ご使用のフレームワークに適合
スクラム向けのアジャイルツール
スクラムは、一連の固定長イテレーションで製品が作成されるアジャイル手法です。このフレームワークは、スプリント計画、スタンドアップ (デイリー スクラム)、スプリント、およびふりかえりの 4 本の柱で成り立っています。すぐに使用可能な Jira には、スクラム チームがこのようなイベントを容易に実行できるように包括的なアジャイル ツール セットが用意されています。
スプリント計画用ツール
スプリント計画ミーティングでは、バックログ (つまり、処理すべき作業のリスト) から取得する次のスプリントでチームが何を完了させるかを決定します。Jira は、バックログをスプリント計画ミーティングの中心に据えるため、ストーリーの見積もり、スプリントのスコープの調整、ベロシティの確認、およびリアルタイムで課題の優先順位変更を行うことができます。Jira のスクラム テンプレート内には、スプリント計画をスムーズに進めるのに役立つツールがいくつかあります。
バージョン管理
バージョン、機能、および進捗の追跡が一目瞭然です。バージョンをクリックすると、課題、開発データ、および潜在的な問題など、すべてのステータスが表示されます。
容易なバックロググルーミング
ユーザーストーリとバグの優先順位変更が容易です。1つ以上の課題を選択し、ドラッグ&ドロップしてバックログ内での優先順位を変更します。クイックフィルターを作成して重要な属性を持つ課題を選別します。
スプリント計画
バックログをスプリント計画ミーティングの中心に据えます。ストーリーの見積、スプリントのスコープの調整、ベロシティの確認、およびリアルタイムで課題の優先順位変更をチームの他のメンバーとともに行います。
ストーリーポイント
ストーリー ポイントの見積、追跡、報告を行うと、今後のスプリントにおいてチームの精度を高めるのに役立ちます。ストーリー ポイント、理想的な時間、または独自の見積方法を使用します。
スクラムボード
スクラム ボードを使用すると、特定のスプリント内にあるすべての作業を視覚化できます。Jira のスクラム ボードはチーム独自のワークフローに合うようにカスタマイズできます。また、エピック、担当者、プロジェクトなどを分けるために、スイムレーンなどを簡単に追加することも可能です。スプリントの終了時には完了したすべての課題のクイック スナップショットを撮り、未完了の課題がある場合は、次のスプリント計画ミーティングで対処されるよう、自動的にバックログに移動します。
作業のコンテキスト内でインサイトを確認
計画に応じて
スプリント中
リリースするとき
スプリントの追跡と管理
スプリントは作業の一定期間のイテレーションであり、一般的な長さは、1 - 2 週間です。作業は、スプリント計画ミーティング中に全体的に精査し、優先順位を付けておきます。これにより、チームはスプリント開始と同時に作業に取り組めます。以下の機能により各スプリントで取り組んだすべての作業が記録されるため、チームは目の前の作業に集中できます。
スプリントの権限
スプリントの諸権限を使用して特定のプロジェクトでユーザーが表示または実行可能なものを定義します。スプリントの権限を使用することで、チームメンバーに権限や責任を委譲しやすくなり、チーム全体の自主性と俊敏性が向上します。
カスタム課題タイプ
バグ追跡、ストーリー、コーヒーを買いに行く、これらの中間のあらゆるものについて、カスタム課題タイプを作成します。課題タイプごとにカスタム ワークフローとカスタム フィールドを設定します。これにより、チームは要件に従って作業を管理できます。
ワークフロー
各課題タイプ (バグ、ストーリー、エピック、コーヒーを買いに行く) について独自のカスタムワークフローの状態とトランジションを作成し、構築します。強力な Jira ワークフローエンジンを利用して他のシステムのイベントに基づいて自動的に課題を更新するか、課題を進行させる前に満たす必要のある基準を定義します。
リリースハブ
次のリリースで出荷するものと完了に向けて残っている作業を簡潔に表示します。ソースコードと課題の再調整が容易です。自動警告は、壊れたビルド、コードの欠落、または未完了のプルリクエストが含まれる課題に対して生成されます。
デイリースクラムまたはスタンドアップ
スタンドアップは、デイリー スクラムとも呼ばれる、短時間の小ミーティングです。このミーティングではチーム メンバーが集合して、完了した作業や次に取り組む作業、また、メンバーからの意見やサポートが必要な箇所がどこかを簡単に検討します。Jira では、チームは作業の進捗が一目でわかるスナップショットを取得できるため、その日に最も重要な項目について準備をして討議に臨めます。
スプリントの権限
JQL (Jira クエリ言語) を使用すると、Jira をすばやく正確に検索し、自分に割り当てられた課題や過去 24 時間以内にアップデートされた課題を見つけたり、その時点で重要な課題を見つけたりできるため、万全の態勢でスクラムに臨めます。
カスタムダッシュボード
Jira ダッシュボードをカスタマイズすることで、進捗状況を監視してボトルネックを特定します。ウォールボードを使用してダッシュボードをテレビに表示すれば、チーム全体で常に最新の情報を共有できます。
スクラムレポートでふりかえりの効果を高める
Jira には、スクラム チームに特化した多くのアジャイル レポートがあります。たとえば、バーンダウン チャートやベロシティ チャートは、チームにアジャイル プロセスに関する重要な分析情報を提供します。レポートを利用することで、データに基づくふりかえりを行えるようになり、今後のスプリントで向上させるべき領域が明確になります。
バーンダウンチャート
残りの作業の全量を追跡してスプリントの目標を達成できる可能性を予測します。これによりチームで進捗状況を管理し、適切に対応することができます。
スプリントレポート
各スプリントで完了した作業やバックログに戻された作業を把握します。これによりチームが過剰コミットしているかどうかや、過度なスコープクリープがあるかどうかを判断できます。
ベロシティチャート
スプリントからスプリントまでに完了した作業量を追跡します。これにより、チームのベロシティを判断し、今後のスプリントでチームが現実的に達成できる作業を見積もります。
累積フロー図
累積フロー図は各ステータスの課題の数を示します。チームは、特定の状態で増加している課題の数を見ることで、障害となっているものを簡単に発見できます。
リリースバーンダウン
バージョンのリリース予定日を追跡します。これを使用してバージョンが予定どおりにリリースされるかどうかを監視することで、作業が遅れている場合に対応策を取ることができます。
管理図
製品、バージョン、またはスプリントのサイクルタイムを参照します。これにより、今後のパフォーマンスを判断するために現在のプロセスのデータを利用できるかどうか識別するのに役立ちます。
エピックバーンダウン
エピックの完了に必要な予測スプリント数を追跡します。これを使用してエピックが予定どおりにリリースされるかどうかを監視することで、作業が遅れている場合に対応策を取ることができます。
カンバン向けのアジャイルツール
カンバン手法は、継続的なリリースというアイデアに基づいています。作業は、列やレーンで作業のステータスを表示するカンバン ボードを使用して追跡されます。カンバンには、チームの製品リリースを支える重要な 4 本の柱があります。これらは、継続的なリリース、WIP (進行中の作業) 制限、作業のリスト、列またはレーンです。ここでは、チームがカンバンを実行するうえで役立つ、Jira のカンバン テンプレートですぐに使えるツールをいくつかご紹介します。
カンバンの機能
カンバンのメリットの 1 つは、チームがほとんどオーバーヘッドなしに作業を開始できることです。Jira を使用すると、既定のワークフローのいずれかを使用してカンバン ボードをセットアップし、すぐに課題やストーリーを追加できます。チームがボードに慣れたら、プロジェクト、ワークフロー、課題タイプをチームのニーズに合わせてカスタマイズできます。Jira で設定できるいくつかの機能を次に示します。
ストーリーカード
カンバンボードは各ストーリー、課題、バグ、またはタスクに最も関連する情報を表示します。クリックして、関連するソースコードやプルリクエスト、優先順位、コメント、添付ファイルなど、すべての詳細情報を取得します。
WIP 制限の設定
WIP (進行中の作業) 制限を設定することによって、一度に各ステータスのストーリーの数を制限できます。これは特定の状態がボトルネックにならないように防止し、課題をワークフローに従ってスムーズに進行させるために重要です。
スイムレーンと列
作業前、進行中、完了などの主要なワークフローの状態を示すように列を設定します。スイムレーンをグループ作業に追加して、エピック、担当者、プロジェクトなど、チームにとって理に適っているもののストリームに設定します。
柔軟なワークフロー
様々な課題タイプの様々なワークフローを定義して設定したり、ボード上のすべての課題タイプを単一の統合ワークフローにマップしたりすることができます。Jira のワークフローは必要に応じてどこまでも単純化または複雑化でき、チームの成長に伴って変更することも可能です。
カンバン ボード
カンバン ボードでは次の作業が完全に視覚化されているため、チームは 1 つの作業項目 (カード) が完了すると、すばやく先に進めます。かつて、カンバン ボードは作業項目を示すポストイット メモまたはカードが貼り付けられた物理的なボードでした。Jira のカンバン ボードには各作業項目のすべての詳細が含まれますが、ボード自体には最も関連する情報のみが表示されます。
カンバンのアジャイルレポート
Jira には、チームが製品リリースのサイクル期間を追跡するのに役立つ、数多くのすぐに使えるレポートや、インストール済みのガジェットがあります。課題のステータスを経時的に参照したり、現在のプロセスのデータを今後のパフォーマンスを予測するために使用できるかどうか確認したりできます。ガジェットにはダッシュボードのプロジェクト/課題データに関する要約情報が表示されるため、この情報に素早くアクセスできます。以下は、Jira に付属するカンバン レポートの一部です。
累積フロー図
累積フロー図は各ステータスの課題の数を示します。チームは、特定の状態で増加している課題の数を見ることで、障害となっているものを簡単に発見できます。
管理図
製品、バージョン、またはスプリントのサイクルタイムを参照します。これにより、今後のパフォーマンスを判断するために現在のプロセスのデータを利用できるかどうか識別するのに役立ちます。
混合手法
アジャイル チームによっては、チームの作業方法をサポートするために混合された手法を導入しているところもあります。たとえば、スクラムバンは、スクラムから固定長スプリントとロールを、カンバンから WIP (進行中の作業) 制限とサイクル期間に重点を置く手法を取り込んでいます。また、カンプランは、バックログのあるカンバンです。Jira の機能は混合して使用でき、ツールの制約なしにこのようなチームを支援します。
以下は、アジャイル機能とこれらの機能がサポートするアジャイル手法の詳細です。どのフレームワークが適しているかわからない場合は、アジャイルプロジェクト管理の詳細をご覧ください。
大規模アジャイル
それぞれのチームレベルでアジャイルを導入するのは比較的簡単で、その結果には説得力があります。しかし、大規模な組織の複数のチームに拡張しようとすると、調整、連携、依存関係の管理など、多くの問題が生じます。
アジャイルへの取り組みにおいて、調整されたチームで構成されるグループ全体にアジャイルの導入を広める場合も、SAFe や LeSS などの大規模アジャイルフレームワークを適用する場合も、アトラシアンがサポートします。詳細については、大規模アジャイルソリューションのページを参照してください。