自律と協働の時代に合わせた新しい働き方を支援する新製品とクラウド製品に共通のプラットフォームの新機能を発表
チームのコラボレーションと生産性向上を支援するグローバルリーディングSaaS企業のアトラシアン(NASDAQ: TEAM)は、自律型と統制型のハイブリッドな組織文化を育む2つの新製品であるAtlas(アトラス)とCompass、そして、すべての製品に共通機能を提供する基盤技術のアトラシアンプラットフォームの新機能であるAtlassian Data Lake(アトラシアン データレイク)とAtlassian Analytics(アトラシアン アナリティクス)を発表いたしました。
パンデミック以降、世界中の組織が新しい働き方を模索する中、当社でも以前はほとんどの社員が世界の10数箇所の拠点に勤務していた処、今では、25%以上の社員がオフィスから2時間以上離れた場所に暮らし、その割合は昨年入社した社員に限ると47%にまで上っています。アトラシアンの共同創業者兼共同最高経営責任者のスコット・ファークァーは、4月5日から3日間に渡り開催された当社最大のグローバル・イベントであるTeam’22の基調講演で次のように述べています。「組織が直面している変化のスピードと驚異的な逆境の中で、組織の明暗を分けるのは文化であり、ハイパフォーマンスなチームに共通しているのは、個人やチームに即興や革新性、創造性を発揮させる自治権を十分に与えつつも、企業全体として統制がとれている自律型と統制型のハイブリッドな文化を持っていることです。」
自律型と統制型のハイブリッドな組織文化を育む2つの新製品
チームの関わるプロジェクトや作業に関するWhat(何を)、Why(なぜ)、Who(誰が)、How(どうなっているのか)を把握することは重要であり、2つの新製品は、聞くべき人や見るべき場所を明確にすることで自律型と統制型のハイブリッドな組織文化を育むことをサポートします。
チームを統制しながら最大成果を生み出すためにメンバーの自律性を高めるAtlas(アトラス)
Atlasは、アトラシアンのワークマネージメントツール群に加わる最新製品で、チームの関わる作業を総合的に閲覧し把握することができます。チーム毎に業務やタスクを管理するために使用しているツールが分散する問題に対して、プロセスの標準化やツールの統一を強制するのではなく、関係者との情報共有と調整に着目した新しい解決策を提供します。
SNS感覚で作業状況のダイジェストを全角140文字/半角280文字以内で週次に投稿することができ、該当のプロジェクトをフォローしているユーザーは、Atlasのフィード内で投稿を確認してリアクションやコメントする他、メールやSlackまたはMicrosoft Teamsでパーソナライズされたダイジェストを受け取ることもできます。
詳細は、こちらをご参照ください。
より良いソフトウェア開発のための管制室となる Compass
Compassは、現代のソフトウェア開発の複雑に相互依存したプロセスやツールから生じるビジネスの俊敏性や生産性の低下、開発者チームにかかる不要なストレスや労力を軽減することを目的とした製品です。分散ソフトウェアアーキテクチャのサービスを信頼できる唯一の情報源として1箇所でトラッキングする、モダンなソフトウェア開発のための管制室のような役割を果たします。ソフトウェア開発チームの負担を軽減する以下3つの要素から構成されています。
- コンポーネントカタログ:開発者がソフトウェアを組み立てるために使用するすべてのコンポーネントと、そのコンポーネントを所有したり、共同作業をしているチームの情報をマッピングして視覚的に提示します。開発者は、共有コンポーネントやドキュメント、そしてソフトウェアを構築するためのその他の重要な情報に単一の場所からアクセスできます。
- スコアカード:満たすべきベースラインやセキュリティ、またはコンプライアンス要件に基づいてアーキテクチャを測定および評価できる、DevOpsの健康状態を確認するツールです。
- アプリ:アプリをインストールするための拡張エンジンで、さまざまな開発者向けSaaSツールの情報を取り込むことで、チームのすべての作業の統制と、作業に最適なツールを選択する柔軟性を提供します。
Compassは現在アルファ版が提供されており、近日、ベータ版を公開する予定です。詳細は、こちらをご参照ください。
アトラシアンプラットフォームの強化
アトラシアンは、3つのソリューションであるAgile & DevOps、ITSM、ワークマネージメントに分類される製品群を提供しています。これらすべての製品に共通機能を提供する基盤技術がアトラシアンプラットフォームです。アトラシアンプラットフォームは、製品横断で統一された共通のユーザー体験を提供するエクスペリエンスレイヤー、コンプライアンスやセキュリティ、データレイヤーに関する要件を満たすためのデータ管理レイヤー、マイクロサービスをホストするインフラレイヤー、そしてアトラシアン製品のカスタマイズを可能にする拡張性レイヤーのマルチレイヤーで構成されています。
この1年間に各レイヤーに施された強化や改善を順番に振り返る中で、エクスペリエンスレイヤーに追加された2つの新機能が発表されました。
アトラシアン製品群すべてが生成するデータを格納する Atlassian Data Lake
異なるチームがそれぞれに最適なツールを使える反面、複数のツールが存在する際に起こりうる課題が、データや情報のサイロ化です。Atlassian Data Lakeは、全アトラシアン製品を横断したデータを1箇所に集約して格納するデータリポジトリです。これにより、組織を横断した業務に関するエンド・ツー・エンドの生産性を正確に測定することができ、業務がさまざまなフェーズを流れる様子を確認することができるようになります。
さまざまな手法でのデータアクセスを可能にする Atlassian Analytics
Atlassian Data Lake のデータへアクセスするためのインターフェースで、昨年アトラシアンが買収したBI技術であるChartioをベースに、全く新しい分析ハブとしてアトラシアンプラットフォームに実装されます。インタラクティブなレポートが提供されるダッシュボードがある他、独自のSQL文を使ってカスタムレポートを作成することができます。また、SQL文に精通していない非技術者には、ノーコードでカスタムレポートの作成が可能なビジュアルなインターフェースが用意されています。また、アトラシアン製品だけでなく、他社製品からのデータもあわせて読み込めるため、売上データとサービス開発の進捗を掛け合わせた分析など、新しい知見を得ることができます。
Atlassian Data LakeとAtlassian Analyticsの詳細はこちらをご参照ください。
今回の新製品および製品アップデートの発表を含む、グローバル・イベントTeam’22の基調講演の映像(英語)は無料でこちらからご視聴いただけます。
アトラシアンについて
2002年豪州シドニーで創業。あらゆるチームの可能性を解き放つことを企業のミッションとし、チームによる作業の整理、議論、完遂を支援するコラボレーションソフトウェア開発を手掛けています。アトラシアンの顧客はバンク・オブ・アメリカ、レッドフィン、NASA、ベライゾン、Dropboxなど230,000社を越えています。顧客企業はプロジェクト管理、コンテンツ作成・共有やサービス管理ツールを利用することでチーム・コラボレーションを実現し、期限内に質の高いサービスや製品を提供することができます。 主要製品はJira Software(ソフトウェア開発プロジェクト管理)、Confluence(コラボレーション)、Trello(タスク管理)、Bitbucket(ソースコード管理)、Jira Service Management(ITSM/ESM)、Jira Work Management(ビジネスプロジェクト管理)、Jira Align(エンタープライズ・アジャイル・プラニング)などがあげられます。日本法人のアトラシアン株式会社は2013年の設立以来、日本語によるお問い合わせ対応や技術サポートの提供、マーケティングなどの業務を行っています。