課題ログ・テンプレート

記録する課題の種類（問題や変更リクエストなど）や、対象となるプロジェクト・フェーズを明確にして、課題ログの目的を定義します。同様に、製品所有者は作業開始前に、当初のプロジェクトのスコープを概説します。課題ログが貴重なツールとなるよう、課題ログのスコープを検討し、チーム全員にその使用方法を知らせる必要があります。

取得する必要のある重要な情報を判断し、必須フィールドを作成します。これらのフィールドは課題解決プロセスによって異なりますが、通常は課題の説明、優先度、ステータス、所有者などがあります。含める必要のある主要なフィールドには、次のようなものがあります。

• 課題番号：各課題に一意の識別子を付け、問題を簡単に参照できるようにします。
• 課題の説明：問題に関する簡潔で詳細な説明を記述します。
• 記録日：チーム・メンバーが最初に課題を報告した日を書き留めます。
• 報告者：課題を最初に報告した人の名前を記載します。
• 所有者：課題を解決する人またはチームの名前を記載します。
• ステータス：課題の現在の状態（たとえば、オープン、進行中、解決済み、クローズ、保留など）を記録します。
• 優先度：課題の重要度（高、中、低など）を記録します。
• 重大度：課題がプロジェクトに及ぼす潜在的な影響（クリティカル、メジャー、マイナーなど）を特定します。

課題ログのメリットの 1 つは、課題を文書化できることです。もう一つのメリットとして、課題を完了まで追跡できます。課題ログを利用して、誰かが課題を把握した瞬間から解決まで、課題の流れを監視します。このシステムにより、作業を完了したメンバーや、その方法を一貫して記録できます。

定義したワークフローを作成すると、チーム・メンバーと関係者のプロセスが明確になります。必要なステップや、解決策がすぐにわからない場合に課題をエスカレートする方法を概説します。課題ログ・テンプレートはカスタマイズ可能で、作業方法に合わせて柔軟に対応できるため、それを踏まえてワークフローを構築します。

課題ログ・テンプレートをチーム・メンバーと共有して、全員がその存在と目的を把握できるようにします。テンプレートは、作業管理システムからアクセスできる必要があり、メンバーがその場所をわかっていて、常に最新版を入手できるようにします。

課題ログが放置されたドキュメントにならないようにするには、定期的にレビューを行い、最新の状態に保ちます。チームがスプリントの開始前に製品バックログをレビューするのと同様に、関係者は課題ログのレビュー・更新を行い、レポートの正確性を確認する必要があります。