新たに採用した社員を成功に導く
新しいポジションに適した人材を採用するまでには数週間、あるいは数か月間かかる場合があります。採用が成功しても、次は新入社員を成功に導くために準備する必要があります。そこで 90 日計画テンプレートの出番です。このテンプレートを使えば、採用後の入社手続きを合理的なシステムとして作り上げられます。新入社員に自社の価値を紹介するとともに、主要な人物とリソースを提示し、今後の目標とマイルストーンを設定します。このテンプレートには、新入社員の入社後の手続きをスムーズに進めるために必要なものがすべて揃っています。
新入社員には学ぶべきことが山ほどあります。まずは、新たに入社した人が新しい環境に慣れるのに役立つリンクとリソースを集めることから始めましょう。90 日計画テンプレートでは、これらを 2 つのセクションに分けています。テンプレートの上部には、テクニカル・サポート、給与と福利厚生のシステム、ユーザー・ディレクトリなどへのクイック・リンクがあります。もう一方のセクションはテンプレートの下部にあり、Slack チャンネル、社内用語集、チームや企業文化に関するリソースなどがあります。
これらのリソース・セクションは、必要に応じて包括的にすることも、シンプルにすることもできます。それぞれのリソースの違い、各リソースの重要性、使用方法について新入社員に説明するようにしましょう。その情報がリンク先のページに記載されていない場合は、90 日計画の各リンクに簡単な説明を記載します。
チーム メンバーとそのチームが担当するプロジェクトのリストを「Meet your team(チーム紹介)」に作成します。左側の列に「/user profile」と入力して、各メンバーの写真とともに連絡先の情報を表示します。こうすることで、新入社員はチーム メンバーの一人ひとりと関係を築くのに必要な情報を得られます。
すべてを自分で記入する必要はありません。チーム メンバーにプロジェクトの内容についてまとめてもらい、面白い情報もいくつか追加してもらい ましょう。あなた自身の負担が軽減されるとともにオリジナリティも加わるため、新入社員はこれから一緒に働く人たちの人物像をイメージできます。
入社 1 週目に対応しなければならないミーティングやトレーニング、タスクを管理するのは簡単ではありません。新しい IT システムを使うことになる場合は特に大変です。入社 1 週目のスケジュールを 90 日計画に含めることで、新入社員は必要な情報を自分で管理してスケジュールどおりに進められるようになります。
あらゆる情報をスケジュールに取り込む必要はありませんが、参加しなければならない重要なトレーニングやミーティング(およびその担当者と開催場所)などの大切なイベントを含めるようにしましょう。情報が重複していてもかまいません。必要な IT システムを設定するまでには時間がかかるため、最初のうちは印刷したコピーを用意しておくとよいでしょう。
最初の 90 日間で新入社員に達成してほしいことを検討し、その中の 3 個から 5 個をマイルストーンとして選択します。ここでは SMART(具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、関連性がある(Relevant)、期限が明確(Time-bound))を使ってマイルストーンを設定しましょう。マイルストーンを決めることで新入社員は自分で進捗を管理できるようになります。
求める結果を洗い出したら、それに到達するために新入社員が取るべきステップをリストアップします。ステップの数はなるべく少なくしてシンプルにします。目標は、新入社員が仕事のコツを覚え、進めていくうちに自信が持てるようなものにします。一度に多くを詰め込みすぎて新入社員を圧倒してしまわないようにしましょう。
ウェルカム・メッセージとガイダンスをカスタマイズして、新入社員が歓迎されていることを感じられるようなものにします。絵文字やチームの写真を加えるなど些細なことで違いが生まれます。テンプレートを作成しながら、そこにオリジナリティを加える方法を考えてみましょう。
1 週目のカレンダーは、このテンプレートにおいて重要な役割を担います。トレーニング・セッションや書類の記入で埋め尽くす必要はありません。新入社員と既存のメンバーの交流を深めるための、チームでのコーヒー・ブレイクやランチも検討してみてください。