アトラシアン、ThinkTiltを買収
ノーコード・ローコードでESMソリューションを強化し、チームを横断した変革を推進
チーム・コラボレーションと生産性向上を支援するソフトウェア企業のアトラシアン(NASDAQ: TEAM)は、オーストラリアのブリスベンに拠点に置くThinkTiltを買収しましたのでお知らせいたします。ThinkTiltは、ノーコード・ローコードでJiraファミリー製品向けにフォームを簡単に作成することができるアプリであるProFormaを開発・提供する企業です。アトラシアンではこれまで、アジャイルの採用や職場環境のデジタル化を推し進めてきたすべての企業が直面するサービス管理の課題解決に継続的に取り組んできました。この度の買収によって、その取り組みのさらなる強化を目指します。
ThinkTiltは、Atlassian Marketplace(アトラシアン・マーケットプレイス)で成功を収めているパートナーであり、同社の開発するProFormaは700以上の企業で利用されています。事業部門やバックフォフィスなどの非IT部門を含むあらゆるチームが、卓越したサービスを社内他部門やメンバーに対して迅速に提供できる仕組みを、IT部門が素早く、簡単に用意することを可能にします。ProFormaの技術をJira Service Managementに統合することで、エンタープライズ規模のサービス管理を大規模に提供し、すべてのチームが高速に稼働できるようになります。
この統合により、IT部門は企業内のあらゆるチームに対してより迅速に優れたサービス体験を提供することが可能になります。動的なカスケードフォームを使えば、リクエスト申請者にとって必要なフィールドのみが表示されます。また、フォームの高度な検証機能によって、リクエスト対応に必要なすべての情報が適切に収集・入力チェックされた後、自動的に適切な担当チームに割り振られます。さらに、ノーコード・ローコードのエディタ、24言語対応、ベストプラクティスを包含した300以上のフォームテンプレートを使用することができるようになります。
ThinkTiltの買収は、対話型チケット管理システムのHalpや、資産・構成管理のMindville Insight、オンコール管理のOpsgenieの買収に続いてJira Servise Managementを強化するものです。また、これまでアトラシアンは、Confluenceと連携したナレッジマネージメント機能やカスタマイズ性の強化、管理権限のユーザー委譲によるサービス管理の民主化など、ITサービスマネージメント(ITSM)やエンタープライズサービスマネージメント(EMS)分野に継続的に投資してまいりました。今後もエンタープライズ規模で展開可能なサービス管理ソリューションを強化し、あらゆるチームが高速に稼働できる世界を目指して製品やサービスの開発を進めてまいります。
本件に関する詳細は、アトラシアンブログをご参照ください。
アトラシアンについて
2002年豪州シドニーで創業。あらゆるチームの可能性を解き放つことを企業のミッションとし、チームによる作業の整理、議論、完遂を支援するコラボレーションソフトウェア開発を手掛けています。アトラシアンの顧客はゼネラルモーターズ、ウォールマートラボ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、リフト、スポティファイ、NASAなど19万社を超えています。顧客企業はプロジェクト管理、コンテンツ作成・共有やサービス管理ツールを利用することでチーム・コラボレーションを実現し、期限内に質の高いサービスや製品を提供することができます。主要製品はソフトウェア開発チーム向けのオンプレミスおよびSaaSプロダクトで、Jira Software(プロジェクト管理)、Confluence(コラボレーション)、Trello(タスク管理)、Bitbucket(ソースコード管理)、Jira Service Management(ITSM/ESM)などがあげられます。日本法人のアトラシアン株式会社は2013年の設立以来、日本語によるお問い合わせ対応や技術サポートの提供、マーケティングなどの業務を行っています。