車両 (Confluence) と燃料 (Jira Software) が揃いました。次は発進して、チームのアジャイル プロジェクト管理ライフサイクルを最適化しましょう。これら 2 つの強力なツールは、企業の成長と拡張に合わせて構築された堅牢な機能を提供します。経験豊富なアジャイルのプロにとっても初心者にとっても、これらのツールで提供される機能やテンプレートは、チームがアジャイルの力を活用するために役立ちます。
Confluence と Jira はシームレスに統合されて、チームの時間を節約して課題解決プロセスを改善し、チームがプロジェクトでコラボレーションする方法を変革します。メンバーには、独自の方法で大きなメリットをもたらします。連携すると止められないほどの性能を発揮するため、チームがアジャイル ビジョンを実現できるようになります。
チームのスプリントの各ステージでこの 2 つを実行する方法について詳しく見ていきましょう。
「準備完了」と「完了」の定義
スプリント計画はチーム メンバーによって作成される、各チームに固有の計画です。計画には、プロダクト バックログを作成して、スプリント中にすべてのチーム メンバーが実行可能な作業スコープを決定することが含まれます。Confluence と Jira は密に連携してスプリントの目標を説明し、チームがスプリントに向けてどのように取り組むかを可視化します。
Jira Software のスプリント計画
Jira Software は、スクラム、カンバン、混合手法など、あらゆるアジャイル手法をサポートしています。Jira は、スプリント中にチームが遂行する必要があるすべての作業に関する、信頼できる唯一の情報源です。Jira Software では完全にカスタマイズ可能で無限にアジャイルな事前構成済みのテンプレートから選択できるため、チームを成功に導けます。
Jira にはそのまま使用できる組み込みのワークフロー (作業前、進行中、完了) が用意されていますが、独自のワークフローも作成できます。ワークフローをさらにカスタマイズするには、チームのニーズを反映した追加のステータスを作成するだけです。たとえば「レビュー中」ステータスを追加すると、タスクが完了としてマークされる前に品質保証が必要であることを示します。チームの仕事内容に合わせて、Jira をめいっぱいカスタマイズすることも最小限の設定で活用することもできます。
計画プロセスに入る前に、チーム内でエピック、ストーリー、ラベルの定義を確立することがベスト プラクティスです。これによってチームの計画を整理して、ツールを使用し始めるための明確なロードマップを作成できます。また、Jira でチェックリストを使用すると、チームのタスク定義に対するアクセシビリティと可視性のレイヤーが追加されます。
Jira 課題チェックリスト アプリでは、各ストーリーに定義チェックリストを自動で追加できます。Jira ストーリーを簡単な To Do 項目に分割すると、各タスクのスコープを明確かつ簡単に定義できるため、プロセスがさらに合理化されます。チームが引き続き学習、成長、改善を重ねるにつれて、定義は変化することにご注意ください。
Confluence のスプリント計画
チームが Jira でベスト プラクティスを作成したら、アジャイル プロジェクトのドキュメントを作成し始めます。プロジェクトを管理する最適な方法は、Confluence にあるすべての関連ナレッジを格納するプロジェクト スペースを作成することです。プロジェクト スペースはプロジェクトの要点を把握するための単一の窓口として機能するため、チームは情報に簡単にアクセスできます。
Confluence では、整理されて構造化された階層を作成することが重要です。チームがドキュメントを整理する方法は 2 つあります。
- 部門チームごとにスペースを、主要なプロジェクトまたはイニシアチブごとにページを作成します。
- プロジェクトごとにスペースを、リリース サイクルまたはローンチごとにページを作成します。
Confluence には 80 を超えるテンプレートが用意されており、アジャイル プラクティスの維持とチーム全員の最新情報の共有に役立ちます。スプリント計画テンプレートは、新しいプロジェクトを開始してスプリントの目標を定義するための優れたブループリントです。
さらに、スプリント振り返りテンプレートは、次のスプリントで行われるべき変更について、チームに責任を持たせます。戦略計画から製品要件、ステータス更新まで、Confluence にはプロジェクトに最適なテンプレートが用意されています。
力を合わせる
チームが Jira でセットアップされて Confluence ドキュメントが整理されたので、Confluence ページを Jira プロジェクトにリンクする準備が整いました。これによって、チームはタスクを正常に開始するために必要なコンテキスト、情報、トレーサビリティをすべて取得できます。複数のアプリケーション間を移動する手間いらずです。
Jira では、ソフトウェア内に Confluence ページを直接簡単に追加できます。Confluence で、プロジェクト スペースを Jira に直接接続します。これで、関連するすべてのページとドキュメントの間のリンクができました。
プロからのヒント: Confluence でタスクを直接作成することで、欠落している作業に対してクイック アクションを実行できます。ドキュメント内のテキストをハイライトするだけで、統合によってそのテキストが Jira 課題に入力されます。
Confluence と Jira はアジャイル プロセスに対するアクセス可能で合理化されたアプローチを作成することで、チームを成功に導きます。このソフトウェアは作成した課題を除くすべての課題を排除することで、チームが最適なアジャイル スプリント サイクルを進むことを確実化します。
スプリント計画ステージ
スプリント計画ステージは、チームのアジャイル プロセスの強固な基盤となります。このステージでは、プロダクト バックログは最新の状態で明確になっている必要があります。スプリント計画の成功は、改善ステージがどれだけ良好に進行するかによって決まることにご注意ください。そのため、全員が作業を開始するために必要な透明性を得るためには、可能な限り前もって明確にすることが重要です。
前述のとおり、Confluence のスプリント計画ミーティング テンプレートを使用すると、チームが計画プロセスを最適化できるようになります。正しい方向に進むための 4 つのステップを次に示します。
- 現在のスプリントの目標に取り組む前に前のスプリントにおける未解決の質問をフォローアップして、スプリント計画ミーティングを開始します。
- チームとして、スプリントの過程で何を達成するかを決めます。テンプレートを使用して、チームで同じビジョンを持ちます。
- チームのベロシティを示して、各メンバーの貢献度やスプリント中に完了できる作業量をチームが理解できるようにします。
- チームのキャパシティを計画して、潜在的なリスクを記録します。次のスプリントに備えるために、必要なものがすべて 1 か所にまとめられます。
実行を見直して不測の事態を最小化し、コードの全体的な品質を保証するために、アトラシアンではスプリント計画を大いに活用しています。Jira と Confluence を使用してスクラム プロジェクトを推進するための段階的なプロセスは、アジャイル スプリント サイクルの優先順位付けと整理に役立ちます。
改善ステージ
改善ステージ(バックログ・グルーミングまたはバックログ・リファインメントとも呼ばれる)の目的は、関係者や他のチームに明確な期待を設定することです。このステージで、製品所有者とチームは製品バックログの項目をレビューして、ストーリーに優先順位が付けられてデリバリーの準備ができていることを確認します。バックログの健全性を保って詳細と優先度で適切に見積もられた関連項目が入力されるようにするために、このステージは欠かせません。
ユーザー ストーリーは、機能を希望する人の観点から作成されたソフトウェア機能の非公式な説明です。ソフトウェア機能が顧客にどのように価値を提供するかを示すことを目的としています。ユーザー ストーリーを適切に作成することで、チームがユーザー ストーリーの完成に基づいて製品インクリメントを作成するために役立ちます。
ベスト プラクティスとして、ユーザー ストーリーを作成する際は INVEST 基準に従ってください。このフレームワークを使用すると、チームは作業を小さな作業単位に分割し、見積もりとスプリント計画を改善できるため、予測の精度とアジリティが向上します。
- 頭字語 INVEST は、優れたユーザー ストーリーを次のように定義しています。
- 独立している (Independent)
- 交渉できる (Negotiable)
- 価値がある (Valuable)
- 見積もれる (Estimable)
- 小さい (Small)
- テストできる (Testable)
プロダクト バックログは、イテレーション計画の基礎にもなることにご注意ください。ユーザー ストーリーは、バグ、設計変更、顧客リクエスト、アクション アイテムなど併せて含まれる作業項目の 1 つに過ぎません。このようにして、チームは全員の作業項目がイテレーションごとの全体的な話し合いに含まれることを確実化できます。
このステージでよくある落とし穴には、バックログのフィードバックを調整できない、バックログ項目を顧客向けの項目のみに限定する、バックログを更新情報の提供手段ではなくストレージの肥やしになっている文書として扱う、などが挙げられます。このようなことが起こらないように、改善プロセス全体を可視化してチームが作業の進捗状況を把握できるように、チームの Jira プロジェクトに改善ボードを作成できます。タイムラインの作成は、時間の経過とともに進化するアクション計画を作成するための優れたイニシアチブでもあります。
Jira Software では、製品バックログのアイテムを含めて、チームのすべての作業がタイムラインに可視化されます。このレベルの透明性によって、チームは現在または将来の作業に関する意思決定が容易になります。Jira のタイムラインによって、チームが依存関係を管理して、全体像の進捗状況をリアルタイムで追跡できるようにもなります。アジャイルとは、スプリント サイクルを成功させて顧客に価値を提供するための道筋について柔軟性を保つことであって、厳格な計画における制限の設定ではないことをご留意ください。Jira には、すぐにセットアップできるように無料のテンプレートが多数用意されています。
チームに追加の作業を課すことなく、プロジェクト情報を最新の状態に保つことが難しい場合があります。幸いなことに、Jira の自動化にはもっと簡単な方法があります。コード不要のルール ビルダーによって、チームはたった数回のクリックでプロセスを自動化できます。加えて、Jira の自動化は完全にカスタマイズ可能であるため、チームは特定のニーズに合わせてルールを設定してより時間を節約し、Jira を最新の状態に維持できます。
ルールの例としては、次のようなものがあります。
- 最後のサブタスクをクローズしたときに、その親の課題をクローズする。
- バグ修正がリリースされたときに、すべての課題をクローズして顧客に通知する。
- 顧客が課題を登録した際に、課題をクローンしてエンジニアに割り当てる。
チームが迅速かつ手間をかけずに開始できるように、Jira Software には一般的なユース ケースを考慮して構築されたサンプル自動化ルール テンプレートが含まれています。
Jira Software ではチームがより優れた共同作業を行えるようになっていますが、それでも進捗状況、結果、意思決定をチーム メンバーや関係者と共有することが重要です。ナレッジを集めてコラボレーションを実現する場所は、Confluence が活用されている場所です。まず、Jira レポート テンプレートを使用して Confluence ページを作成します。レポートするプロジェクトを選択すると、テンプレートによって構成済みのステータス レポート ページが自動で作成されます。優先度や課題タイプなど、レポートには Jira プロジェクトのフィールドに基づく円グラフが自動で表示されます。
ご覧のとおり、特に改善ステージでは、Jira と Confluence が互いに補完し合う方法は無限にあります。Confluence はチームのアイデア、計画、レポート、ナレッジを収集して、Jira は課題とワークフローを追跡します。チームは、2 つのアプリケーションが連携することで作業を完了できると確信できます。
チームがアジャイル プロセスとツールの実装を始めてから時間が経過するとともに、チームのニーズに合わせて自然にカスタマイズされるようになります。Confluence と Jira を使用して、整理されたワークフロー、タスク追跡、統合されたドキュメント管理によって、アジャイル プロジェクトを管理することの驚くべきメリットをチームで体験されることを願っています。
チームの可能性を最大限に引き出す準備はできていますか? Confluence と Jira Software を開始しましょう。