*本ブログは Atlassian Blogs を翻訳したものです。本文中の日時などは投稿当時のものですのでご了承ください。
*原文 : 2012 年 12 月 5 日、Giancarlo Lionetti 投稿 “Stash 2.0 – Powered by Git. Controlled by You.“
Chocolate rain、rage face、double rainbow.(訳者注:どれもインターネットで急速に広まったものです。これとか、すごいリアクションのこれです。) インターネット・ミームは山火事のように広まっていきます。もし知らなかったとしても、次の瞬間には韓国の歌を口ずさんでいるでしょう。ほとんど意味は分からないけれど、馬に乗るようにダンスして。(訳者注:もはや説明は不要だと思いますが Gangnam Style のことです。) DVCS (分散型ソース管理) は決してミームではない (絶対になくならない) ですが、しかしミームと同じように広まっています。
Git の柔軟性は、素晴らしい強みの一つであり、Gangnam Style よりもホットである理由の一つです。今日、オープンソースコミュニティやスタートアップ、そして大企業でさえも、分散型のコードベースにおいてデベロッパーやチームがより速く作業できるような環境を競うように整備しています。Git は、新しいレポジトリの作成、コードをチームで共有すること、そして全てを一緒にプロジェクト上で展開すること、に用いられます。
Git の導入には課題が伴います。プロジェクトが成長するにつれ、その貢献者、利害関係者や、それらのチームが貢献するコードリポジトリの数も増えます。これらすべての変動要因を考慮に入れ、エンタープライズチームはこの分散型で成長するコードベースを管理する中心的な方法を必要とします。デベロッパーはコードを書くべきであり、チームでの協同作業 (マージ、など) をどうするかに頭を悩ますべきではありません。
そして、それが Stash が必要とされる理由です。Stash はチームに全ての分散型ソースコードを管理する中心的な方法を提供します。Stash は、最新のプロジェクトの公式バージョンをデベロッパーが見つけられる一つの場所です。また、適切なユーザーが適切なコードへのアクセス権を確実にもてるように、マネージャーがアクセス権やパーミッションをコントロールできる一つの場所でもあります。
エンタープライズで必要とされるコントロールを備えたGitのこういったすべてのフレキシビリティを想像してください。それが Stash 2.0 です。Stash 2.0 で追加された 3 つの「重要なポイント」は、ブランチ パーミッション、@メンション通知、強化されたコードまわりのコラボレーション、です。しかし興奮するようなその他の機能がまだたくさんあります。
ブランチ パーミッションでコントロールしよう
デベロッパーが思いのままにブランチを作成、マージ、削除できるようにすると、Git を使うことに危険を感じるかもしれません。特に、技術リードやリリースエンジニアにとっては、です。Stash の新しい機能であるブランチパーミッションを用いることにより、あなたはその危険からコントロールを少し (あるいはたくさん) 取り戻せます。個人やグループに、ブランチ毎の「書き込み」許可を与えることにより、安定したブランチは安定したままに保つことができ、開発ブランチではコラボレーションを促進できます。まったく新しいレベルのエンタープライズセキュリティです。強力な Git をあなたが思い通りにコントロールできます。
ワークフローの徹底
開発ワークフローにおいて、特定のデベロッパーがマスターへのマージやブランチのリリースを管理し、一方で他のデベロッパーがバグ修正および機能ブランチの仕事を行うようになっていることがあるでしょう。ブランチパーミッションはこの「紳士協定」をシームレスで実施可能なプロセスに変え、時期尚早にマージされた変更を修復する混乱や無駄な時間を減らします。
- ルールと規制: 金融やヘルスケアなど規制の厳しい業界にある企業は、バージョン管理に関して確実に法規制を遵守する必要があります
- 契約社員:外部デベロッパーを特定のブランチ内で制限をかけることで、本番コードへの統合前に彼らのコミットを簡単に確認できます
- ブランチの「祝福」: 新しいチームメンバーおよび後輩のチームメンバーは、期待の水準に達するとすぐにアクセス権を与えられ、ブランチをリリースしたり展開することができます
Git へ移行する組織にとって、ブランチ パーミッションは移行中「ガードレール」としての役割を果たします:
- 不意のプッシュをさける:Gitの複雑さを習得中の新人は、「あぁ、、、」という瞬間をさけることができます
- チームの教育: 道にルールをもうけることにより、チームに正しい方法を教育できます
強化したプルリクエスト
ブランチパーミッションでは「門番」を選ぶことができます。典型的には、製品に含まれるすべてのコードが適切にテストおよびレビューを受けているか確かめる責任を担うシニアデベロッパーがこれにあたります。他のデベロッパーや外部で開発されたコードの実績がいかなるものであっても、あなたの製品に統合する前にすべてが検査を受けます。安定した高品質のコードが絶対です! 非常に重要なブランチへのアクセス権を門番にのみ与えることで、その他すべてのデベロッパーはプルリクエストを使って門番に新しい変更を知らせることができます。その後門番らは、この安定したブランチにコードがマージされる際には、レビューをする責任を担います。
パターンマッチングの活用
ブランチパーミッションにより、Stash にプッシュされたブランチやタグにマッチするパターンを特定できます。これにより個別に設定する面倒もなく、複数のブランチへプッシュすることを制限できます。役割や機能に基づいて名前付け規則を決めること (たとえば "contractor_" や "userauth_")、組織全体に渡りパーミッションを標準化することがさらに簡単になります。
コードまわりの会話にコンテキストを追加
プルリクエストは Stash の重要なソーシャル機能であり、デベロッパーがコードについて共有したりコミュニケーションをとったりするのに役立ちます。開発プロセスに統合された軽量なピア・レビューにより、コメントは議論を豊かにし、変更を促すメカニズムになりました。Stash 2.0 は二つの機能を導入し、それらは Stash におけるコードコラボレーションをさらに高みへと導きました。
@メンションでカジュアルな貢献者の参加を求める
プルリクエストおよびコメントは、コード議論を Stash にもたらします。@メンションで、あなたのチームメンバーをどのコード議論にも気軽に招待することができます。コメントの一部に “@” + ユーザー名 を打ち込むだけで、相手はプルリクエストによる会話の中で言及されたという通知を受けます。そこから、議論は Stash 内で続き、誰もが閲覧することができます。
適切な人を適切なタイミングで会話に仲間入りさせましょう。プルリクエストのレビュワーになっていないプロダクトマネージャーやアーキテクトから意見を得たいですか? 彼らに@メンションすれば持ち前の専門知識を貸してくれます。おしつけがましくない方法で、特定の会話スレッドに関わる議論を広げることができます。
Markdown でコメントを分かりやすく
コードの議論を書いた後は、コンテクストを提供して鍵となるポイントを強調することが大切です。今や Stash は、コメントや説明内の Markdown サポートで後押しします。あなたの言葉に命を吹き込み、あなたの意見をすばやく広げましょう。
- あなたの意見を広げるために、コメントの一部を強調したり、リストを作成します
- あなたが実装している機能に関連がある課題や要求へのリンクを共有します
- IDE 同様フォーマットされたコード例を提供します
- UI にフォーカスした機能の議論にはスクリーンショットをつけます
Markdown はまた、コメントが残された時に参加者が受け取る E メール通知内でも適用されます。参加者がどこにいても議論を読むことができ、全ての意味が伝わります。
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