Trelloには、カレンダー形式、表形式、タイムライン、ダッシュボード、マップなど、情報をさまざまな視点から整理して確認するための複数のビューが用意されています。
これらのビューは、ボードを横断して作業の依存関係やリスクなどを把握するのに大変便利な機能ですが、このたび、複数のボードにまたがるタスクを整理して俯瞰し、リアルタイムで更新に関する通知を受け取ることを可能にする新機能が追加されました。
| ワークスペースで使える新機能
Trelloでは、ワークスペースという単位で複数のボードとアクセスできるメンバーを管理します。ワークスペースは、企業や部署単位で、または個人で業務用や家庭用など、目的にあったレベルで作成することができます。
ワークスペースカレンダー
ワークスペースではこれまで、ワークスペースを横断した複数のボードにおけるカードを確認する方法として、テーブル形式にまとめて表示できるワークスペーステーブルビューを提供していましたが、この度新しくワークスペースカレンダービューが加わりました。
複数のプロジェクトやチームにまたがるタスクの状況を一目で把握して全体のスケジュール管理ができるだけでなく、リソースや作業負荷のピーク時期をもとに、カレンダー上のカードをドラッグするだけで簡単に期日を変更することができるため、中長期的なプランニングもしやすくなりました。
ワークスペースカレンダーに関する詳細は、こちらのブログ(英語) をご覧ください。
ワークスペースビューのカスタマイズと保存
ワークスペーステーブルビューやカレンダービューは、リスト、ラベル、メンバー、日付によるフィルタリングや並べ替え等を適用することができますが、好みの条件が適用されたビューに名前をつけて保存することが可能になりました。さらに、ワークスペーステーブルビューでは、含めることができるボードの数が10枚から20枚に増えました。
カスタマイズされたワークスペースビューは、自分のみがアクセスできるように設定することも、他のメンバーに公開することもできます。作成可能なワークスペースビューに制限はありません。
ワークスペースカレンダーおよびテーブルビューは、PremiumおよびEnterpriseプランにてお使いいただけます。
| ボードで使える新機能
Trelloの中心にあるコンセプトは、情報を常に意味のある形に視覚的に整理することです。例えば、ボードでプロジェクトの進行に合わせてカードの進捗を確認したり、カレンダービューで今週のタスクを確認したり、あるいはマップビューで場所によってカードをグループ化したりします。
このような、誰が何をしているのか、期限はいつか、何が停滞しているのかといったデータのまとまりは、自分の仕事が他のメンバーや仕事とどのような依存関係にあるのかを、意味のある形で理解するのに役立ちます。
ダッシュカード
ダッシュカードは、ワークスペースを横断して、指定した条件に適合するカードに関する情報を自動的に収集してまとめ、単一のカードに表示する新しい種類のカードです。「自分のカードすべて」「期限切れのカードすべて」「優先度の高いカードすべて」など、見たいデータを抽出するためのフィルタを作成すれば、該当するカードの総数がダッシュカード上に表示され、各カードの状況変化に合わせて自動で更新されます。
ダッシュカードをクリックして開くと、フィルタ条件に合うカードを一覧で確認することができるだけでなく、絞り込み条件に応じた並べ替えやグループ化、カレンダーやグラフなどへの視覚化も行えます。
さらに、PremiumおよびEnterpriseプランでは、時間の経過と共に変化するデータの状況をグラフで表示したり、カード数の変化に応じてSlackやメールに通知する機能などを活用することができます。
またダッシュカードは、コメントしたり、担当者を割り当てたり、期限を設定するなど、通常のカード同様の操作をすることができます。
ダッシュカードはPower-Upとして提供され、すべてのプランで利用いただけます。Power-Upを有効化すると、ボード上のヘッダー部に「追跡」ボタンが追加されるので、ボタンをクリックして、標準で提供される幾つかのダッシュカードを選択して作成するか、または独自のダッシュカードを作成することができます。
ダッシュカードに関する詳細は、こちらのブログ(英語)をご覧ください。