DISH Wireless + アトラシアン
私たちの「共通言語」はアトラシアンであり、ベンダーとの対話には英語ではなく、Jira を使っています。”
90%
問題のトリアージにかかる時間の短縮率
94%
不具合の解決までの時間短縮率
業界
インターネットおよび電気通信
場所
コロラド州リトルトン
ユーザー数
4,500
DISH Wireless は、Atlassian Cloud Enterprise の使用によって、トリアージと解決の時間を 90% 以上短縮
DISH Wireless が新しい 5G ワイヤレス ネットワークの構築に着手したとき、最初に目指したのは、独自のアプローチを最新化することによって電気通信業界も最新化することでした。同社は、最初のクラウド ネイティブでデータ中心、かつ完全自動化されたネットワークを開発するという大胆なビジョンを持っており、Atlassian Cloud Enterprise 製品を利用してこれを達成しようとしています。オープンかつ協調的なアプローチとクラウド インフラストラクチャにより、DISH Wireless は数十ものベンダーの可視性を高め、問題のトリアージと解決までの時間を 90% 以上短縮し、マルチベンダーのコラボレーションを活用してワイヤレス通信の次世代の有名企業になることを目指しています。
DISH Network は 25 年以上にわたり、米国中の人々のテレビの視聴方法を変えてきました。衛星テレビからストリーミングに進出した後、チームはワイヤレス通信に革命を起こすことによって、「コネクティビティ企業」としての使命を進化させ続けています。そして、Atlassian Cloud プラットフォームの助けを借りてこれをさらに徹底しています。
他の電気通信会社がオンプレミス システムを使用して社内で開発を管理しているのに対し、DISH Wireless では、より効率的な作業方法を模索し、より良い結果を得ようとしていました。外部ベンダーとのよりオープンかつ協調的なアプローチを採用し、クラウドベースのインフラストラクチャを確立することによって、画期的な 5G ネットワークを構築すると同時に、可視性の向上、生産性の向上、イノベーションの拡大を実現しました。
新たな 5G ネットワークを構築する新しい方法
2020 年に T-Mobile と Sprint が合併して国内最大のワイヤレス キャリアとなったとき、DISH Wireless は対抗する 5G ネットワークを構築し、米国全体で 4 社目の競争相手になるという野心的なイニシアチブを開始しました。しかし、DISH は単にこれまでの古い戦略に従うのではなく、アプローチを最新化し、ワイヤレス業界に革命を起こしたいと考えました。
「私たちのビジョンは、最初のクラウド ネイティブでデータ中心の完全自動通信ネットワークを開発することです」と、5G Technology 担当副社長、Said Berrahil 氏は述べています。
アプローチを再考するには、DISH Wireless 社内で従業員、プロセス、プラットフォームを検討する必要がありました。通常、開発とテストは社内で行われ、外部パートナーからのサポートは限られています。DISH はイノベーションを最大化するために、複数のベンダーに協力してもらい、また互いに競い合ってもらうという新しいアイデアを思いつきました。
DISH Wireless は時間をかけてこのコンセプトを開発し、ハードウェアとソフトウェアの大手企業を含むベンダー 70 社から約 3,000 人のパートナーを迎えました。この広大なベンダー コミュニティは、DISH チームが迅速にイノベーションを起こし、より柔軟に作業するのに役立ちましたが、その追跡と計画もはるかに複雑になりました。
DISH のプロジェクト管理と問題追跡のスプレッドシートは、このようなチーム、依存関係、複雑なワークフローが多数ある大規模な事業単位にとってはあまりに基本的すぎました。DISH Wireless は、すべてのベンダーが 1 つのプラットフォームで協力してマイルストーンを追跡し、ベンダー間で機密情報を保持しながら、作業の全体像を確認できるようにしたいと考えていました。同社のエンタープライズグレードのニーズとオープンなアプローチには、エンタープライズレベルのオープンで安全なクラウド ソリューションが必要でした。
私たちは自分たちの目標とするものとその規模を理解していたので、後のアップグレードを考慮するのではなく、最初から最適なものを選び、クラウドで始めたいと考えていました”
Said Berrahil
5G Technology 社、副社長
クラウド ネイティブ、完全自動化、データ中心
DISH Wireless がクラウドベースのプラットフォームを検討し始めたとき、チームは Atlassian Cloud Enterprise 製品を調査し、Jira のカスタマイズ、自動化、柔軟性が、既存のプロジェクト管理システムより一歩進んだものであることを発見しました。Jira にはすでに Confluence を使った一元的なナレッジ ベースとトレーニング ハブがあり、Jira Service Management でサービス ポータルを簡単に構築できました。このプラットフォームなら、クラウドでの作業に安心感を与え、時間を節約し、セキュリティを実現すると確信しました。
いったんクラウドに全面的に移行した後、DISH Wireless チームは Atlassian Cloud エコシステムを構築し、国内初のクラウド ネイティブかつ完全に自動化されたデータ中心の通信ネットワークの構築を支援しました。
クラウド ネイティブ
DISH Wireless は、Atlassian Data Center 導入を検討しましたが、より安心感と長期的なスケーラビリティを得るために、最終的にはクラウドのデプロイを決定しました。「私たちは自分たちの目標とするものとその規模を理解していたので、後のアップグレードを考慮するのではなく、最初から最適なものを選び、クラウドで始めたいと考えていました」と Berrahil 氏は述べています。
DISH Wireless は非常に多くのベンダーと連携しているため、セキュリティは特に重要でした。DISH のネットワーク セキュリティ部門はアトラシアンのトラスト チームと提携し、アトラシアンのセキュリティ、コンプライアンス、プライバシー ポリシーを徹底的に調査し、独自のマルチベンダー状況に対応する安全なセットアップを構築しました。たとえば、Atlassian Guard Standard と Okta のシングル サインオンでは、DISH は新規採用者をすばやくオンボーディングし、グループレベルの権限を使用してベンダー グループ間の機密性を維持しながらコラボレーションを促進することができます。
「DISH ネットワークに貢献している人の 3 分の 2 は DISH の従業員ではありません。クラウドの柔軟性のおかげで簡単に拡張できました」と Berrahil 氏は述べています。「Atlassian Cloud Enterprise では、Atlassian Analytics や Data Lake などの特定の機能に早くアクセスでき、サポートも向上しました」
クラウドの柔軟性のおかげで簡単に拡張できました”
Said Berrahil
5G Technology 社、副社長
データ中心
データの活用について言えば、DISH Wireless は Atlassian Cloud 製品と Marketplace アプリを採用してインフラストラクチャのデータを充実させ、コミュニケーション、コラボレーション、効率、意思決定を安全に向上させています。DISH のベンダーは、プロジェクトや製品の管理からチケット管理、請求書に至るまで、あらゆることにアトラシアンのツールを使用することを期待されており、これにより、DISH はこれまでにない可視性を得て、十分な情報に基づく意思決定を行えるようになりました。
「複数のパートナーとのコミュニケーション、イノベーション、作業を並行して行うには、Atlassian Cloud が必要だ」と Berrahil 氏は述べています。「これが私たちの「共通言語」であり、ベンダーとの対話には英語ではなく、Jira を使っています」
DISH Wireless は、ベンダーの機密保持と共同イノベーションを両立させるため、独自の方法でアトラシアンのプラットフォームを設定しました。「セキュリティ パラメータを設定し、企業全体の全体像を把握しながら必要に応じてベンダーのデータの整合性とセキュリティを確保できるようにしました」と Berrahil 氏は述べています。
氏は次のようにも述べています。「データがあると、ベンダーとの会話はまったく異なるものになります。ベンダーに、"SLA では 7 日ですが、あなたの計算では 20 日 です。調査時間を短縮するために協力しましょう" と言うことができます」
Marketplace アプリは、DISH のデータ活用に大きな役割を果たしてきました。たとえば、チームは Tempo Timesheets for Jira を導入し、ベンダーに対して Jira から時間を追跡し、請求書を提出するように要求しました。最高ネットワーク責任者は、オフィスの外に「No Jira, no money (Jira がなければ収益もない)」と書かれたポスターさえ貼り出しています。
Jira をこのように使用し、ベンダーの支払いフローにタイムトラッキング データを取り込むことによって、DISH では請求対象の作業と同じシステムで完了した作業を簡単に検証することができます。「これはバックエンドに役立つだけでなく、開発ライフサイクル全体で何が起こっているのかについて透明性も得ることができます」と Berrahil 氏は語ります。
このようなアプリや統合は、DISH チーム メンバーがアイデアを次の段階に進めるのにも役立っています。「私は、何でも自分たちでやろうとしないことを学びました。私はチームに、協力してイノベーションを並行させ、他の人々やテクノロジーを活用するよう伝えています」と氏は述べています。
チーム レベルと戦略レベルのリアルタイムのデータがあるため、より良い意思決定を下し、マイルストーンを追跡し、達成のためには何をすべきかを理解することができます”
Said Berrahil
5G Technology 社、副社長
完全な自動化
DISH Wireless は、効率と正確さを求め、ワークフローを可能な限り自動化しました。
具体的には、DISH Wireless はテストと根本原因分析のプロセスを自動化し、よりデータ中心のものにしました。テスト用として、チームは Jira の自動化を設定し、チケットをオープンし、詳細なデータを追加し、完了したらクローズするようにしました。また、以前は情報が不十分であったため、根本原因をできませんでしたが、今ではチケットが自動的に作成され、新しいデータが 10 分ごとに追加されます。
DISH Wireless はクラウド上で作業し、データを活用し、自動化することによって、組織と 5G の未来を変革していきます。
作業速度が 90% 以上アップし、追跡力が向上したため、完全な安心感がえられます。
DISH Wireless は、Atlassian Cloud Enterprise を利用して社内の業務を円滑にしているだけではありません。クラウドベースの一元的な統合システムでコラボレーションすることによって、従業員や数十ものベンダーが製品ライフサイクル全体で迅速に作業できるようになりました。
Berrahil 氏は次のように報告しています。「問題のトリアージにかかる時間が 61 日から 6 日に短縮され、不具合の解決に要する時間が 120 日から 7 日に短縮されました。効率性の向上は非常に重要なものです。Atlassian Cloud なら、さまざまなドメインにわたる全体像を把握して、それらのマイルストーンの達成に向けて順調に進んでいるかどうかを判断できます」
エンジニアは作業効率が向上するだけでなく、セキュリティやダウンタイムの懸念がなくなるため、より戦略的なプロジェクトに集中することができます。
現在、4,000 人以上の DISH Wireless の従業員が Atlassian Cloud Enterprise を使用しています。DISH Wireless は、今後数年間で、他の事業部門を Atlassian Cloud に移行し、異なるベンダーやシステムをすべて接続して、DISH エンタープライズとしてベンダーやツールにとらわれない、1 つのプロセスを構築して大きく成長することを目指しています。
DISH がアトラシアンの支援を受けて計画を進めていく中、チームは、国内で最新かつ最速の 5G ネットワークだけでなく、通信プロバイダーとベンダーが連携するための最新かつ最速の方法を構築できることに期待しています。