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アトラシアン + adesso

近年、急激に成長を遂げた当社のオンプレミス インスタンスのユーザー数は 10,000 人を超えました。そのため、クラウドを一掃することにしたのです。

Stefano Gioia
リード ポートフォリオ & アーキテクチャ管理

adesso について

従業員数 10,000 人以上、64 か所の拠点を持つ adesso グループは、ドイツ語圏の大手 IT サービス プロバイダーの 1 つであり、日々、お客様のプロジェクト成功に取り組んでいます。

業界

コンサルティング

場所

ヨーロッパ、中東、およびアフリカ

ユーザー数

3,500


adesso はインスタンスを統合し、Atlassian Cloud Enterprise へのハイブリッド移行を追求

課題: ドイツのコンサルティング会社である adesso は、アトラシアンのインスタンスの数が増え、ITOps チームがサーバーの保守に割く時間が増えてきていると気付きました。

解決策: adesso は Atlassian Enterprise Cloud への移行を望んでいましたが、早い段階で完全な移行は不可能なことに気付き、最終的に、ハイブリッドのアプローチの選択に至りました。

影響: adesso は 50 以上のインスタンスをクラウドに統合、移行し、いくつかのインスタンスは制御しやすいよう、オンプレミスに保持しました。同社は Atlassian Guard を使用しており、すべての Atlassian Cloud ツールを完全に制御できます。

adesso Group は、ドイツ語圏の大手 IT コンサルティングおよびシステム統合サービス プロバイダーの 1 つとして、10,000 以上の顧客のコア ビジネス プロセスの最適化とデジタル化を支援しています。同社のチームは、1997 年、ドルトムントでの会社設立時の目標を今もなお追求しています。その当時、かかげたキャッチフレーズは「The Process Company (プロセスのための企業)」です。

急成長を遂げている多くの企業と同様、adesso も、急速に拡大しながら顧客に迅速にサービスを提供し、IT インフラストラクチャを円滑に運営し続けることの困難さを感じていました。同グループは各専門部門、事業部門、子会社で 50 以上の Atlassian クラウド サイトを使用していました。adesso は当初、これらのインスタンスをすべて Atlassian Cloud Enterprise に統合して移行したいと考えていましたが、最終的には、ハイブリッドのアプローチの方が理にかなっていると判断しました。

従業員、顧客、IT インフラの拡大

adesso は 15 年以上にわたり、アトラシアンのツールを使用して業務の整理と構造化を図ってきました。2008 年、従業員が約 500 人になった時点で、初めて Jira を導入しました。その後、全社的なナレッジ管理システムとして Confluence、Jira Service Management、Bitbucket、Opsgenie、Trello を追加しました。

しかし、時間の経過とともに、特に 3 つの要因から、最適とは言えない IT 構造の展開が進みました。つまり、adesso の継続的な急成長、新たな事業部門と子会社の設立、買収した企業の移行です。この有機的な成長と買収の結果、adesso のAtlassian クラウド エコシステムのインスタンスは 50 以上に増加しました。

インスタンスが増えすぎると、請求やサーバーの保守が複雑になるなど、管理レベルでの課題も生じ、実際に、IT 運用チームはこの管理タスクにほぼ専念させられることになりました。

adesso は 2021 年から、これらの課題に取り組むことにしました。その計画は、各クラウド インスタンスを 1 つの Atlassian Cloud Enterprise インスタンスに統合し、他のすべてのアトラシアンのインフラストラクチャをクラウドに移行することでした。これには、クラウド サイト管理者との良好なコミュニケーションと調整が必要でした。

しかし、adesso はすぐにハイブリッド アプローチの方が適していると気付きました。「当初の見通しは、単にすべてを移行すればいいという甘いものでした。しかし技術的、法的、財政的な理由から、早い段階でこの計画を諦めました」と、移行プロジェクトを率いたリード ポートフォリオ & アーキテクチャ管理の Stefano Gioia 氏は述べています。「代わりに、ハイブリッド戦略を追求し、クラウドでほぼゼロから始めることにしました」

完全な移行ではなく、ハイブリッド戦略を追求し、クラウドでほぼゼロから始めることにしました。

Stefano Gioia
リード ポートフォリオ & アーキテクチャ管理

クラウドで制御された新たなスタート

ハイブリッド構造への切り替えは、adesso が Atlassian Cloud Enterprise を導入してから 3 か月後の 2022 年 10 月、学習プロセスの一貫として行われました。

Gioia 氏のチームはまず、この新たな構造の要件について話し合いました。adesso では、自社のテクノロジーを最新の状態に保ち、顧客に提供することが重要でした。しかし、顧客にはそれぞれ異なる要件があり、ガイドラインや規制のためにクラウドでの業務を求めない、あるいは不可能な顧客もいました。このような理由から、adesso にはハイブリッド アプローチが最も理にかなったものになりました。

Atlassian Cloud Enterprise を設定する際、Gioia 氏が率いるチームは、あえて白紙の状態から始めるという決断を下しました。Gioia 氏は次のように述べています。「私たちは近年、社内的にもお客様に関する面でも急激に拡大しており、オンプレミスのインスタンスのユーザーは 10,000 を超えています。実際にどのプロジェクト、どのワークフロー、どの分野がまだ必要であるかを把握することは事実上不可能でした。そのため一掃することにしたのです。また、私たちは現在、『アクセスが必要なときには、求めれば入手できるが、必要ないのであれば求めない』という行動規範に従っています。使用アプリに関するインスタンスベースとユーザーベースの請求のもう 1 つのメリットとして、十分に有効活用され、非常にスケーラブルであることがわかっています」

さらに、adesso はグループの専門部門や子会社に、顧客のそれぞれのプロジェクトのニーズに対応できるように、あらゆる種類のエンタープライズ クラウド機能を提供しています。

今後も引き続き、adesso チームはアクセス管理とユーザー ライフサイクル管理に取り組んでいきます。まずは、クラウドとオンプレミスで作業するユーザーの数を確認しなければなりません。次に、1 つのインスタンスで十分かどうか、誰にどのアプリが不足しているかなど、さらに判断が必要になるでしょう。ここで Atlassian Guard を導入すれば、Atlassian Cloud 製品のユーザーと使用状況の正確な概要を把握できるようになります。

これは、プロジェクトにおける adesso とアトラシアンの効率的かつ効果的なコラボレーションを示すものでもあります。移行プロセスのその時点では、両チームが定期的に電話することはなくなっていましたが、アトラシアンは、adesso が Atlassian Guard を導入した時点やその他、必要なときには急遽、質問したり、説明やサポートを求めたりできる連絡先を用意しました。この柔軟かつアジャイルなコラボレーションは、両社の業務に適していました。

プロジェクトはまだ完全には終了していませんが、管理作業の大幅な削減など、実際に初期の改善がすでに明らかになっています。さらに、新しい Atlassian Cloud Enterprise インフラストラクチャには、企業とともに有機的に成長できるという大きな利点があり、今回は、スケーラブルかつ効果的に管理された方法で拡大できます。

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