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アトラシアン + Rivian

Atlassian Cloud に一元化してガバナンスを導入することで、ツールにかかる費用を年間 250 万ドル節約できることがわかりました。これは年間 36% のコスト削減になります。

Emily Novak 氏
デジタル ワークスペース & ソリューション、プロダクト マネージャー

36%

アトラシアンのクラウドに一元化することによる年間のツール コスト削減

750 以上

1 つの自動化ソリューションによって 1 年間で節約できる 1 人あたりの時間数

2,200

アトラシアンで管理する毎月の社内購入リクエスト

Rivian について:

Rivian (NASDAQ: RIVN) は、先駆的な電気自動車とアクセサリを開発および製造するアメリカの自動車メーカーです。同社は、仕事でも遊びでも優れた性能を発揮するように設計された革新的で技術的に高度な製品を開発しており、世界的なゼロエミッション輸送とエネルギーへの移行を加速させることを目指しています。

業界

自動車

場所

南北アメリカ大陸

従業員数

大規模企業

ユーザー数

10,000

Marketplace アプリ

Rivian がアトラシアンのクラウドに一元化することにより、年間 250 万ドルを節約し、満足度を大幅に向上させ、規模を拡大した方法

課題: Rivian が電気自動車の革新的なスタートアップから上場企業へと成長するにつれて、ツールセットも増大し、効率性、効果性、ユーザー エクスペリエンスが低下してきました。

解決策: Rivian では、Atlassian Cloud Enterprise に一元化し、Jira、Jira Service Management、その他の統合ツールを活用して作業方法を改善しました。

影響: この EV のパイオニアは、自動化によって年間のツール コストの 36% 削減と、1 人あたり年間 750 時間以上の節約を実現しました。また、自律性とガバナンスのバランスを取ることでユーザー エクスペリエンスも向上しました。

コラボレーションによるカーボン削減の促進

SUV やトラックは山道を走ることがあります。Rivian は、いわば山道を切り開いています。完全電動のピックアップ トラックを消費者市場に投入した最初の自動車メーカーとして、Rivian は大気の炭素化を止めるというさらに大きな使命に取り組んでいます。

Rivian は、2040 年までにネットゼロ炭素排出を達成するという気候変動対策に関する誓約に署名しました。これは、パリ協定よりも 10 年早い目標です。この目標を達成し、世界が持続可能なエネルギーへの移行を進めるためには、個人と業界全体が結束して、特定の技術やプロセスだけでなく、それらを取り巻く広範な文化やシステムにいたるまでのすべてを再考する必要があります。

「コラボレーション文化を築くことは、当社が使命を果たすために非常に重要です」と Rivian は述べています。この大きな課題に取り組むチームは、アトラシアンのクラウド プラットフォームを使って作業を強化しています。

Rivian が革新的なスタートアップから世界的に有名な上場企業へと急速に成長するにつれ、そのツールのコレクションも増加し、効率性、効果性、ユーザー エクスペリエンスが低下しました。目標を達成するために、ツールと作業方法を改善する必要がありました。

この EV のパイオニアは、Atlassian Cloud Enterprise に一元化して作業方法を改善することで、年間 250 万ドル以上を節約し、より多くの情報に基づいた意思決定を行い、自律性とガバナンスのバランスを取ることでユーザー エクスペリエンスを向上させています。

Atlassian Automation を使うと、そのプロセスの関係者は、管理作業にかかる時間を毎月最大 60 時間節約できます。自動化の活用は、単なる時間の節約にとどまらず、自由をもたらします。時間をもっと有効に活用できます。

Mike Hayes 氏
デジタル ワークスペース & ソリューション、シニア アーキテクト

大幅な成長の後に統合と移行におけるビジネス ケースを構築する

4 年間で Rivian の従業員数は大幅に増加しました。同社は、90 を超えるチームがイノベーションのために求め、必要としてきた自由を維持したいと考えていました。しかし、大きな目標を持つ他の急成長企業と同様に、Rivian も効率化と節約のために作業方法を標準化する必要がありました。

そうした課題に取り組むために、Rivian は明確な目標を掲げて委員会を設立しました。その目標は、従業員が利用できるシステムやツールの選択を改善すると同時に、チームが最善を尽くすために必要なプラットフォームを調整することです。

当時、同社には複数のソフトウェア スイートがありました。プロダクト マネージャーの Emily Novak 氏とデジタル ワークプレイス & ソリューション チームは、各ツールセットを分析して、部門間の使用状況を詳細に把握しました。

従来のツールの使用状況に関する Rivian の分析


チームの分析の結果、Jira が最も使用頻度が高いだけでなく、他のツールと機能や特長が重複していることもわかりました。「アトラシアンに一元化するのが最も理にかなっていました」と Emily 氏は言います。「アトラシアンのツールはユーザーのニーズを満たしており、多くの人がすでに Jira を使用していました。私たちに必要だったのは、さまざまなプロジェクト管理のニーズをそのプラットフォームに統合することでした」

関係者は、Jira を導入し、他の関係者と連携させることで、レビュー プロセスを最適化する方法を見せるまで、自分たちに何が不足しているかを知りませんでした。

Emily Novak 氏
デジタル ワークスペース & ソリューション、プロダクト マネージャー

何百万ドルも節約し、ユーザーを満足させるソリューション

デジタル ワークスペース & ソリューション チームは、これらのデータを基に、Rivian がツールを統合し、従業員の連携、コミュニケーション、コラボレーションを向上させるためのビジネス ケースを構築しました。アトラシアンのビジネス バリュー アドバイザリー チームのリード、Ben Center と提携して、一連のコスト削減予測を実施しました。

「Atlassian Cloud に一元化してガバナンスを導入することで、年間 250 万ドル節約できることがわかりました。これは年間 36% のコスト削減になります」と Novak 氏は語ります。「このプロセスには、ツール間で重複するアカウントを削減し、ガバナンスを強化し、Atlassian Marketplace アプリと重複する他のアプリのアドオンを制限することが含まれます」

節約の可能性があるため、Rivian の財務チームはアトラシアンが最善のソリューションであると確信しましたが、他のツールに慣れていたユーザーの中には、当然のことながら躊躇する人たちもいました。ユーザーの懸念を解消して支持を得るために、デジタル ワークスペース & ソリューション チームは「話すより見せる」アプローチを取りました。Jira と Jira Service Management を使って、メールに頼らずにお互いや外部ベンダーとコラボレーションする方法を関係者に見せました。シニア アーキテクトの Mike Hayes 氏は、「Jira がどのように機能するかを見せたところ、誰もがそれを望んでいると言いました」と話します。

Emily 氏はこう付け加えます。「また、従業員に安心してもらうために、アトラシアンに慣れるまで、現在の作業方法を廃止しないことにしました。どのようにプロセスを改善して最新化していく予定であるかを説明しました」Rivian は、チームがアトラシアンに慣れる間、従来のツールを使い続けられるようにすることで、移行を円滑に進められると期待していました。

デジタル ワークスペース & ソリューション チームは、ほとんどのユーザーからの全面的な同意と支持を得て、アジャイル移行とコミュニケーション計画の策定を開始しました。Rivian では、その後の 8 か月間にアトラシアンの移行サポート ツールを使用して、約 10,000 人のユーザーが作業の大部分を Atlassian Cloud Enterprise に移行しました。

ソリューション エンジニアリング マネージャーの Gustavo Moura 氏は、Rivian とアトラシアンのコラボレーションがこの取り組みの成功に不可欠だったことを明らかにしています。「アトラシアンとのパートナーシップが、この移行を可能した要素の 1 つです」と Moura 氏は言います。「調査の段階で、アトラシアンは推奨事項を提供してくれました。移行中には、移行をスムーズにするためにアトラシアンが開発したツールを見つけました。そして、その移行以来、アトラシアンはいつもオープンで、作業管理製品の改善に積極的に取り組んでいます」

意外な変革管理戦略が信頼と長期的な導入を推進する

Rivian は、移行と一元化のプロセス全体において、明確で頻繁なコミュニケーションを行い、質問がある人やトレーニングが必要な人のためにオフィス アワーを開催し、迅速なサポート用の Slack チャンネルを開設し、さらに Mike 氏が「意図した短期的な非効率」と呼ぶものを受け入れることで、変化を管理しました。

例えば、一部のワークフローでは、同じワークフローに 2 つの重複フィールドを一時的に保持していました。「それらは同じデータを持つ同じフィールドですが、最初は皆が慣れているものを表示させるために、この 2 つを保持しました」と Mike 氏は説明します。「同じフィールドを維持するために、背後で Atlassian Automation を使用し、時間が経つにつれて重複を減らしていきました。無理やり押し付けて、反発を招くようなことはしませんでした」

こうした短期的な非効率性を受け入れることで、ユーザーとの信頼を築き、長期的な導入の基盤を整えることができました。

購入リクエストのプロセスを変革して、時間とお金を節約する

Rivian は、アトラシアンのクラウドを使用して、いくつかのプロセスを変革し、新しいチームワーク ソリューションを構築し、効率性、効果性、ユーザー エクスペリエンスを向上させました。そのようなソリューションの 1 つが、あらゆる種類とサイズの購入を審査する内部購入レビュー (IPR: Internal Purchasing Review) システムです。

以前は、300 人以上の関係者がさまざまなツールを使用して、毎月約 2,200 件の購入を送信、審査、承認していました。その数は増え続けています。このプロセスは機能していましたが、信頼できる情報源のない状態で、サイロ化された部門、反復的なワークフロー、さまざまなツールにより、効率と拡張性が妨げられていました。

「Coupa ではチェックを省けますが、背景情報が必要となります。背景情報がなければ、支出を管理するのは困難です」と Hayes 氏は話します。「現在、当社では Coupa を使用して決済を行いますが、アトラシアン製品には背景情報と答責性があります。」

新しいソリューションによるスピードアップと標準化

これらの課題を解決するために、デジタル ワークプレイス & ソリューション チームは Jira Service Management、アセット、Jira、他の統合ツールを利用して、新しい IPR ソリューションを構築し、ユーザーの自由や効率と、ビジネスの標準化やコントロールのバランスを取っています。

Novak 氏は次のように述べています。「Coupa を Jira Service Management と統合することで、Coupa のデータを JSM に取り込んで、履歴を参照し、各部分の追加情報を得ることができます。私たちがそのデータを Jira に取り込み、他の関係者と連携させて、審査プロセスを最適化する方法を示すまで、関係者は自分たちに何が不足しているかを知りませんでした」

これで、ユーザーは Coupa 経由で購入リクエストを送信できます (Jira Service Management でも受信に対応できます)。

Coupa 経由での購入リクエスト

その後、送信されたデータは自動的に Jira Service Management チケットに取り込まれます。

チケットは財務チームに割り当てられ、4 段階の審査が開始されます。

  1. まず財務部門が、予算を利用できるかどうかを判断します。
  2. 財務部門が承認すると、リクエストは財務チームのサブグループである Spend Control Tower に送信され、その購入が会社の優先度やルールに合っているかどうか判断されます。
  3. テクノロジーの購入では、リクエストは自動的に技術審議会 (IT 組織の一部) に渡され、提案されたソリューションがテクノロジーの観点から評価されます。
  4. 最後に、購入額が $200,000 を超える場合は、調達審議会 (調達チームの一部) が、即時で購入すべきか後で購入すべきかを判断します。
Rivian の間接購入ワークフロー
Rivian の間接購入ワークフロー


これらレビューの各段階、つまり「ゲート」には、関係者が Jira 内で完了するタスクがいくつかあります。

たとえば、Spend Control Tower では毎週 5 回会議を行い、リクエストを審査しています。アトラシアンの自動化ルールにより、一連の詳細なメールが審査会と関係者に送信されます。メールには、会議のスケジュールやアジェンダに関する情報、今後の会議に関する通知、週の終わりのすべての会議活動に関する要約が含まれます。

購入リクエスト会議の出席者や関係者とのコミュニケーションに使用されるメール一覧表
購入リクエスト会議の出席者や関係者とのコミュニケーションに使用されるメール一覧表


「アトラシアンの自動化によって、購入プロセスでの各関係者は、管理作業にかかる時間を毎月最大 60 時間節約できます」と Hayes 氏は話します。「自動化の活用は、単なる時間の節約にとどまらず、自由をもたらします。時間をもっと有効に活用できます」

ソリューションを作成し、これらの審査の「ゲート」を管理すること自体でも影響を与えたでしょうが、Novak 氏と Hayes 氏のチームはさらに多くのことを考えていました。

自動化をカスタマイズしてユーザー エクスペリエンスを向上

デジタル ワークプレイス & ソリューションは、購入審査プロセスの合理化に加えて、すべての関係者に最高のエクスペリエンスを提供するために、あらゆるフィールドとメールを慎重に検討しました。たとえば、コスト見積もりは、承認者が読みやすいようにドル記号とカンマを使用して表示されますが、アトラシアンの自動化ルールでは、計算やレポート用に背後ですべての書式が取り除かれています。

各メールもユーザーを考慮して作成されました。以前は、これらのメールの作成や送信を手作業で行っていたために何時間もかかり、エラーが頻繁に発生していました。今では、ユーザーは考え抜かれたテンプレートを利用して、素早く承認して自動送信を待つか、変更を加えてプレビュー表示してから手動で送信できるようになりました。

会議の出席者名が Outlook や Slack に正しく入力されるように書式設定することを含め、詳細を見落とすことはありませんでした。たとえば、IPR プロセスが停止するエラーが生じると、関係者は自動的に Slack 通知を受信します。このメッセージは、エラーについて適切な担当者に通知するだけでなく、エラーの解決方法や、質問がある場合の連絡先についての明確な指示も提供します。

Slack エラー通知の自動化では、状況や解決の手順を提供
Slack エラー通知の自動化では、状況や解決の手順を提供


さらに、レビュー担当者が IPR ワークフローのフィールドを調整または追加したい場合、開発者の支援を必要とせずに、セルフサービスで行うことができます。このように、ユーザーが自主的に処理できるようになりましたが、Rivian では、さらに構成管理データベースとしてのアセットによって事前定義した多数のフィールドをユーザーが選択する標準化の階層も追加しました。

リクエストを審査する準備が整ったら、関係者は Jira Service Management で直接 IPR 会議を行い、その解決策を利用してそれぞれの購入リクエストを迅速に表示、承認、延期、または却下します。

IPR 会議の実施および各リクエストの対応に使用するアジェンダ
IPR 会議の実施および各リクエストの対応に使用するアジェンダ


関係者がリクエストを確認および管理している間、JXL for Jira Marketplace アプリを使用すると、Excel のように各アイテムを編集し、体系化できるようになります。これは、IPR やその他のワークフローでもユーザーにとって使いやすい重要な機能です。Mike は次のように述べています。「大げさではなく、JXL シートは生活を一新してくれます。私たちの多様なユーザーは、同じように幅広く多様なプロジェクトを抱えていますが、皆、JXL の利便性を強く感じています」

IPR プロセスに関わる Rivian のアトラシアン ツールやアトラシアン以外のツールのすべてが緊密に統合されているため、最新のデータは入力された場所に関係なく、常に各ツールに反映されます。たとえば、関係者が Coupa でリクエストのステータスや説明を変更すると、その情報は Jira Service Management でも自動的に変更されます。また、自動化ルールにより各チケットが適切なグループや個人にマッピングされるため、質問が生じた場合に、関係者は問い合わせ先を把握できます。

1 つの新しいソリューションが全社的な変革をもたらす

Rivian は、低炭素化の取り組みと同様に、小さなプロセスや技術の改善がいかに大きな影響を与えるかをすでに認識しています。Atlassian Cloud Enterprise に一元化し、社内購入審査フローなどの新しいソリューションを作成することで、すでに数百万ドルを節約し、ユーザー エクスペリエンスが向上して、イノベーションに必要な自由を失うことなく拡張するための基礎を構築しました。さらに、Rivian は Atlassian Analytics によって、アトラシアン製品のすべてのデータを活用してレポートやダッシュボードを作成できるため、より多くの情報に基づいた意思決定を行うと同時に、サードパーティ アプリにかかる費用を削減できます。

現在、従業員はアプリの切り替え、チケットの更新、アジェンダの作成、会議の要約のメール送信などの基本的な作業ではなく、問題解決と話し合いを必要とする作業 (購入を承認すべきかどうかを話し合う会議など) で連携することに貴重な時間を費やしています。さらに、ユーザーはより多くの背景情報や履歴を参照できるため、より適切な決断を下すことができます。

デジタル ワークプレイス & ソリューションは、Rivian のサービス組織、施設、ベンダー管理プロセスの一元化など、改善のための新しいユース ケースやアイデアを見据えています。「IPR ソリューションは他のプロセスにも適用できます。今ではデータとツールのすべてが関連付けられているからです」と Hayes 氏は話します。

従業員用のツールから顧客向けの乗用車まで、Rivian は協力的な考え方でそれぞれの課題に取り組み、一人では不可能な目標を一緒に達成しようとしています。Rivian は次のように書いています。「私たちの物語は、私たちの地球とそこに住む文化を今後何世代にもわたって守るという、1 つの使命を心に留めて団結する人々の物語です」

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