボード上のアクションに反応するルールを設定することができます。
  • 複数のアクションのためのカードボタン – カスタムカードボタンがクリックされた時に行うタスクを指定できます。たとえば、カードを隣のリストに移動し、チェックリストを追加して、現時点から3日後を期日にする、といった複数のアクションを設定できます。
  • より良いボードのためのボードボタン – すべての期限切れのカードを各リストの一番上に移動して、赤いラベルを付け、「このカードのステータスは?」とカードにコメントを残す…などボード全体でタスクを実行するためのボードボタンを追加できます。
  • スケジュールされたコマンド(Gold、Business Class、およびEnterpriseでのみ使用可能)- 設定された日時にボードを整理、更新することができます。

Butlerのパワフルな自動化を使い始めましょう。Business ClassとEnterpriseのチームは数に制限なくPower-Upが利用可能なため、すぐにButlerをお使いいただけますが、無料およびGoldのTrelloアカウントの場合は利用可能なPower-Upの数の中の一つとしてButlerをお使いいただけます。Butlerについての詳細はこちらをご覧ください。また、(英語となりますが)2019年4月4日および2019年4月23日に、Butlerについて詳しく解説するWebセミナーも開催します。

ラッキーナンバーは「13」:Trello Enterpriseの新機能

Trello Enterpriseでは、Trelloを利用するチームはそれぞれ別に活動しながらも、社内の他のチームと簡単に共同作業することができます。コンテンツの安全な共有をさらに簡素化できるよう、Trelloでユーザーが情報を表示、共有する方法を組織がコントロールするための13の組織向け機能に注力しました。

ここで、これまでに追加された新機能をいくつかご紹介します。

  • 「組織」ステーション – チームが組織内での安全なコンテンツ共有を簡単に行えるよう、「チーム」と「公開」の間に「組織」と呼ばれる新しいレベルの公開範囲を追加しました。管理者は、ユーザーの招待、チームメンバー、ボードの設定といった個々のチーム設定より優先される新しい組織全体のアクセス権を利用できます。
  • 公開ボードの管理 – 管理者はチームの公開ボードの作成権限を指定できるため、これを活用することで機密情報が誤って公開されるのを防ぐことができます。Enterpriseプラン内でどのボードが公開になっているかを確認しながら、個別に、または一括で設定を行えます。
  • Power-Upの管理と添付ファイルの制限 – Enterpriseプラン内のボードに追加できるPower-Upを管理し、ユーザーが添付ファイルをアップロードできるソースを制限することができます。

ここでTrello Enterpriseのすべてのアップデートを紹介しきれないため、その他の内容についてはこちらのブログ記事をご覧ください。

モバイル向けのマップ Power-Up

 

最後に、iOSとAndroidアプリで利用可能になったマップ Power-Upをご紹介します。これにより、世界中のTrelloボードにまったく新しいビューを提供できるようになりました。ボードでマップ Power-Upを有効にすると、ロケーションをカードに追加したり、地図上に表示したりできます。ボードやカレンダービューでカードを確認できるように、マップ Power-UpはTrelloで情報を整理したり共有するレベルを一段階上に押し上げました。近々、Trello内の情報にアクセスして表示する方法をもっと追加する予定です。

オフサイトの計画、街中でのコーヒーミーティングの設定、新しいオフィスロケーションの偵察など、地図機能は、企画や計画、コラボレーションに新しい視点をもたらすと考えています。さらに、このマップ Power-Upは、カード上のロケーション情報からサードパーティ製の地図アプリにすばやく簡単に移動できます。

マップ Power-Upは現在、iOSおよびAndroidアプリでご利用いただけます。ボードにロケーション情報を追加する方法について詳しくは、こちらをご覧ください。

そして何よりも「ありがとう」

Trelloがここまで成長するまでサポートしてくださり、ありがとうございます。私たちの製品の可能性に対する皆さまの信念に感謝し、これからも皆さまに素晴らしい体験を届け続けます。

ご質問やご意見がございましたら、trello.com/contact よりお知らせください。今回の件に関する詳細はヘルプのドキュメントをご覧ください。