Eventhub + Atlassian
2016年に設立されたEventHubは、営業やマーケティング活動をはじめ、採用、顧客関係の維持、強化などを目的とした、ビジネスイベントに特化したイベント管理プラットフォーム「EventHub」を運営する企業です。オンライン/オフラインの両イベントで活用可能なEventHubの特長は、イベント運営に必要な機能をワンストップで利用できることに加え、顧客情報やイベント時の行動履歴といったデータの分析機能を提供すること、そして「顧客との接点」や「ビジネス創出につながる出会い」を最大化するための多彩なコミュニケーション機能を用意していることにあります。このEventHubの円滑なプロダクトマネジメントの推進を支えているのが「Jira Software」です。
進捗管理のしやすさ
行うべきタスクが明確化され、それぞれの進捗状況も一目で把握
便利なレポート機能
週単位でベロシティを確認することで、事前に問題を検出し、いち早く対応
情報の透明化
現時点での開発タスクの進捗だけでなく、今後開発予定の機能も関係者に共有
業界
サービス業
従業員数
45名(インターン・業務委託含む、2022年6月末日現在)
場所
日本、東京都
顧客課題の解決に向け、機能強化を続ける「EventHub」
そのプロダクトマネジメントに必要不可欠なJira Software
- 顧客課題を解決するためのプラットフォームの継続的な機能開発
- セールスチームと開発チームの橋渡しを担うプロダクトマネジメント
- 顧客や環境の変化に合わせた柔軟な意思決定と実行
- Jira Softwareの活用により、機能開発におけるスムーズなプロダクトマネジメントを実現
- チケット管理機能による、機能開発の優先順位付けと開発工程の可視化に成功
- レポート機能の利用により、開発工程における問題点を察知し継続的に改善
ビジネスイベントの成果を最大化する プラットフォーム「EventHub」を展開
2016年に設立されたEventHubは、営業やマーケティング活動をはじめ、採用、顧客関係の維持、強化などを目的とした、ビジネスイベントに特化したイベント管理プラットフォーム「EventHub」を運営する企業です。オンライン/オフラインの両イベントで活用可能なEventHubの特長は、集客から申込み者へのメール配信、申込み者の出欠管理、イベント開催後のアンケート配信など、イベント運営に必要な機能をワンストップで利用できることに加え、顧客情報やイベント時の行動履歴といったデータの分析機能を提供すること、そして、「顧客との接点」や「ビジネス創出につながる出会い」を最大化するための多彩なコミュニケーション機能を用意していることにあります。これらの機能が評価され、300社以上の利用企業、累計参加者60万人以上の実績を獲得しています。
EventHubはサービスの立ち上げ以来、常に顧客の要望に耳を傾け、より利便性を高めるための機能開発を継続して行ってきました。そこで重要な役割を担っているのが、顧客からの要望を直接受け取るセールス/カスタマーサポートチームと、開発/デザインチームの間を橋渡しするプロダクトマネージャーです。
同社でプロダクトマネージャーを務める葛巻真一氏は「セールス/カスタマーサポートチームへのヒアリングから見つけ出したインサイトを整理して開発の優先順位付けを行い、エンジニアやデザイナーにきちんと伝えていく。さらに開発した製品をどのようにして顧客に訴求するのか、セールスチームにうまく伝えていく。都度、関係者とのコミュニケーションを取りながらチーム間の連携を図り、最終的に顧客課題の解決に繋げていくのが私の最大のミッションです」と説明します。
そうしたEventHubの円滑なプロダクトマネジメントの推進を支えているのが、アトラシアンのプロジェクト管理ツール「Jira Software」です。
「チケット単位で進捗を管理することで、開発チームが行うべきタスクも明確化されています。また、『どの機能の開発が、どこまで進んでいるのか』、その進捗状況も一目で把握できるようになっています」
株式会社EventHub プロダクトマネージャー 葛巻真一 氏
Jira Softwareを用いたプロダクトマネジメントで 開発サイクルの好循環化を実現
EventHubは、設計から開発、QAテスト、本番反映から運用まで、一連のサイクルにチームとして携わる「フルサイクルエンジニア」を掲げるとともに、少人数のチームに分かれ機能単位での開発を短期間で回す、スクラム開発の手法を採用しています。葛巻氏は各開発チームへタスクを振り分けるとともに、おのおののタスクがスムーズに進んでいるのか、Jira Softwareを用いて開発工程の全体を管理しています。
葛巻氏は、「はじめに優先順位をもとにロードマップを作成し、Jira Softwareへ3ヶ月以内に開発するチケットをプッシュしています。さらに、1週間単位でスプリントも設定しているのですが、Jira Softwareのベロシティチャートに基づき、チケットの見積りや詳細化を行い、進捗を管理しています」と説明します。具体的には、1つのプロジェクトに4つの開発チームが存在していることから、チームごとに分けられた4つのスクラムボードを作成。各チームはボードをもとに開発作業を行う一方、葛巻氏は開発の進捗状況を管理しています。
なお、デザイナーチームはカンバンボードを用いた進捗管理を行っていると言います。
Jira Softwareの有用性について、プロダクトマネージャーの立場から葛巻氏は、「チケット単位で進捗を管理することで、開発チームが行うべきタスクも明確化されています。また、『どの機能の開発が、どこまで進んでいるのか』、その進捗状況も一目で把握できるようになっています」と評価します。
葛巻氏は、特に活用しているJira Softwareの機能として「レポート機能」を挙げます。「ストーリーポイントを定義して見積りを行ったり、次のロードマップを作成したりするのに、以前のスプリントのデータを参照してベロシティを把握する必要があるので、そこでレポート機能を多用しています。また、ベロシティはとても意識しており、レポートを通じて1週間単位で把握できるようにしています。そこに何らかの“揺れ”が生じていた場合、開発チームに難事が起きていないか、そもそも要件自体に問題があるのではないか等、いち早く予兆を捉えられ、改善に繋げていけるからです」と、葛巻氏は説明します。
「また、当然のことながら顧客に相対するセールスチームは、新機能のリリース時期を常に掴んでおきたいですし、プロダクトマネージャーとしても、ある程度の見通しを提示する必要があります。一方、当初予定していた機能開発に遅れが生じたときは、その理由をきちんと説明しなければなりません。そうした場合にも、レポート機能がとても重宝しています」(葛巻氏)
「Jira Softwareは、その多機能さゆえ何でもできる反面、導入目的が曖昧な場合には、その価値を十分に引き出すことができません。したがって、導入に際しては、『Jira Softwareで自分達が何をしたいのか』、しっかりと組織内で目的を整理、明確化することが重要です」(葛巻氏)
多彩な機能を有するJira Softwareであれば 事業規模の拡大や開発手法の変化にも柔軟に対応
Jira Softwareの導入効果について、葛巻氏は「社内における情報の透明化」を挙げます。「Jira Softwareを参照すれば現時点での開発タスクの進捗状況だけでなく、今後開発予定の機能についても社内の関係者が把握できるようになっており、情報の透明化、ひいてはコミュニケーションコストの抑制が実現できています」(葛巻氏)
一般に、成長過程にあるスタートアップ企業では、操作の簡易性等から機能が限られたシンプルなプロジェクト管理ツールを導入するケースが少なくないと思われます。対して葛巻氏は、「当社が採用しているスクラム開発をスムーズに回していくには、単なるタスク管理ツールでは不十分であり、事実、スクラム開発を確実に遂行していくには、多彩な機能を備えるJira Softwareしかありえなかったと考えています。また、その多機能性により、将来的に開発手法の方向性に変化が生じたとしても柔軟に対応できることも魅力です。このほかにも、EventHubは今後も継続して社員数を増やしていく計画であり、企業規模が大きくなった際、簡易的な管理ツールからJira Softwareにリプレースしたのでは、コスト的なインパクトも大きかったのではと想像しています」と語ります。
Jira Softwareの活用で高度なプロダクトマネジメントを推進、顧客ニーズをいち早く反映した機能開発が可能な環境を実現しているEventHub。最後に葛巻氏は、次のようにJira Softwareの導入を検討している企業に対してアドバイスを寄せてくれました。
「Jira Softwareは、その多機能さゆえ何でもできる反面、導入目的が曖昧な場合には、その価値を十分に引き出すことができません。したがって、導入に際しては、『Jira Softwareで自分達が何をしたいのか』、しっかりと組織内で目的を整理、明確化することが重要です」(葛巻氏)
「EventHub」はオフラインからオンライン、ハイブリッドまで、全てのイベント開催に関わるプロセスを一気通貫で管理できるプラットフォームだ。