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JQL チート シート

この Jira JQL チート シートは、Jira クエリ言語をマスターし、アトラシアンのプロジェクト管理ツールで高度な検索とフィルタリングを行うための総合ガイドとして使用してください。

JQL (Jira クエリ言語) の概要

JQL は Jira 専用に設計された強力な検索言語であり、これを使用すれば、課題追跡、高度なフィルタリング、レポート作成のための複雑なクエリを作成できます。Jira における JQL の柔軟性は、プロジェクト マネージャーアジャイル チームが大規模なデータセットをナビゲートする際に役立ちます。


一般的な JQL 演算子

効果的なクエリを作成するには、JQL 演算子を理解することが不可欠です。演算子は JQL の根幹を成し、大量データのフィルタリングによる正確な検索で、必要なものを確実に見つけることができます。JQL の一般的な演算子は次のとおりです。

  • =: 完全一致。例: プロジェクト = “マーケティング キャンペーン”。"マーケティング キャンペーン" プロジェクトに属するすべての課題が返されます。
  • !=: 等しくない。例: 担当者 != currentUser( )。現在のユーザーに割り当てられていない課題がすべて見つかり、他のユーザーの注意を必要とするタスクを特定しやすくします。
  • AND: 複数の条件の組み合わせ (すべてを満たす必要があります)。例: 優先度 = 高 AND ステータス = オープン。ステータスがオープンの優先度の高い課題のみが返されるので、早急な対応が必要な重要タスクを特定できるようになります。
  • OR: 複数の条件の組み合わせ (少なくとも 1 つが満たされている必要があります)。例: コンポーネント = “ユーザー インターフェイス” OR コンポーネント = “API”。ユーザー インターフェイスや API コンポーネントに関連する課題が見つかり、さまざまなシステム要素にわたる関連作業を確認できます。
  • IN: 指定のリストにある値と一致。例: ステータス IN (“進行中”, “レビュー中”, “テスト中”)。これら 3 つのステータスのいずれかの課題がすべて返され、すべてのアクティブな作業項目を簡単に確認できます。

主要な JQL 関数とその使用方法

JQL 関数は、ユーザーによる複雑な演算の実行、結果のソート、動的な基準に基づくフィルタリングを可能にすることで、クエリ機能を強化します。これらの関数には次のものがあります。

  • ORDER BY: 結果のソート。例: プロジェクト = "マーケティング" ORDER BY 作成日 DESC。マーケティング プロジェクトのすべての課題が、作成日の新しいものから古いものの順にソートされて返されるので、最新のタスクをすばやく特定できます。

  • WAS: 特定のステータスにある課題を特定。例: ステータス WAS "解決済み" AND ステータス = "オープン"。解決した後に再びオープンとなった課題がすべて見つかるため、繰り返し発生する課題を追跡できます。
  • CHANGED: ある期間内に変更された課題を特定。例: ステータス CHANGED AFTER -1w。過去 1 週間にステータスが変更されたすべての課題が返されるため、プロジェクトの最近の進捗や変更を確認できます。
  • MEMBERSOF: グループ メンバーシップごとにフィルタリング。例: 担当者 IN MEMBERSOF("開発者")。これにより、開発者グループの全員に割り当てられたすべての課題が見つかるため、チーム全体の作業負荷を確認できます。

一般的な Jira ユース ケースの JQL の例

Jira で JQL を使用する方法についていくつかご紹介します。

  • 自分に割り当てられている優先度の高い課題をすべて検索する: 優先度 = 高 AND 担当者 = currentUser()
  • 特定のプロジェクトで期限切れの課題をリスト化する: プロジェクト = "カスタマー サポート" AND 期限 < now() AND ステータス != クローズ済み
  • 最近作成された課題を表示する: 作成日 >= -7d ORDER BY 作成日 DES

高度な JQL テクニック

カスタム フィールドや複雑なクエリを活用するには、JQL による高度な検索を使用します。

  • カスタム フィールドの使用: "カスタム フィールド名" ~ "検索語句"。JQL を使用してカスタム フィールド内を検索すると、ビジネス固有のデータ構造に基づいて、よりカスタマイズされた限定的なクエリが可能になります。
  • サブクエリ: プロジェクト IN subTaskIssueTypes() AND 担当者 = currentUser()。JQL を使用してネストされたクエリを作成すると、別のクエリの結果に基づいて課題をフィルタリングできます。これは、特にプロジェクト内の複雑な階層関係に役立ちます。
  • 特定の課題タイプ: 課題タイプ = エピック AND ステータス != 完了。JQL を使用して対象の課題タイプとそのステータスを絞り込むと、プロジェクト全体で特定のカテゴリの作業を追跡および管理できます。

JQL のエキスパートになる

このアトラシアン JQL チート シートがあれば、JQL による高度な検索を活用し、プロジェクト管理スキルを高めるために備えられます。

JQL をマスターすれば、プロジェクトの重要なインサイトを得て、チームに関連する重要な質問に答えられるようになります。Jira の 3 つの検索機能 (クイック、基本、高度) は、プロジェクトに関する重要な情報を見つけるのに役立ちます。また、クエリ結果は保存してフィルターとして使用し、Jira 全体 (ボードを含む) に表示できます。

Jira における JQL の柔軟性についてさらに詳細を確認しましょう。