Opsgenieの新機能 – Atlassian Summit 2019の発表より

本ブログは、こちらに掲載されている英文ブログの翻訳です。万が一内容に相違がある場合は、原文が優先されます。


By Kate Clavet
Opsgenie Product Marketing Manager

今年のAtlassian Summitは、Opsgenieが正式にアトラシアンチームの一員となって最初のSummitであり、皆様にお知らせしたい発表や製品の機能強化が数多くあります。Opsgenieの買収後も、開発チーム、ITチーム、および運用チームがインシデントに迅速に対応・解決し、インシデントから学びを得られるソリューションの提供を目標とし、取り組んできました。そして、これらからご紹介する機能は、この目標から生まれました。

最新のOpsgenieに追加された進化を以下にご紹介します。

Atlassian Identity Managementによる直感的な新しいユーザーインターフェースとシームレスなアクセス

お客様からのフィードバックを元に、他のアトラシアン製品と同様の視覚的スタイルにすることで、Opsgenieの外観を刷新しました。シンプルなメニューによりユーザーは新しいUIをナビゲートしやすくなり、視覚的な改善によりアラートおよびインシデントの情報がより明確になります。

その他の主な変更点は以下の通りです:

  • インシデントとアラート用に分けたページを用意
  • カーソルがアラートの上にあるときに表示されるコンテキスト内アクションボタン
  • アプリ内ガイダンスとヒントを提供するサポートハブへのアクセス

さらに、Jira Cloudユーザーは、Atlassian IDを使用して新しいOpsgenieアカウントとトライアルを作成することで、セットアップにかかる時間を節約し、効率化することができます。Opsgenieのアカウントを開始するには、Jira SoftwareとJira Service Desk内のサイト管理設定にアクセスしてください。また、手順を紹介するビデオもご覧ください。

Opsgenie Actionにより迅速に解決

インシデント対応担当者は、Opsgenie Actionsを使用してタスクを自動化することで、問題の調査と解決にかかる時間を大幅に節約できます。たとえば、Opsgenie ActionsをAWS Systems Managerと連携させることで 、AWS EC2インスタンスの再起動やOpsgenieアプリケーションからのセキュリティロールの直接管理などのタスクを簡単に自動化することができます(モバイルデバイスとWebブラウザの両方で利用可能)。 また、Opsgenieは、Webhookに対応するサードパーティのアプリケーションを経由してアクションをトリガーすることもできます。

真の単一ソースとなるTimeline

Opsgenie Timelineには、インシデントのステータス、関連するアラート、アップデート、Incident Command Center(ICC)アクティビティなどの重要な詳細がリストされ、インシデント中およびインシデント後に関係者が迅速に対応するための単一の場所を提供します。Jira Softwareとの密接な統合により、インシデントに関連するすべてのJiraチケットもTimelineで簡単に確認できます。この情報は、インシデントの詳細、またはインシデント後に生成されるレポートの一部として表示されます。

インシデント後のレポートから継続的に学びを得る

事後のふりかえりは、インシデントのプロセスにおいて必要不可欠です。これにより、チームがインシデントから学びを得ることができ、ダウンタイム中の顧客経験の継続的な改善につながります。Opsgenieの新しいPostmortem Reports機能は、レポート生成にかかる煩雑な手動プロセスを軽減し、インシデントに関連するすべての情報が、一貫した読みやすい形式にまとめられます。必要に応じて詳細を簡単に追加することもできるので、フォローアップのアクションも促進され、得られた学びを文書化することもできます。

Statuspageの統合による外部サービスの監視

もしあなたの組織でアトラシアンのStatuspageを使用する外部サービスを利用している場合は、Opsgenie内の「Service」のページから直接ステータスを追加および表示できます。これにより、サービスの状態を一目で監視し、サービスがダウンした際、Opsgenie内でアラートとインシデントをトリガーすることができます。

エッジ暗号化によるセキュリティ強化

Opsgenieユーザーは、Edge Encryption(エッジ暗号化)を使用して、機密データを安全な環境から送信する前に保護することができます。OpsgenieではAdvanced Encryption Standard(AES暗号化)を使用して、すべてのアラートの詳細やユーザーデータを暗号化します。メッセージ、緊急度のタグ、およびユーザーが定義できる「Alias」フィールドは、Opsgenieを使用するために必要となるため、暗号化されません。暗号化キーはお客様によって管理され、アトラシアンやハッカーがペイロードデータにアクセスできることはありません。

Opsgenie Edge Connectorによる安全な双方向統合

Opsgenie Edge Connectorは、オンプレミスまたはクラウドにデプロイできる新しい軽量アプリで、インターネットに接続することのできないシステムとの安全な双方向の統合を実現します。また、Edge Connectorにより、以下が可能になります:

  • Python、Go、Groovy、シェルスクリプトなど、使いやすい任意の言語でスクリプトを利用
  • 変数やパラメータを簡単にスクリプトに追加
  • ローカルまたはクラウドシステム上のOpsgenieから実行ファイルをトリガー
  • Gitと統合して、スクリプト、認証情報、設定ファイルをリポジトリに保存

こうしたことから、安全な通信が保証され、迅速な対応のためにデータをフェッチ、そして修復アクションの実行が促進されます。

これから数週間のうちに、これらの機能強化に関する詳細がビデオやブログで紹介される予定です。また、コミュニティにも役立つ情報が追加される予定ですので、ぜひ、ご参加ください。