Liberty + Atlassian
品質管理レポートについて、以前は実行レポートの作成に 4 時間もかかっていましたが、今ではデータが最新であれば 5 分もかからずに作成できます。
Shikha Handa
ソフトウェア品質担当ディレクター、Liberty Latin America
70%
TBD
変更管理プロセス中の電子メール交換を削減
10
TBD
プロジェクト マネージャーが毎月節約している報告時間
96%
50
テスト時間の短縮
業界
インターネット/電気通信
場所
中米、南米
ユーザー数
1,400
ソリューション
ITSM、DevOps
アトラシアン製品
アトラシアンのお客様
ソリューション パートナー
Liberty は Atlassian Cloud によって、20 か国を超えて分散する多様なチームや地域を結び付け、複雑さを軽減して単一のチームとして業務を行います。
この南米の通信会社が、ITSM、DevOps、そしてさまざまなビジネスの開発チームをサポートする Jira をベースにして、優れたクラウド プラットフォームを構築した方法を見ていきましょう。
南米およびカリブ海地域の大手電気通信会社である Liberty は、他の現地企業の買収を通じて事業拡大を加速させることを決めた際に、複雑さを増すシナリオに対処し始めました。
Liberty は、チリ、プエルトリコおよびカリブ海地域のマーケット リーダーであり、このグループは地域全体で数千万人の顧客を持ち、通信、ケーブル テレビ、ブロードバンド、モバイル、企業サービス、さらには海底ケーブルのなどのさまざまな事業分野やローカル ブラントに分散しています。
地域全体やさまざまな種類のビジネスにまたがるサービスの広範囲な分布により、多文化のチームの調整と約 20 か国に広がる 15,000 人を超える専門家のサポートに関するプロセスを標準化するという課題が増加しました。
当時、同社はすでに一部の事業部やオンプレミス モデルで Jira の取り組みを行っており、次の複数の目標を一度に達成するために Atlassian Cloud に賭けることに決めました。
- ビジネスと地域のすべてに単一の情報源を構築する
- 運用の品質と敏捷性を維持する
- 変更管理の複雑さを軽減する
- ローカル インスタンスの保守作業の作業負荷を解消する
- さまざまなチーム、ビジネス、オペレーションが 1 つのチームとして機能するようにする
ビジネス ユーザーは新しいプロセスを気に入って、ログインしてリクエストを最初から最後まで追跡できるポータルを持つようになりました。以前は、注文はフォームまたはメールで行う必要があり、追跡が非常に困難でした
Shikha Handa
ソフトウェア品質担当ディレクター、Liberty Latin America
野心的な目標: 国際業務における敏捷性とコントロールのバランス
Liberty はよく設計されたプロセスとチームの連携がビジネスの成功に不可欠であることを常に認識してきましたが、同社の急速な成長によってこの道のりはますます複雑になっています。新しいシナリオに立ち向かうために、同社は敏捷性とコントロールの理想的なバランスを見つけるという大胆な目標を設定しました。
同社は、南米の複数の国々に分散するチームの需要管理の一元化、プロセスの標準化、品質基準の遵守を保証すると同時に、納品の敏捷性を維持するためにアジャイル チームの柔軟性を保証できる構造を必要としていました。グループを構成する 8 つのブランドの全プロジェクトを一元的に把握して、運用の障害にならないようにコントロールを容易にする必要があったのです。
これを達成するために、Liberty は Atlassian Marketplace の堅牢なソリューションとアプリのセットに基づいて計画を立てました。開発と DevOps の各チーム向けの Jira と Bitbucket、ITSM 向けの Jira Service Management、ドキュメントとナレッジ管理向けの Confluence、テスト管理向けの Xray、異なるドメインからの統合認証向けの Atlassian Guard などです。
「プラットフォームを Atlassian エコシステムに基づいて構築すると、統合が容易になってチェーン全体が単一の製品であるかのようにシームレスに機能するため、物事がよりシンプルになることがわかっていました」Liberty のソフトウェア品質管理担当ディレクターである Shikha Handa は説明します。
Shikha は Liberty が必要とするプラットフォームを構築する上で各ソリューションが重要な役割を果たしたため、ツール チェーンの選択は不可欠なステップたったと説明しています。さらに、この取り組みを成功させるためにはオープンで協調的なアプローチも同様に重要でした。
Jira コミュニティ: 変更の鍵としてのコラボレーション
Jira は Liberty に数年前からありましたが、その用途はテスト ケース管理やリリース管理などの品質分野に限られていました。
ビジネスが拡大するにつれてプロセスは過度に複雑になったため、Liberty はチームの働き方を見直す必要に迫られました。
Shikha によると、同社はすでに社外からプロセスを再設計して手順を標準化しようとして失敗した経験がありました。しかし、変更に実際に関与していないため、そのニュースはチームにうまく吸収されなかったといいます。
そこで、Shikha はチームのためではなくチームとともにプラットフォームを構築することに賭けて、Atlassian プラチナ ソリューション パートナーである bit2bit Americas と連携してアトラシアンを変革の中心に据えることを決断したのです。
このようにして、プロセスのマッピングからシステムの構成まで従業員を関与させて、社内外の顧客にとってのメリットを明確にすることが可能になります。
このプロセスには、これから実装される変革で直接影響を受ける 1400 人を代表する 20 の分散チーム全体から数人が参加することになります。
Shikha は、従業員自身がそれぞれの部門でツールを採用する責任を負うように、関係するすべての分野で Jira コミュニティを作成したことを語っています。
「各コミュニティでは仲間から推薦された Jira の愛好家である『チャンピオン』を選出して、仲間をサポートする窓口として活動してもらいました」Shikha Handa は説明します。
Shikha は、オープンで協調的なアプローチによってチームが 1 つのチームとして透明性のある議論を行い、それぞれの意思決定における長所と短所を理解してプロセスとツールに少しの調整を行うことで、プラットフォームの真に平等なオーナーであることを感じられると述べています。
現在、CIO がケーブルとワイヤレスの各分野でプロジェクトの数を確認、またはコスタリカやプエルトリコで運用されているプロジェクトの数を絞り込む場合は、1 つのダッシュボードで何が起こっているかを完全に把握できるため非常に簡単です。
Shikha Handa
ソフトウェア品質担当ディレクター、Liberty Latin America
Cloud 移行: スケーラビリティの加速
この戦略は功を奏しました。導入は非常に早く、短期間のうちにチームは集中管理システムのメリットと作業のしやすさを実感したのです。
この心強い結果を受けて、プロジェクトの開始から数か月後には Liberty は安心して Jira をクラウドに移行し、システムの拡張と各国でのツールの導入を加速できました。
Shikha によると、Jira Cloud への移行によって外部プロバイダーへの依存度が下がり、テンプレートとコード不要の自動化リソースによってチーム自身が簡単な方法でプラットフォームを進化させる能力が拡大されました。
情報の一元化による作業の完全な可視化
新しいクラウド プラットフォームは会社のさまざまな事業部の異なるプロジェクトに焦点を当てて、リアルタイムで開発を監視することを可能にしました。
Shikha によると、チームは Jira のエンドツーエンド統合のメリットを活かして、管理者がサービス指標を迅速かつ包括的に把握できるダッシュボードを作成したそうです。
「現在、CIO がケーブルとワイヤレスの各分野でプロジェクトの数を確認、またはコスタリカやプエルトリコで運用されているプロジェクトの数を絞り込む場合は、1 つのダッシュボードで何が起こっているかを完全に把握できるため非常に簡単です」
Liberty のフィルター パネル
Liberty の管理ダッシュボード
Shikha は、Jira によってデータをすべての領域の手に渡って各操作に関する情報を個別に検索する必要性が実質的になくなったことで、チームの日々の活動が非常に楽になったとコメントしています。
レポートを生成するだけで、プロジェクト マネージャーは月に 10 時間超の節約を達成したとチームは見積もっています。以前は、隔週のレビューのために、40 を超える進捗レポートと 20 枚のスライドを手動で作成する必要があったからです。
また、Jira Premium に含まれる Jira 計画機能を活用することでチームとマネージャーはプロジェクトの詳細なビューを取得できるため、チームの構造を理解してすべての依存関係を確認できます。
Advanced Roadmaps
DevOps: コードの更新ごとに指標を自動更新
DevOps といえば、コラボレーション、自動化、スピードが重要なポイントです。チームの作業をスピードアップするために、Liberty は Jira との統合が容易であることから、アトラシアンのバージョン管理ツールである Bitbucket をエコシステムに追加することを選択しました。
したがって、Bitbucket で集約されたコードの修正ごとにタスクのステータスは Jira で自動で更新されてリリース ノートが Confluence で公開されるため、チームは手動で更新を記録する義務から解放されるのです。現在、Liberty ではバックログ全体の 95% が既に Jira に登録されており、登録項目は約 30 個で作成されたプロジェクトは 60 あります。
Shikha は、Atlassian Marketplace を活用して、Cloud プラットフォームに機能を追加してニーズに完全に適合したシステムを確保し、ソフトウェアのコンパイル、テスト、設定、デプロイのプロセスを容易にしたとコメントしています。
たとえば、テストの自動化については、Liberty は Xray Test Management for Jira を使用しています。この中で、テスト リポジトリが作成されてアプリと機能ごとにグループ化されるため、再利用が可能になってすべてのワークフローに準拠しています。
そのため、すべてのテストは、他の Jira アイテムと同様に、分類、優先順位付け、コンポーネントへの割り当て、コメント付けが可能です。「Jira によって、製品のライフサイクル全体を簡単かつ一元化された方法で追跡できます」と Shikha は強調しています。
また、Shikha によると、一元化されたリポジトリを使用する前は、テスト ケースを各自のローカル マシンに保存していたそうです。平均すると回帰テスト計画をまとめるのに 3 日かかっていましたが、リポジトリによってその労力は 3 時間程度で済みます。
「品質管理レポートについて、以前は実行レポートの作成に 4 時間もかかっていましたが、今ではデータが最新であれば 5 分もかからずに作成できます」と Shikha は付け加えます。
Jira Service Management の大きなメリットは、テンプレート、フロー、ノーコードの自動化によって自社で改善を行えることです。これによって、ベンダーへの依存度を減らして変革を加速できます。
Shikha Handa
ソフトウェア品質担当ディレクター、Liberty Latin America
Liberty のテスト リポジトリ
エンドツーエンドの統合によって ITSM の複雑性を低減
大企業が直面する大きな課題の 1 つは情報の流れとデータのトレーサビリティを管理することであり、Liberty のシナリオも例外ではありませんでした。
Jira Service Management の導入後、IT チームによる要望の受領から最終的なソリューションまで、変更プロセスのすべてのフェーズを同じエコシステムに集中できるようになったことは、Atlassian ツールを採用した際の大きな収穫の 1 つでした。
「ビジネス ユーザーは新しいプロセスを気に入って、ログインしてリクエストを最初から最後まで追跡できるポータルを持つようになりました。「以前は、注文はフォームまたは電子メールで行う必要があり、追跡が非常に困難でした」 Shikha は回想します。
この通信会社では、この方法によっていくつかの承認フローを自動化できたため、変更管理プロセスにおける電子メールの使用を約 70% 削減できました。
今は何でも簡単にできる時代です。Jira Service Management ポータルに注文が登録されると、プロジェクト マネージャーは各承認の責任者を割り当てて、割り当てられた人には自動で警告通知が行われます。要求が承認されると、すぐに実施キューに渡されてボトルネックのない連続した流れになります。
Shikha によると、このソリューションはチェーンの全員に価値をもたらしました。ユーザーはチケットを生成して確認するための直感的なポータルを手に入れ、管理者は流動的で継続的な方法で変更を追跡して要求に優先順位を付ける簡単な方法を手に入れ、技術チームは作業の可視化、整理、電子メールや電話の量の削減によって、より速く提供できるようになりました。
Atlassian Guard で 15 の異なるドメインのユーザーを統一的に認証
国際業務を行ううえで、アクセスの統一も課題となっています。Liberty はいくつかの国で独自のブランドやビジネスを展開しているので、ユーザーは 15 の異なるドメインから一元管理されたシステムにアクセスできるようにする必要がありました。アトラシアンの ID とアクセス管理 (IAM) である Atlassian Guard によって、この作業は非常にシンプルになりました。
Atlassian Guard によって、社内のユーザー全員のセキュリティ ポリシーを整理して構成し、異なるドメインと製品を一元的かつ安全な方法で接続して全アカウントの管理を一元化できるようになったのです。
将来を見据えたクラウド プラットフォーム
Jira、Bitbucket、Jira Service Management、Confluence、Atlassian Guard、Atlassian Marketplace の各ソリューションの機能を協調的かつ透過的なアプローチと組み合わせることで、Liberty は統一的で拡張性があり安全かつ柔軟なクラウド プラットフォームを構築できるようになりました、
Shikha によると「Atlassian Cloud を業務の中心に置くという選択肢は、地域、ビジネス、異なるチームを統合して複雑さを軽減し、Liberty が積極的に成長して常に進化し続けるために必要な統一構造を作成することを可能にしました。
私たちは Jira をさまざまなチームや分野の中心点として使用しています。これによって、私たちは 1 つの優れたチームとして業務を行って継続的に進化するための情報を提供してくれます」
Liberty Latin America チーム統合プロジェクトの強化によって、通信チームはプロセスの改善に集中してさらに上を目指せるようになりました。
「私たちは指導者層と定期的に会合を開いて、何がうまくいっていて何が改善できるかについて話し合っています。変更点はすべてバックログに記録されて、改善点をリリースしています。チームからフィードバックを継続的に受け取ることは、エコシステムの改善を続けるのに役立っています」Shikha は説明します。
この改良の中で、Liberty は Jira Service Management のような新しいデプロイ ツールの可能性をさらに追求する予定です。導入から 3 か月足らずで、Liberty の需要管理業務の 100% が Jira Service Management を介して処理されるようになりました。
成功裡に Jira Service Management を需要、サポート、変更管理に導入後、インシデント管理をこのツールに組み込こんで、この ITSM のプラクティスを一元的に可視化する道も開く予定だと Shikha は言います。
Liberty のチームを興奮させたもう 1 つのメリットは、Jira Service Management の機能を活用するとビジネスのニーズに合わせて簡単にソリューションを調整できることです。
「Jira Service Management の大きなメリットは、テンプレート、フロー、コード不要の自動化によって自社で改善を行えることです。これによって、ベンダーへの依存度を減らして変革を加速できます」Shikha は述べています。
継続的な改善のアプローチによって、Liberty Latin America はテクノロジー プラットフォームを日々進化させて Atlassian Cloud の可能性を最大限に追求し、複雑さを軽減してダイナミックで複数の分散したビジネスをサポートし、単一のチームとして業務を行います。