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「Data Center にアップグレードすることでチームのスピードとパフォーマンスを向上できるようになって、クラウドへ移行する方法とタイミングを計画するために必要な時間を確保できました」

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立方体
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メッセージの吹き出し
雲とチェック マーク付きの盾をつないでいる斜めの破線

80%

TBD

設定の削減

66%

TBD

クリーンアップ後の Confluence スペースの削減

0

TBD

アップグレードに必要なダウンタイム

IAG が Atlassian Data Center を最適化して移行し、より強力で回復力のある職場を作り出した方法

オーストラリア最大の保険会社である IAG は「より強力で回復力のある IAG を作り出す」ことを目標に、アトラシアン製品を含む多くの社内システムをクラウドへ移行するなどのデジタル変革を開始しました。しかし、IAG が Atlassian Cloud への移行を計画し始めると、差し迫ったシステムの課題を解決してインフラストラクチャを管理するための暫定的なステップが必要なことがわかりました。サーバー インスタンスを最適化 (設定の 80% 削減など) してから AWS の Atlassian Data Center に移行することで、IAG は数か月間でスピード、安定性、拡張性を向上させました。これによって、今後のアトラシアンのクラウド サービスへの移行を合理化する重要な準備を整えました。

元来、保険会社ではリスクの分析を主要な業務としています。また、Insurance Australia Group (IAG) の社内文化として、計算されたリスクをあえて冒して全社一丸となって取り組むというものがあります。したがって、同社が野望と慎重さを併せ持ってデジタル変革に取り組んでいるのは当然のことです。

「より強力で回復力のある IAG を作り出す」ための戦略の一環として、同社は主要なプラットフォームを再構築してアジリティを高めることで、カスタマー エクスペリエンスの変革に取り組んでいます。この取り組みには、アトラシアン製品を含む多くのプラットフォームをクラウドに移行する計画が含まれています。IAG の野望はクラウドへ移行することを示していますが、分析では Atlassian Data Center を「一時的に利用する」ことが示唆されました。

クラウド移行の最初のステップでは、IAG はインフラストラクチャの制御を当面の間犠牲にすることなくクラウド機能を活用するため、アトラシアンのプラットフォームを AWS の Data Center に移行することを選択しました。サーバー インスタンスを最適化してから Data Center に移行することで、チームは生産性、安定性、拡張性を向上しながら、クラウド移行の野望を達成するための合理的な行程を計画しました。

クラウド移行の行程における暫定的なステップ

IAG は長年にわたり「お客様をより迅速にサポートするために」アトラシアンのソリューションを利用してきました、と CD ツールチェーン デリバリー リードである Sharon Warner 氏は説明します。2010 年頃、エンジニアリング チームは初めて Jira および Confluence Server を採用して、これらのツールは組織全体に必要不可欠なものとして普及していきました。時間が経つにつれて IAG のアトラシアン製品のユーザー数は増加して、サーバー プランの上限を超え始めました。システムに負担がかかり、スピードやパフォーマンスが低下するようになってきました。

IAG のニーズも時間と共に拡大していました。リーダーと従業員は、成長を追跡して管理する詳細なレポート機能、パフォーマンスや脆弱性のより優れた監視機能、同社のような企業に最適な追加機能を必要としていました。

その後、2019 年の Atlassian Team イベントで、デジタル変革とクラウド移行に関する他社の事例を聞いたときに、IAG のエンジニアリング チームには名案が浮かびました。「マネージャーが『クラウドに移行したい!』と言ったのです」と Sharon Warner 氏は当時を振り返ります。「しかし、会社に戻ってみると、現実を突きつけられました。目指しているのはクラウドなのですが、移行前に暫定的なステップが必要なことに気づきました」

IAG はスピードとパフォーマンスに関してより迅速に解決する必要があったことや、SaaS への移行を適切に準備する時間がなかったことなどが課題としてありました。IAG はクラウド導入活動のガバナンスに対する社内フレームワークも開発していました。移行するための最初のワークロードの 1 つとして、アトラシアン製品スイートは新しいプロセスを証明する有益な方法でした。

IAG チームはアトラシアンの Cloud ロードマップを引き続き監視することで、移行のタイミングについて十分な情報に基づいて決定を下せるようになりました。AWS の Data Center では差し迫った課題を解決して管理し、クラウドへの道筋をつける最適な足掛かりが示されました。「Data Center にアップグレードすることで、クラウドに移行する方法とタイミングについて賢明な判断を下せます」

スムーズな Data Center アップグレードのための最適化と移行

エンジニアリング チームは、社内でアトラシアン製品の利用価値を高めることがカスタマー エクスペリエンスの向上につながる仕組みを示して、Data Center の承認と資金提供を受けた後に、アップグレードに「最適化して移行」アプローチを採用しました。

最初にチームはワークショップを主催して、主要な協力者がお互いの役割やそれぞれが直面している課題やプレッシャーを理解できるようにしました。このように共感して連携すると、より効果的な計画を最初から作成できるだけでなく、その後の複雑な問題も一緒に解決できるようになります。

ヒント

「チーム全体で最適なプロセスに関して合意します。1 人が必要なことを指示したり情報を入手したりするのではなく、全員がサポートできるプロセスを得るということです」- Michael Thornhill 氏、技術リード

「以前は、プロジェクトを作成するには 2、3 日待つ必要がありました。今ではあっという間に作成されて、Jira プロジェクトの 80% 以上が一貫性のある推奨設定になっています」

Sharon Warner
CD ツールチェーン デリバリー リード

チームが計画に合意してからの最初のステップは、サーバー インスタンスをクリーンアップすることでした。それによって、チームは迅速に成功をリーダーに示せました (特にパフォーマンスの向上やコストの削減に関して)。一方で、必須のデータ、ページ、スペース、構成のみを転送するようにしました。

「クリーンアップを機敏に実行してデータ分析を利用し、ユーザーが使用していたものといなかったものを確認しました」と Sharon Warner 氏は話します。「標準設定を作成するために、Jira のフィールド数を 56% 削減しました。また、課題タイプの数を 75%、ワークフローの数を 80% 削減しました。この作業は労力を要するため、慎重に行う必要がありました」

このクリーンアップ プロセス中に、IAG は Jira Software プロジェクトの 47%、Confluence スペースの 66% をアーカイブまたは削除しました。これによって、スムーズなアップグレードを実現しただけではなく、レポート データの一貫性と精度も向上しました。

ヒント

「[Data Center またはクラウドに] 移行する前にクリーンアップして標準化します。それが、将来のエンタープライズ ツールを構築する方法です」- Sharon Warner 氏、CD ツールチェーン デリバリー リード

2020 年下半期までに、エンジニアリング チームは最初の Data Center ノードに着手する準備を整えました。Confluence のアップグレードが完了に近づくと、Jira Software も Data Center にすばやく移行しました。約 1 か月以内で、両方のソリューションを完全にアップグレードして導入の準備が整いました。

ヒント

「すぐに本番に移行しないようにします。最初にテストして、システムの停止や速度の低下を回避します」- Sharon Warner 氏、CD ツールチェーン デリバリー リード

アップグレード プロセスを通して、IAG はアトラシアンのテクニカル アカウント マネージャーである Jared Winter にエンタープライズ レベルのサポートとガイダンスを依頼しました。「Jared は参加するとチームと文化にすぐに溶け込みました。メンバーはすぐに彼の知識と AWS に関する過去の経験を尊重しました」と Sharon 氏は話します。「Atlassian と IAG を連携させてこのアップグレードを実現するうえで、Jared は大変すばらしいサポートをしてくれました。Jared がいなければ成し遂げられなかったでしょう」

ヒント

「社外に任せっきりではなく社内の従業員がアップグレードに取り組むことで、従業員はシステムの構築方法やその理由に関するスキルと知識を取得できました。知識をチーム内で維持できているのはそのためです」- Jared Winter、IAG のテクニカル アカウント マネージャー

「常に対応型だった私たちは今ではより積極的になっています、ユーザーがツールを利用する理由はその安定性の高さにあります」

Sharon Warner
CD ツールチェーン デリバリー リード

将来に備えながら現状を改善

IAG が Atlassian Data Center を利用するようになり、組織全体のチームがより迅速かつ安全に協力して業務を行えるようになりました。

同社の 5,000 人以上の Confluence ユーザー (2 年間で 30% 増加) は、ナレッジ マネジメントや共有、ブレーンストーミング、リリースのチェックリストの管理、ポスト モーテムの完了、さまざまな場所やタイム ゾーンにわたるコミュニケーションにこのソリューションを利用しています。約 4,000 人のユーザー (2 年間で 45% 増加) は、Jira Software、Bitbucket、Bamboo も活用して、ロードマップ作成やスプリント計画からテスト、デプロイ、保守、ポートフォリオ管理に至るまで、製品開発ライフサイクルのあらゆる段階を対応しています。

新しいスペースやプロジェクトの作成を自動化しながら設定数を削減することは、従業員とビジネスにとって有益でした。「以前は、プロジェクトを作成するには 2、3 日待つ必要がありました。今ではあっという間に作成されて、Jira プロジェクトの 80% 超が一貫性のある推奨設定になっています」と Sharon Warner 氏は説明します。「それによってチームは各設定の繰り返し作業の 15 分間を節約して実際に不要な作業を減らし [クラウドに] 前進するためのツールを準備できます」長期的には、その 15 分の積み重ねが 1 年足らずで 100 時間を超える節約になります。

また、IAG は Data Center によるより優れたロールアップ レポート機能も実現して、ユーザーが使用しているツールや使用方法をより詳細に理解できるようになりました。「ライセンスの規模を適正化して、重複したり未使用だったりする多数のツールの使用をやめる方法を確認するために、レポート機能が大変役立ちました」と Sharon Warner 氏は言います。「常に対応型だった私たちは今ではより積極的になっています、ユーザーがツールを利用する理由はその安定性の高さにあります」

従業員は Data Center ソリューション一式をすぐに利用して、特に規模が拡大して拠点が増えた場合でも、より迅速に作業してさらなる価値を提供できます。今後、チームはこれまで以上に自分の能力に自信を持って、ビジネスと業界の変革に伴う変化のペースに遅れずに付いていけます。

「日々のルーチン ワークに追われることなく、ユーザーの質問に回答できるようにします。重要なのは、何かをやってもらうことではなく、自分には何ができるかということです」

Michael Thornhill
技術リード

「簡単に実行」: シンプルで標準化した拡張可能なシステムで前進

エンジニアリング チームがこれまでの軌跡を振り返ってみると、Atlassian Data Center にアップグレードすることによってデジタル変革に大きな一歩を踏み出して、より強力で回復力のある IAG を生み出せたことは明白な事実です。

管理を維持しながら効率、標準化、拡張性を向上するという当初の目標を達成したことに加えて、Data Center に移行したことによって安心感が得られてチームが提供できる付加価値が示されたことを、Sharon Warner 氏と Michael Thornhill 氏は評価しています。「Data Center によって、すべてを自動化するゼロダウンタイムのアップグレードを実行できます。以前はインデックス再作成などの作業に約 12 時間かかり、しかもそれを勤務時間内に完了する必要がありました」と Warner 氏は言います。Thornhill 氏は「とにかく簡単です。従業員が変更を行うのを近くで確認することすらありません」と付け加えました。

時間の節約とユーザーの信頼の向上によって、エンジニアリングとビジネスの関係も変わりました。「最大の変化は、パフォーマンスと可用性の低下に関して謝罪していたのが、ユーザーに付加価値を提供して Atlassian Cloud への今後の行程に集中する時間を持てるようになったことです」と Sharon Warner 氏は話します。「日々のルーチン ワークに追われることなく、ユーザーの質問に回答できるようにサポートしています。重要なのは、何かをやってもらうことではなく、自分には何ができるかということです」と Michael Thornhill 氏は賛同しています。

こうした効率性と関係の向上は、IAG のデジタル ジャーニーの次のステップの基礎を築いています。Atlassian Cloud 製品への移行の準備を整えるために、チームはさらに 27% の Jira Software プロジェクトと 6% の Confluence スペースをアーカイブしました。また、Data Center によって時間とリソースを解放することで、チームは自信を持って他の既存のツール (Bitbucket や Bamboo など) の最適化や新しいツール (ProForma など) の導入に焦点を移せるようになります。

変革のすべてのステップを通して、IAG の文化やアトラシアンとのコラボレーションが順調な進展の鍵となっていると Sharon Warner 氏は話します。「私たちはチーム (アトラシアンを含む) として緊密に連携して、お互いをサポートして信頼し、勇気を出して早期に問題を指摘し、変革の過程で楽しむようにしています。アジャイル手法を適用して、協力して作業を優先順位付けることで、その行程が Data Center への移行においてチームの成功に大きく貢献していることを全員が理解できるようになります」

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