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ソニー・ミュージックパブリッシング + アトラシアン

デジタル変革は近年よく耳にする流行語ではありますが、Jira Service Management はそれを具体化するために一役買っています。

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データの可視性向上による新たな雇用の創出

ソニー・ミュージックパブリッシングは、Jira Service Management を使用して 400 万曲を超える複雑なプロセスを合理化および自動化

世界でナンバーワンの音楽出版企業であるソニー・ミュージックパブリッシング (SMP) は、毎週何千もの新規リクエストと、芸能活動や生活を同社に頼っている多くのソングライターが作成した 400 万曲以上の楽曲コレクションを管理しています。SMP は、これまで、主に電子メールや内蔵ドライブを使用して多くのデータの受信と転送を行っていましたが、リブランディングに伴い、ワークフローとテクノロジーをどのように改善できるかを模索する機会を得ました。Trundl やアトラシアンと提携して、Jira Service Management でエンタープライズ サービス管理プロセスを変革することで、SMP は毎年数千時間を節約し、重要なデータの可視性を高め、海外の関連オフィスや世界中のソングライターに、より迅速で優れたサービスを提供することができています。ビジネスはもちろんのこと、お互いを大切にすることは約束の一部なのです。

デバイスで楽曲を再生したり、映画の中で聞いたり、ライブのパフォーマンスとして視聴する場合、その主役は歌手であることがほとんどです。しかし、その歌手の背後には (同一人物の場合もありますが) ソングライターの存在があります。彼らも同等の評価を受け、公平な報酬を受けるに値する人たちです。ソングライターのキャリアの初期では、通常、自分の楽曲が「利用」された回数、つまり再生、使用、放送、購入された回数を追跡するのは非常に簡単です。しかし、楽曲の人気が高まり、無限に近い数のチャネルで配信されるようになると、その複雑さは頂点に達します。利用内容を追跡し、すべての関係者が期限内に支払いを受け取れるようにするには、最高水準のテクノロジーと、大量のデータと多くの関係者を管理できるチームが必要です。それは、まさにソニー・ミュージックパブリッシング (SMP) が今日までに受けてきた評価そのものであり、その裏には Jira Service Management の貢献が少なからずあります。

世界でナンバーワンの音楽出版企業として、SMP はビートルズからスウェーデンの新進作曲家、そしてスペインの有望新人グループに至るまで、400 万曲以上のコレクションを管理しています。このコレクションは毎年数十万曲規模で増え続け、楽曲がどこで、どのように利用されたかに応じて、無数のソースを通じて数十億の収益ラインにつながっているのです。

2020 年まで、SMP のグローバル著作権管理チーム (GCA) は、標準的なオフィス ソフトウェアによる出版データの取り込みを行っていました。Outlook のルールや自動化を通じたシンプルなサービス デスクを活用し、プロセスの特定の部分を最適化していました。しかし、音楽業界の成長スピードとその需要を考えた場合に、その利用可能な性能、容量、および機能は満足のいくものではありませんでした。一方で、リクエストの量とチームによるニーズの複雑さは増すばかりでした。GCA は、インテーク プロセスを管理するにあたり、より効率的でスケーラブルな方法を必要としていたのです。そこで、ソリューション パートナーの Trundl をイノベーター兼ガイドとして迎え入れ、Jira Service Management を使用した強力で生産的なエンタープライズ サービス管理ソリューションの開発に着手しました。

非同期的な手動プロセスを、シームレスで自動化されたワークフローに変えることで、SMP はすでに毎年何千時間も節約しています。また、システムがより整理され、リクエスト データやステータスの可視性が高まったことで、同社のチームはソングライター、関連会社のグローバル オフィス、サード パーティー、およびライセンシーに対して、さらに迅速で優れたサービスを提供できるようになり、競争上の優位性を維持しながら、初年度だけで IT 分野や GCA での新しい雇用を創出しました。Trundl やアトラシアンと提携することで、SMP は自社のビジネスと従業員をより良くサポートするための新しい方法を考案したのです。得られたデータと効率性を基に、SMP チームはそれぞれの個人との働き方を再定義しつつあります。

すべてのエージェントや顧客が、完全な可視化や追跡を期待できます。これは、私たちが目指していたことの最も基本的で素晴らしい、かつ総合的な成果であったと考えています。誰もが自分自身や自分の楽曲の立ち位置を、いつでも正確に把握できるようになったのです。"

Alison Wood
グローバル著作権管理ディレクター

需要の高まりと現代的なリブランディングは新たな可能性を生む

GCA は、Jira Service Management によるプロセスの改善を試みた SMP における最初のビジネス チームでした。関係者の数は多かったものの、GCA の出版データを受け取るためのレガシー ワークフロー (自社開発のシステムに入力するためのもの) は、きわめて基本的で手作業に近いものでした。

レガシー データの取り込みと管理プロセス

  1. メールの受信: 世界 35 拠点の関連会社オフィスが、ローカル オフィスの公開データを GCA チームにメールで送信しています。
  2. データベース (ERP) の更新: GCA は、Outlook のルールと自動化機能を使用して、リクエストを適切なデータ チームにフィルタリングし、処理 (ERP による楽曲の作成と登録) を行います。
  3. 登録: SMP は、それぞれの収入源 (DSP、収集協会) へのグローバル登録を開始し、処理し、確認します。その結果、楽曲によるロイヤリティを受け取れるようになるのです。
  4. 収入の照合、計算、処理、支払い: 配信出版物の収益を、データ ベースの記録と照合し、利害関係者や関連する取引に応じて支払いを行います。
  5. 追跡: SMP は、予想される収入と、利用や使用によるデータを追跡します。

このプロセスにおける GCA の区間は、追跡や測定が難しく (関連会社や GCA の追加フォローアップ作業につながる)、拡張性もなかったため、SMP の楽曲コレクションが急速に拡大していることを考えると、ますます困難な課題となっていました。「私たちはどんどん大きくなり、新しい取引や新しい楽曲、さらには楽曲や契約の修正などが増えていきました。楽曲や取引は、規約の改訂や関連する利害関係者の更新により、何度も修正や更新が必要になる場合もあります。ボリュームとスループットに関するデータは IT 部門から入手できたものの、それが手元にあるわけではありませんでした」とグローバル著作権管理ディレクターの Alison Wood 氏は回想します。

GCA がこうした課題を認識し検討する一方で、SMP は自社リブランディング、つまり「再生」にも取り組んでいました。いくつかのチームは、これをプロセスやツールを改善し、チームやソングライターをより良くサポートするための絶好の機会だと考えていました。「「ソニー」という名前はテクノロジーの代名詞でもあります。私たちの目標は、その期待に応え、ソングライターを守り、サービスを提供するテクノロジーがあることをソングライターに知らせることです。それが、ソングライターとともに我々自身に課した責任なのです」と SMP の IT オペレーション担当ディレクター兼 Jira ソリューション アーキテクトの Jeff Pittman 氏は述べ、Trundl の共同 CEO である Patrick Howell 氏は、「デジタル変革にとって最適な時期、最適な文化、そして最適な動機でした」と付け加えます。

GCA が課題を解決し、将来の成長のための強固な基盤を築く潜在的なソリューションを模索し始めたとき、Jira Service Management はその候補として際立っていました。チームは、その高い設定可能性と、既存の Jira Software プラットフォームや、規模拡大に応じてサポートする他のアトラシアン製品との統合を高く評価しました。

Trundl は、Jira Service Management Cloud Premium により、SMP が「より大きな列車に対応できる、より良い線路を敷設する」ことができるようになることに同意したと Pittman 氏は回想します。GCA は、このツールの活用を通じて企業のサービス リクエスト管理を合理化し、チームや関連会社を受信トレイから解放したいと考えていました。Cloud Premium のデプロイは、高速なパフォーマンス、リモート ワーク、拡張性をサポートしながら、GCA が必要としていた重要な機能である、より多くの自動化ルールへのアクセスを提供する将来を見据えたソリューションを具現化したものです。「私たちは、「後でアップデートのために調達する必要がないように、今すぐ適切なツールを手に入れよう」と考えました」と Pittman 氏は回想します。「また、クラウドは拡張性を高めます。他の事業単位も私たちの活動を見て、「あれを導入したい」と言っていたので、需要が増えることはわかっていました」

SMP と Trundl は、Jira Service Management で何ができるかを模索し、それを実現する方法を模索し始めました。

Wood 氏は、この新しいプラットフォームが、特に時差をこえて非同期的に働く国際的なチームにとって、従来のシステムとは比較にならないほどの透明性と効率性をもたらすと述べています。「すべてのリクエストにおいて明確かつ簡潔なキュー、作業量、関連するステータスを見ることができます」と彼女は説明します。「完全な可視化や追跡は、すべてのエージェントと顧客も同様に得ることができます。これは、私たちが目指していたことの最も基本的で素晴らしい、かつ総合的な成果であったと考えています。誰もが自分自身や自分の楽曲の立ち位置を、いつでも正確に把握できるようになったのです」

GCA とその関連会社は、新しいワークフローによってプロセス全体がどれほど速くて簡単なものになったかを知り、すぐに採用を決めました。GCA Delivery Desk は発売後数週間で、GCA による一連の生産性向上に欠かせないツールとなり、他の事業単位の羨望の的となりました。

1 つのワークフロー、10 個の初期自動化、無限の新たな効率化

Trundl と GCA は、新しいエンタープライズ サービス管理ソリューションの計画を始めるにあたり、「可能性を思い描き、実行可能な最小限の製品を作り、それを追加する」という反復的なアプローチを取りました。「この段階では、デザインを見せびらかしたり、Jira Service Management の性能をひけらかしたりすることはありませんでした。ただ、可能性の種をまき、そこから芽が出て拡大するのを待つだけです」と Pittman 氏は説明します。

数か月にわたり、Trundl と GCA は、GCA Delivery Desk と呼ばれる MVP サービス リクエスト管理プラットフォームをコラボレーションにより構築しました。2020 年春に開始されたこのソリューションは、1 つの課題タイプからなる 1 つのワークフロー、9 つのユニークなリクエスト タイプからなる 1 つのフォーム、そしてプロセスの効率化と特定の微妙な違いを管理するための 10 個の自動化機能で構成されています。また、「サブタスク」も用意され、親チケットを増やしてサブタスクを委任したいチーム メンバーにもアピールしました。

Jira Service Management による新たなデータ配信と管理プロセス

  1. リクエストの取り込み: 関連会社は「GCA Delivery Desk」(Jira Service Management) により、2 分以内に簡潔かつ正確に入力フォームを記入します。
  2. 履行: GCA は、要求を「送信済み」、「承認」、「進行中」、「完了」(または、必要に応じて「拒否」または「一時停止」) の順に処理します。
  3. コラボレーション: 関連会社/リクエスト レポーターは、送信したチケットの確認、ステータスや進捗状況の確認、リクエストの共有および編集、デスクを通した GCA との連絡を行います。
  4. 統合: データは、他のシステムやダッシュボードで使用できるようになっています。
  5. レポート: エージェントとリーダーは、ダッシュボードを活用して、ステータス、アクティビティ、パフォーマンス、労働力のバランス、傾向をリアルタイムで分析できます。
ストーリーの画像

Wood 氏は、この新しいプラットフォームが、特に時差をこえて非同期的に働く国際的なチームにとって、従来のシステムとは比較にならないほどの透明性と効率性をもたらすと述べています。「すべてのリクエストにおいて明確かつ簡潔なキュー、作業量、関連するステータスを見ることができます」と彼女は説明します。「完全な可視化や追跡は、すべてのエージェントと顧客も同様に得ることができます。これは、私たちが目指していたことの最も基本的で素晴らしい、かつ総合的な成果であったと考えています。誰もが自分自身や自分の楽曲の立ち位置を、いつでも正確に把握できるようになったのです」

GCA とその関連会社は、新しいワークフローによってプロセス全体がどれほど速くて簡単なものになったかを知り、すぐに採用を決めました。GCA Delivery Desk は発売後数週間で、GCA による一連の生産性向上に欠かせないツールとなり、他の事業単位の羨望の的となりました。

私たちは、これまでに 200 以上の自動化を構築してきました。それぞれの自動化による節約時間が 1 日 2 分だったとしても、これは年間約 1,500 時間ほどの業務削減になります。しかも、これにはコンテキストの切り替えや、レポートの作成にかかる時間が考慮されていないにも関わらずです。このすべてが、今、手元にあるのです。

Jeff Pittman
IT オペレーション担当ディレクター兼 Jira ソリューション アーキテクト

効率性と有効性の飛躍的な向上

この新しいシステムによって、GCA チームの働き方や仕事に対する考え方が変わると同時に、さらなるロールアウトとイテレーションでは Trundl とのコラボレーションを継続しました。グループはバックログにコメントや提案を追加し、2 週間ごとに会議を開くことでフィードバックを分析し、最新のデモをレビューし、次のスプリントのための新しいタスクに優先順位をつけるというアジャイルなアプローチを取りました。このアプローチにより、典型的な変更管理の課題が軽減され、ユーザーや関係者が新しいプラットフォームに簡単に参加できるようになったと同時に、新しい機能や効率性を備えた MVP を構築することができるようになりました。

たとえば、Jira Service Management に新しい自動化機能を実装し、チケットの自動割り当てと日付設定、一定の完了率に達した際のチケットの移行またはクローズ、顧客へのコメントの自動追加などの実行が行われました。また、ScriptRunner Marketplace アプリを導入したことで、作業が 100% 完了していないチケットに対して、従業員が特定のステータスへの移動を行わないように自動的な行動リマインダーが表示されるようになったため、徹底性と正確性が向上しました。

「私たちは、これまでに 200 以上の自動化を構築してきました。それぞれの自動化による節約時間が 1 日 2 分だったとしても、これは年間約 1,500 時間ほどの業務削減になります。しかも、これにはコンテキストの切り替えや、レポートの作成にかかる時間が考慮されていないにも関わらずです。このすべてが、今、手元にあるのです」と Pittman 氏は言います。

Wood 氏は、一般に信じられていることに反して、自動化は雇用を生み出したと付け加えます。「Jira Service Management のおかげで、全体的な解決率 (作成と解決の比率) をリアルタイムで確認でき、潜在的なトレンドを先取りするための重要な経営上の決定を下せるようになりました。自動化を変更して、リクエストを別の担当者に振り分けることで、ほぼ瞬時に作業負荷を 25% 削減することができ、またリーダーに対して「これが現状で、リソースはこれです。次のステップについて話し合いましょう」と言うこともできるのです。実際に 2 名の新たな人員配置が認められました」

リソースにとどまらず、リアルタイムのデータやレポートをすぐに使えるようにすることで、組織全体のチームがより戦略的な意思決定を行えるようになったと Pittman 氏は言います。「量やペースなどの恣意的な議論ではなく、客観性に基づいた議論を行う新たな時代が到来しているのです。今では、それぞれの会話にある種の落ち着きがあります。それは、往々にして、よりよい結果を出すための指標に基づいた議論です」

「私たちも導入したい」

GCA が Jira Service Management Cloud の導入を決定した当初に Pittman 氏が予測したように、他の事業単位も GCA Delivery Desk が提供する可視性や効率性を目の当たりにして、「私たちも導入したい」という流れが生まれました。やがて、契約管理には法務部門、従業員のオンボーディングには人事部門、制作、登録、管理には映画およびテレビ部門など、いくつかの部門から、独自のソリューションについて、どのようにソフトウェアを導入すれば同様の生産性の向上が見込めるかについての相談がありました。SMP は、グローバル アナリティクス チームやエンタープライズ PPM のためのプロジェクト マネジメント オフィスにも JSM を活用しました。財務部門やインターナショナル アーティスト & レパートリーが後に続く予定です。「他のチームと仕事をするにあたり、メールを確認する必要はもうないはずです。誰しもが同時に、他チームのミニ サービス チームでもあるのです」と Pittman 氏は言います。「それ [Jira Service Management] は、チーム間でよりよく連携する方法についての会話を促し、個人的な要求ではなく、サービス要件を中心とした会話を生み出しています」

個々のチームやプロセスの一部を合理化する作業は、まだ始まったばかりです。SMP の壮大なビジョンは、Jira Service Management を同社のより大きなデジタル変革の一環として活用し、プラットフォームを通じてソングライターの部門横断的な作業をすべて管理することです。「デジタル変革は近年よく耳にする流行語ではありますが、Jira Service Management はそれを具体化するために一役かっています」と Pittman 氏は言います。これまで、人々は共有のドライブ、スプレッドシート、メールなどを見てきました。今では、フォーム、キュー、ダッシュボード、ワークフローを通じて、自分たちのプロセスをデジタル製品として捉えることができます。それは具体的であるため、価値が見やすく、理解しやすいのです」

ビジネスとお互いの両方を大切にする

アトラシアンが、Trundl をパートナーに迎え、そして Pittman 氏が「健全な向上心と好奇心」と呼ぶものによって、SMP は仕事と関連会社の関係を変革し、それがソングライターへのより良いサービスへと還元されています。Jira Service Management を搭載した GCA Delivery Desk は、関連会社のセルフサービスを可能にし、より速く、最も重要なことに集中し、必要に応じて作業負荷をシフトできるようにすることで、SMP スタッフの業務を飛躍的に向上させています。さらに、柔軟性と拡張性により、SMP は将来的なブランドやチームの拡大に直面しても、追加で 400 万曲以上の楽曲を処理できると確信しています。「これは全体像の断片に過ぎません」と Wood 氏は言います。「今から 6 か月後が楽しみです」

SMP は、現在のソングライターを管理し、新しい才能を世に送り出すために規模を拡大しており、技術とサービスに対するクラス最高峰の評判を維持するために Jira Service Management の機能に期待を寄せています。「私たちの理念は、コロンビア発の新しい、地元の、まだ実績のない楽曲を英国発の Ed Sheeran によるヒット曲と同じように、熱心に、丁寧に、愛情をもって扱うことです」と Wood 氏は言います。「私たちはみんな一緒に取り組んでいるのです。私たちは、ビジネスと相互関係の両方を大切にしています。アトラシアンはその手助けをしてくれます」

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