【Team ’24】Day 1 – 展示会場とオープニングキーノート

AI時代に適応するために重要なことは何か

Team '24 Day 1 Highlight

「Team ’24」 の様子を現地からお届け

今年もアトラシアン最大の年次カンファレンス「Team」の季節がやってまいりました。昨年に引き続き、アトラシアンのブランドスローガンである「Impossible Alone」を軸としたコンテンツ展開となっており、「Team ’24」においては、そのコンセプトがより色濃くイベント全体に反映されています。

イベント全体の注目コンテンツについては、【Team '24】開催目前!必見のコンテンツをご紹介 をぜひご覧ください。本ブログでは、イベント初日(Day 1)のコンテンツのハイライトをご紹介します。



展示会場オープン

現地時間 15 時にオープンした展示会場に向かうと、大きく掲げられた「Because progress is Impossible Alone」のサインが視界に入ってきます。その下を抜けて中に進むと、お客様の事例を紹介するパネルが両サイドにずらっと立ち並んでいます。写真はその一部ですが、なかなか壮観な光景です。

Team '24 展示会場入口
Team '24 事例紹介パネル

さらに進むと、各種パートナーを含むスポンサーや、アトラシアン製品のブースが立ち並びます。アトラシアン製品エキスパートや Atlassian Marketplace アプリ提供企業によるオープンシアターセッションなども各所で開催されています。

Team '24 アトラシアンブース
Team '24 - Atlassian Cloud ブース
Team '24 - Atlassian CommunityとAtlassian Universityブース
Team '24 - Teamwork Labブース

今回は、よりイベントコンテンツやそこに集結される人とのエンゲージメントを促すような取り組みが用意されており、来場者が主体的に参加して、深い学びと洞察を得られる機会が提供されています。

Team '24 - Braindate Lounge
Team '24 - Tシャツ制作ブース

AI時代への適応について識者が語るオープニングキーノート

左:アトラシアンの共同創業者兼CEO / 中央:フェイフェイ・リー博士 / 右: ザニー・ミントン・ベドーズ氏

現地時間 17:30 からはいよいよ、オープニングキーノートです。スタンフォード大学「人間中心の AI 研究所」の共同所長を務め、AI 研究の第一人者であるフェイフェイ・リー博士と、英経済誌エコノミスト編集長のザニー・ミントン・ベドーズ氏をお招きして、アトラシアンの共同創業者兼 CEO であるマイク・キャノン・ブルックスが、「Unleashing the potential of every team with AI (あらゆるチームの可能性をAIで解き放つ) 」と題し、AIが特定の研究領域から汎用技術へと進化し、ビジネスや雇用に大きな変革をもたらす可能性と、それに伴う人間の創造性への影響、社会の認識、信頼性や安全性といった課題、そしてAI時代に適応するための教育改革の必要性について語られました。

具体的には、人間の創造性への影響について、リー博士は、人間本来のスキルや創造性に対して我々は自信を持ち、人間の創造性を増幅するツールとしてAIを活用すること、そして、AI活用の技術的なが障壁が低くなったことによる創造性の民主化についてお話されました。また、ベドーズ氏は、ChatGPTの驚異的な普及について、その改善スピードやもたらされるメリットもさることながら、それがこんなにも短期間で常態化していっているということも非常に興味深く、サム・アルトマン氏と数ヶ月前に会話した際にも「AGIに到達すると、世界は2週間はパニック状態になるだろうけど、その後はすぐ普通の生活に戻るだろう」という発言があり、おそらくそのとおりになるだろう、と述べられました。

フェイフェイ・リー博士とザニー・ミントン・ベドーズ氏
左:フェイフェイ・リー博士 / 右: ザニー・ミントン・ベドーズ氏
会場の様子
会場の様子

最後に、今後AIの導入が進む上で最も期待していることについての質問には、ベドーズ氏は24時間365日働く優秀なアシスタントが実現すること、と回答。一方、リー博士は、AIにより言語の壁を超えていくことにとてもワクワクしていると回答され、言語は私たちの世界を表現する上で最も情報が失われやすい手段であり、私たちのこの世界との関わりや関係は、単なる1次元の言葉の羅列よりもずっと深く、言語の形を超えて、私たちが世界や互いに関わり合う方法に、AI技術がもたらす可能性は計り知れない、と説明されました。特に医療や教育の分野でその応用が変革をもたらすことに期待しており、その領域が、人間の尊厳と自己決定権にとって非常に重要なものであること、そしてそれらの産業に技術を適用して我々は互いを支え合う必要があるとお話されると、会場は大きな拍手に包まれ、キーノートは終了しました。

大勢の観客で埋め尽くされた会場では、登壇者のウィットに富んだ発言の数々と深い見識に、度々大きな笑いや拍手が沸き起こり、最後は感動に包まれる、魅力的なセッションでした。